おまじない/ムーヴメントとしてのカレー
【4月11日特記】 この頃、少なくとも週に1回はカレーを食べるようにしている。『脳はなにかと言い訳する』という本で「カレーは認知症の予防に効く」という俗説を読んで以来ずっと続けている。ま、母が認知症になってしまったという事情のほうが先にあるのだけれど・・・。
もっとも、母の認知症があったからこの本を読んだのではない。『脳はなにかと言い訳する』の著者は『海馬』を書いた池谷裕二さんで、あの本が面白かったからこの本を読んだのである。
ところでこの本の中で池谷さんが「カレーが認知症の予防に効く」と断言している訳でもなく保証してくれている訳でもない。だから僕は上で「俗説」と書いた。
ただ、インド人は認知症に罹る率が非常に低いという事実が紹介されているにすぎない。
だから僕が週に1回や2回カレーを食べたって全然意味がなくて、本当はインド人みたいに毎日カレーを食べなければ効き目がないのかもしれない。
ま、それはそれで構わない。これは一種の宗教みたいなもの、いや、僕にとってはそこまで深くはなくて一種のおまじないみたいなものである。
そんなことよりも、週に最低1回、できれば2回、3回とカレーを食べると決めていると非常に楽である。
昼飯でも晩飯でも、ひとりで食べなければならない時には常にカレーを食べれば良いのである。
カレー屋はあちこちにある。食べ物屋がたくさん集まってそうなビルでも商店街でも、ある程度の規模のところに行けばたいてい1軒や2軒はある。
おかげで梅田や三宮のカレー屋を随分たくさん知った。
そして、たくさん知って初めて分かったことが1つある。そのうちの何割かは不味いということだ。
それでも僕は今日も新しいカレー屋を求めて歩いている。
それは一種のおまじないだから。
それだけではないのかもしれないが、もうあまり意味は分らない。
僕のカレー屋通いはすでにムーヴメントになってしまったから。
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