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Friday, March 30, 2007

That is the dilemma

【3月30日特記】 以前こことかここに書いたことなのだけれど、僕らが会社に入ってから受けた理不尽な仕打ちを僕らの後輩に繰り返すのはやめよう、と僕は思ったのである。

だって、もう子供じゃないんだから。社会人なんだから。一人前の人間なんだから。だから僕らより後から入社してきた人たちに対して、シゴキとかイジメとか、そういうことは僕らは極力避けてきた。

そして、それはそれで良かった面もあるはずなのだが、一方で今になって「しまった!」という痛切な思いもあることは否めない。

僕らの思いやりが結局のところヌルい後輩しか育てなかったのではないかと。

僕らは高慢で理不尽な先輩たちのおかげで、憤り、何クソッ!と思い、あるいは落ち込み、泣きたい気分になり、辛い思いをした。そして、その辛い思いが現在の自分を育てたのだということに気づかなかったのだ。

でも、それを思うと、人間はずっと楽しく心安らかに生きて行くことはできないのか、と暗澹たる気分になるのも確かだ。果たして人間は生涯のどこかで必ず理不尽な仕打ちを受けて塞ぎこんでいる時期を必要とするということなのだろうか?

僕らはその塞ぎこむ時期に加担しなければならないのだろうか?
それはやっぱり不本意なことだ。

僕は最近ずっとこの葛藤に悩んでいる。

ただし、こういう葛藤が起こるのは、相手が大人だからである。僕に子供がいないことも大きな原因ではあるが、僕は子供に対してそういう逡巡はない。

でも、きっと子供を持つ親であれば、同じような気持ちで子供に対して手を緩めてしまうのだろう。

その結果、今、手のつけられないほどひどい若者が増えているような気がする。もちろん若者全員ではない。ただ、ひどい連中は本当に手がつけられないほどひどい。

成長期の人間はやはりある程度の逆境を必要とするのだろうか?
それが人を育てるのだろうか?

今『下流志向』を読みながら、どうしてもそういうジレンマから抜け出せずにいる。

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