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Saturday, March 31, 2007

KOKAMI@NETWORK vol.9『僕たちの好きだった革命』

Revolution_1 【3月31日特記】 KOKAMI@NETWORK vol.9 『僕たちの好きだった革命』を観てきた。東京公演から始まって、今日明日の梅田藝術劇場シアター・ドラマシティで終わり。

今日はいろんなことが繋がった。

劇場に入ったらパンフ売場の横に演出の鴻上尚史さんがいたのでご挨拶。「ご無沙汰してます。憶えてますか」と話しかけたら、「ああ、誰だっけ、誰かだよね」。幸いにして名乗ったら思い出してくれたので、共通の知人の消息など二言三言。別れ際に僕の顔をじっと見て「おっさんになったね。ま、これはお互い様か」と笑っていた。

鴻上さんの芝居を見るのは92年1月14日の第三舞台『天使は瞳を閉じて』以来。鴻上さんとは多分その後2000年2月5日のパーティでお会いして以来だと思う。これが最初の繋がり。

幕が上がる前に、と言うか開演前から幕は上がっているのだが、すでに舞台上には何人もの役者がいて気ままにいろんなことをしている。サッカーボール蹴ってる奴、ギター弾いてる奴、おしゃべりしてる奴。客席通路から三々五々他の役者が加わって舞台上の人数が増える。知らないうちに鴻上さんまで舞台に上がって中村雅俊と談笑したりしてる。

これはなかなか新しい手法である。

すると、鴻上さんたち4~5人がやおら上手の一番前に座り込んで歌を歌いだした。左右をギターを持った大高洋夫と陰山泰が囲み、その右に片瀬那奈ら。で、最初に歌ったのがなんと加川良の「教訓Ⅰ」──僕はこの歌について3日前に書いたばかりだ。これが2つ目の繋がり。

やがてブザーが鳴り響き、場内アナウンスがあって、幕は上がったまま芝居が始まる。これは途中15分の休憩を挟んで再開するときも同じ(中村雅俊が「もう、いいすか?」と観客に了解を求めてから台詞を言い始めた)。

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Friday, March 30, 2007

That is the dilemma

【3月30日特記】 以前こことかここに書いたことなのだけれど、僕らが会社に入ってから受けた理不尽な仕打ちを僕らの後輩に繰り返すのはやめよう、と僕は思ったのである。

だって、もう子供じゃないんだから。社会人なんだから。一人前の人間なんだから。だから僕らより後から入社してきた人たちに対して、シゴキとかイジメとか、そういうことは僕らは極力避けてきた。

そして、それはそれで良かった面もあるはずなのだが、一方で今になって「しまった!」という痛切な思いもあることは否めない。

僕らの思いやりが結局のところヌルい後輩しか育てなかったのではないかと。

僕らは高慢で理不尽な先輩たちのおかげで、憤り、何クソッ!と思い、あるいは落ち込み、泣きたい気分になり、辛い思いをした。そして、その辛い思いが現在の自分を育てたのだということに気づかなかったのだ。

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Thursday, March 29, 2007

『真鶴』川上弘美(書評)

【3月29日特記】 最近つくづく思うのは、人はとかく安易に、全体から特徴的なひとつの要素を抽出して、その抽出した一部分でもって全体を代表してしまいがちだ、ということである。そういう傾向は「なんのかんの言っても要するにこういうことだろ」とか「世の中所詮は金だ」みたいな言い方に表れてくる。

我々がこの「特異な才能」をどこで身につけてしまったかと言えば、それは小中学校の国語の時間に何度となく繰り返された「作者がこの文章で言いたかったことは何でしょう」「200文字以内にまとめなさい」という問いに答える訓練によるのではないかと思う。しかし、そういう思考回路には明らかに無理があるし害悪がある。

たとえば、この『真鶴』という小説を読んで、「作者が言いたかったことは何か」「200字以内でまとめろ」と言われても、読者には到底できることではない。そして、恐らく作者にもできないのではないだろうか?

これだけのことを言おうとすればこれだけの文章が要るのであり、これだけの文章を読めばそれに相応しい量の化学反応が起きてしまうのである。

この小説を手短にまとめようとしてそれが果たせないのは、一義的にはこの小説がなんだか解らない小説だからである。でも、ただそれだけに留まらないのは、この小説が「なんだか解らない」と同時に「なんだか解るような気がする」小説だからである。

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Wednesday, March 28, 2007

臆病、論理的思考、想像力

【3月28日特記】 このごろ殺人事件のニュースがやたらと多い気がする。しかも、一時的な感情の昂ぶりから後先を考えずに殺してしまったような事件が。

殺してしまうと、それ以降は自分の生活が台無しになる。逮捕されようともされなくとも。少なくともそれまでと同じ暮らしを続ける訳には行かないだろう。

誰にも気づかれずに済む可能性は非常に低い。周到に計画された犯罪でさえ足がついてしまうものである。一時的な感情の昂ぶりから後先を考えずに殺してしまったりすると、無事に逃げおおせるはずがない。仮に逃げおおせても精神的な圧迫に耐えられるだろうか?

いや、そんな先のことよりも、まず返り血を浴びたり、床が血にまみれたのを拭ったり、死体をどこかに運んだり、そんなことを思い浮かべると、たとえ殺したいという気持ちは治まらなくとも殺すという行為には直結せずに済むのではないだろうか?

これは、映画『スクラップ・ヘブン』の中でオダギリジョーが叫んでた「想像力が足りないんだよ」!ということそのものではないか?

あるいは、僕流に評するなら、論理的な思考習慣の欠如である。一瞬で良いから論理的に考えることができれば、殺したりすると大変なことになるということくらいは解るはずだ。

考えれば尻ごみするはずだ。臆病になるはずだ。

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Tuesday, March 27, 2007

俺の10年間が!

【3月27日特記】 考えてみたら、今会社で使っているPCには FDD がない。にも拘らず、FD で保存してある文書がたくさんある。

で、急に思い立って、家から外付け FDD を会社に持っていって、FD から CD-RW に全ての保存ファイルを移すことにした。1995年から2004年まで、数えてみたら28枚のフロッピーがあった(2005年以降はUSBフラッシュメモリに保存してある)。それを1枚づつ丁寧にカット&ペースト。

FDD がギギ、ガガと軋るような音を立てるのが今となってはなんとも懐かしい。

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Monday, March 26, 2007

midomi

【3月26日特記】 インターネットの検索技術がこれだけ進んだのにも拘わらず、今まで調べようがなくて難儀していたことがある。それは曲名探し。──「あの歌なんだっけなあ」という時に検索のしようがなかったのである。

歌詞が判っていれば見つけてくれるサイトはあった。でも、詞は覚束なくてメロディだけ覚えている場合、コンピュータに打ち込みようがなかったのである。

そんな中、やっと良いサイトを見つけた。その名も midomi。
http://www.midomi.com/

midomi とは何ぞや?と思ったのだが、どうやら音階のミ・ド・ミらしい。

そう言えばかつて銀座ソニービルにソミドホールというのがあったが、この手の名称を発音する際にはどうしてもその音階と同じ高低のアクセントになってしまうのは僕だけなのだろうか?

閑話休題。

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Sunday, March 25, 2007

Automated External Defibrillator

【3月25日特記】 先日から突然やたらとAEDが目に入るようになった。

ご存じだろうか、AED?

Aed Automated External Defibrillator の略で、日本語では「自動体外式除細動器」と言う。簡単に言えば、止まりかけている心臓に電気ショックを与えて蘇生させる機械である。

と言うか、電気ショックが必要かどうかもこの機械が判断してくれるので、装着さえしてしまえば、あとは機械の音声の指示に従ってボタンを押すのみである。

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Saturday, March 24, 2007

映画『蟲師』

【3月24日特記】 映画『蟲師』を観てきた。うーむ、イマイチよく解らんぞ。

しかし、世の中にはよく解らなくて面白くないものと、よく解らなくて面白いものがある。これはよく解らなくて面白かった。ただし、一緒に見た妻は事前の期待が大きすぎた分だけ手ごたえに欠けた感じだったようだ。

原作を全く知らないのだが、読んでいたらもっと解るのだろうか?
でも、一方この程度の解り方で良いような気もする。

妻は「面白かったけど、あまり山もないし・・・」と言ったが、うん、意図的に大きな山はなかったのかもしれない。

やめてほしいなと思うのは映画から何か教訓を読み取ろうとすること。パンフレットにもそんなことを書いている人がいたけど、現代の日本では失われてしまった○○を取り戻す必要があるのではないだろうか、云々。

これって小中学校の国語の授業やテストで繰り返し問われる「作者がこの文章で言いたかったことは何か」というトレーニングの悪弊なんでしょうね。僕はもっと全体をそのまま全体として捉えたい。

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Friday, March 23, 2007

PCと妻と

【3月23日特記】 このところ毎日「ああ、これでPC乗り換えの作業はほとんど終わったなあ」と思う。

毎日思うということは実は終わっていないのであって、しばし忘れていた小さな不具合が未解決のままだったのを思い出したり、インストールし忘れていた小さなシェアウェアがあることに気がついたり、新しく入れたアプリケーションのシリアルナンバーやプロダクトキーをどこかに保存しておく作業に取り掛かったりと、やることはたくさんある。

そして、そんなあれやこれやに手を染めているときの僕はとても楽しそうだと妻は言う。

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Wednesday, March 21, 2007

映画『パフューム』

【3月21日特記】 映画『パフューム』を観てきた。

パトリック・ジュースキントの原作『香水』はかなり昔に読んでいる。そもそもは妻が独身時代に読み、結婚してから妻に薦められて僕も読んだ。妻が持っていたのは「1988年12月15日第1刷」である。僕が読んだのは多分90年代の後半ではないかと思う。欧州のベストセラーではあるが、日本人でこういう夫婦も珍しいのではないだろうか。

で、例によって、面白かったということ以外は何も憶えていない。僕とは対照的に読んだ本や観た映画、食べた料理、行った場所などを詳細に憶えている妻にいろいろ解説してもらったが、当然何も思い出さない。映画を観たら思い出すかと言えば、やっぱりあまり思い出さない。

ただ、小説も映画も抜群に面白かったことだけは確かである。

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Monday, March 19, 2007

並ぶ予想気温

【3月19日特記】 天気予報の見方が変わってきた、と思う。特に気温に関して。

晴雨についてはまだまだ当たり外れがあるが、気温についてはそんなに大きく食い違ってくることはない。

昔は新聞の天気予報が頼りだった。載っている情報は2つ──最低気温と最高気温だ。

そのうち最低気温のほうは、ほぼ間違いなく夜明け直前の気温である。つまり、それは僕が起床した時点で過去のものであり、いまさら気にしたって仕方がない情報だ。だから、気にするのは最高気温のみだった。今日の最高気温を見て、どういう服装で出かけるかを考えたものだ。

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Sunday, March 18, 2007

映画『ドリームガールズ』

【3月18日特記】 映画『ドリームガールズ』を観てきた。びっくりした。やっぱり餅は餅屋である。

実を言えば映画を観るという意識は極力持たないようにして、ただ音楽を聴くつもりで劇場に足を運んだ。

なぜならミュージカルも含めて、音楽をフィーチャーした映画や舞台にはしばしばがっかりさせられることがあるからである。がっかりするくらいならましなほうで、ひどい時にはげっそりして帰ってくることになる。

優れた歌にはそれだけで観客を感動させる力がある。なのに、その感動を倍加させるために持ってきたのがヘッポコなストーリーだったりすると、全体としては音楽の感動にマイナスの数字を掛けることになってしまうのである。

歌や踊りの巧拙はさまざまだが、それを乗せて運ぶストーリーが「何、それで終わり?」みたいなしょーむないことが非常に多いと僕は思っている。

なぜ往々にしてストーリーは興ざめとなるか? それは歌や踊りがリアリズムに反するからである。いくら感極まったからって、日常生活の中で突然歌いだしたり踊りだしたりする奴はいない。にもかかわらず、それをやってしまうのがミュージカルだ。而してそこに、あまりに写実的な芝居を組み合わせようとすると、この2つは離反することとなるのである。

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『「エンタメ」の夜明け』馬場康夫(書評)

【3月18日特記】 ドキュメンタリーである。取り上げられるのは3人のプロデューサー、とまえがきには書いてあるが、実のところ、そのうちの1人であるウォルト・ディズニーについてはそれほど掘り下げた描写はない。中心となるのは師弟関係にある2人の日本人、小谷正一と堀貞一郎である。

小谷正一については同じ業界に勤める者として(と言っても小谷は様々な業界を渡り歩いたわけだが)当然知っていた。TVの世界にあっても彼は伝説の巨人である。そして、その部下であった堀貞一郎も様々なイベントを手掛けた後、ディズニーランドの東京誘致に身を捧げることになる。そういう訳でウォルト・ディズニーが関係してくるのである。

寡聞にして僕は堀の名前は聞いたことがなかった。TDL開園までの裏話も全く知らなかったので、すべてが新鮮で非常に面白く読めた。

ただし、ホイチョイ・プロの馬場康夫が出した本にしては随分とのっぺりした文章の羅列なのである。ホイチョイらしさはどこにも感じられない。もちろん著者は、自分が仕事の上で少し関係したこともあり、尊敬もしている日本の偉大なプロデューサのことを、何のケレン味もなく紹介したかったのかもしれない。

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Saturday, March 17, 2007

Windows XP から Windows Vista への移行ほぼ完了

【3月17日特記】 Windows XP機から Windows Vista機への移行はほぼ完了した。今 Flash MX 2004 が無事にインストールできてほっとしているところ。

ところで、Flash MX をインストールする前に、新しいマシンで不要になった CD-ROM などを一挙に廃棄したのだが、非常に危ないところだった。

いざインストールしようとすると、途中でシリアル番号を訊かれた。えっ、と思ったが迂闊だった。

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Friday, March 16, 2007

新しいクエリと映画の街

【3月16日特記】 結局、映画データベースは Access 2007 で作り直した。

Access 2002 から Excel にエクスポートして、いろいろ手を入れてからAccess 2007 にインポートして、フォームやクエリを組み直した。そのほうが、既存のAccess 2002版から互換性のないAccess 2007 に変換するよりもよっぽど楽だった。

ついでに、新しいクエリも組んでみた。生涯でどこの映画館に何度行ったかを計算するクエリ。で、その新しいクエリを実行してみて驚いた。

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Thursday, March 15, 2007

EXスペシャルドラマ ミヤコ蝶々ものがたり

【3月15日特記】 ちょっと仕事上の因縁といきさつがあって、EXのスペシャルドラマ ミヤコ蝶々ものがたり『泣いて愛して笑わせた昭和の天才女芸人!!』を観た。

やっぱりちょっとキツかったね。僕としては「最後まで辛抱して見た」という感じ。

ミヤコ蝶々と言えば関西の芸能界では確かに巨人だった。熱心なファンも多かったし、番組を作る側の人間にも信奉者がいた。そういう意味では彼女を主人公にしたスペシャル・ドラマが企画されることに不思議はないのだが、何と言うか、テーマに現代性がないのである。

むしろ2Hスペシャル向きではなくて帯ドラマ向きの企画だったんだろうと思う。

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Wednesday, March 14, 2007

謝る人間、謝らない人間

【3月14日特記】 最近身の周りで、企業のカスタマー対応セクションと揉めたという話を立て続けに聞いた。そもそも怒ったり不信感を持ったりして「カスタマー・サービス」や「お客様相談室」に電話をしてきた人間を余計怒らせて終わるわけだから元も子もない話である。

窓口の担当者が客を苛立たせたり怒らせたりしてしまうのには、例えば言葉遣いが悪いとか、商品知識が欠けているとか、マニュアルに書いてない質問や要望に対する適応能力がまるでないとか、それこそいろんな理由があるわけだが、最近僕が聞いた話に共通していたのは「頑なに謝らない」ということだった。

かつて日本人はむやみに謝ってしまう、安易に「すみません」と言ってしまうので具合が悪いと言われたものだ。「そんな調子でアメリカに行ってみろ、えらい目に会うぞ」などと僕も若いころに言われた記憶がある。

アメリカでは謝罪することは損害賠償に応じるという意味だから何があっても決して謝らない、と言われた。最近ではアメリカ人は別れ際に See you again ではなく Sue you again と言う、などというジョークもあった。

ところが、つい先日ネット上のどこかの記事で読んだのだが、最近一部のアメリカ企業は不祥事があったらまず謝るということを始めたとのこと。謝罪を拒否したまま裁判に突入すると、訴えたほうの感情を害してしまうので結局のところ賠償費用が高くついてしまうという観点だそうだ。

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Monday, March 12, 2007

映画『マニアの受難』

【3月12日特記】 映画『マニアの受難』を観てきた。

これで3日連続映画を見ている訳だが、何と言っても5日間しか上映しない。しかも1日1回、レイトショーのみなので今夜しか観るタイミングがなかった。このあと多分同じようなスケジュールで神戸と京都を廻り、近畿一円で恐らく15回程度しか上映されないマイナー作品に、今宵集まったのは16人のマニアたちだった。

言うまでもないが、ムーンライダーズにファンなどいない。
いるのはマニアだけである。

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Sunday, March 11, 2007

映画『松ヶ根乱射事件』

【3月11日特記】 映画『松ヶ根乱射事件』を観てきた。山下敦弘監督作品。

予想した通りの「なんじゃ、そりゃあ?」の映画だった。

パンフから引用すると、

どこにでもいるような、でも、ちょっとおかしな松ヶ根町の住人の日常と非日常をユーモアたっぷりに描いていく。そこからひょっこり顔を出す人間の本当の面白みと残酷さ。繊細な人間観察の上に成り立った巧みな演出は(後略)

ということになるが、そう書かれるとちょっとニュアンスが違う。きれいにまとめ過ぎ。もっと「なんじゃ、そりゃあ?」感の強い作品である。上映中に笑い声なんかほとんど聞こえなかったぞ。

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Saturday, March 10, 2007

映画『リトル・ミス・サンシャイン』

【3月10日特記】 映画『リトル・ミス・サンシャイン』を観てきた。

今週は漸く関西でも『松ヶ根乱射事件』と『マニアの受難』が始まり、他にも『さくらん』とか『ドリームガールズ』とか、観たい映画がいっぱいあったのだが、この映画も金曜日までで終わってしまうので、まずこの映画から。

キーワードは「負け組家族」である。Poor White の一家。

父親のリチャード(グレッグ・キニア)は仕事がうまく行ってない。自ら考案した“9ステップ・プロジェクト”なる「勝ち組になる心構え」を説くコンサルまがいのことをやっているのだが客が来ない。この理論を出版して一攫千金を狙っているのだが世の中そう甘くはない。

妻のシェリル(トニ・コレット)は、そんな不甲斐ない夫に罵声を浴びせてばかり。おまけに、自殺未遂をした兄・フランク(スティーヴ・カレル)を引き取ることに。彼はプルーストの研究者でゲイなのだが、賞と恋人の両方をライバル研究者に奪われてしまって失意のどん底にある。

フランクを引き取ったものの、独りにする訳に行かないのでシェリルは彼を息子のドゥウェイン(ポール・ダノ)と同室にする。ところがドゥウェインは一言も喋らない。ニーチェに対する憧れと、航空学校合格の願掛けと、そして家族に対する嫌悪感からもう何か月も無言を貫いているのである。

家族の唯一の救い的な存在が娘のオリーヴである。彼女は美少女コンテスト“リトル・ミス・サンシャイン”出場を目指しているお茶目な7歳。

そのオリーヴにダンス指南をしているのが、リチャードの父、オリーヴにとってはグランパ(アラン・アーキン)である。これがまたいい年をしてヘロイン中毒で色情狂の文句ばっかり言ってるとんでもない不良爺である。

で、予選で2位だったオリーヴが“リトル・ミス・サンシャイン”に繰り上げ出場することになり、飛行機代が払えない一家はボロボロのミニバスを運転してアルバカーキからカリフォルニアまで陸路を行くことになる。映画は俄かにロード・ムービーに転ずるのである。

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Friday, March 09, 2007

占い

【3月9日特記】 占いって何なのかな、と思う。

信じているか信じていないかと問われれば、冷静になってみるとまるで信じていない。気にしているか気にしていないかと訊かれれば、あまり気にしてはいない。

では、見ようともしないかと言えば、一応は見てみる。

昨今は至るところで占いに遭遇する──新聞や雑誌に載っている。TVで朝のワイド番組を見ていると突然「今日の占い」コーナーが始まる。インターネットのポータル・サイトを訪れると、ページの片隅に今日の運勢が小さく点数表示されたりしている。

インターネットのページではほとんどがクッキー処理されているので、最初にちゃんと設定しておかないと開いたときに自分の星座や血液型などは表示されない。一応それも最初にちゃんと設定しているのである。

でも、ものすごく気にしている、と言える要素はない。どちらかと言えば、やっぱりあまり気にしていない。

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『ひとり日和』青山七恵(書評)

【3月9日特記】 村上龍と石原慎太郎というタイプの違う2人の作家が激賞したとなると、これはもうかなり出来の良い小説なのだろう、と思って読み始めたら案の定すこぶる良く書けている。

「人生の機微を描く」だなんて評するのは簡単だが、こりゃなかなか書けんぞ。かなり巧い! 相当筆の立つ作家だ。

母娘2人で暮らしていたフリーターの主人公・知寿が、母の海外赴任をきっかけに東京郊外に独居していた親戚の老女・吟子の家に転がり込み、やがて自らも独り暮らし(と言っても寮生活だが)を始めるまでの物語だ。

ミニマリズムに根ざした短編は別として、こういう「なんにも起こらない」系の小説には2つある(あくまで上手く書けている場合の話だが)。

ひとつは作家個人の非常に主観的な「私」の世界に入り込んで抜けようにも抜けられない迷宮のごとき作品。もうひとつは、この『ひとり日和』のように「私」あるいは主人公をもう少しクールに突き放したと言うか、いや、突き放してはいるけど少し離れた所からそっと見守っているような風情がどこか残っている小説である。その何とも言えない微妙な感じがこの小説の絶妙の味付けになっている。

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Thursday, March 08, 2007

Vista 騒動記 中間まとめ

【3月8日特記】 さて、2月17日に Windows Vista Home Premium PC が届いて、それ以来インストールと設定の日々が続いているのだが、その間に見舞われたトラブルをこの辺でまとめておこう。

もっともそんなに深刻なトラブルはまだない。

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Tuesday, March 06, 2007

映画『どろろ』

【3月6日特記】 映画『どろろ』を観てきた。

監督デビュー作の『月光の囁き』で異彩を放ち、同日公開された『どこまでもいこう』がいきなり1999年のキネ旬ベストテン第9位に選ばれたのを皮切りに、その後『ギプス』、『害虫』、『カナリア』と、かなりヤバい題材で鮮烈な世界観を描き続けてきた塩田明彦監督。

『カナリア』の前作『黄泉がえり』では「こんなメジャーな作品も撮れるんだ」と良い意味で驚かせてくれたのだが、2005年の『この胸いっぱいの愛を』はどうしようもなくゆるゆるのメロドラマで、「突然どうしちゃったの?」と愕然とした記憶がある。

さて、最新作『どろろ』で塩田監督はどっちの方向に向かっているのか?
すでに興行収入30億円を突破している大ヒット映画だが、そんなことはどうでも良い。問題は僕が今後も見続ける監督なのか、それとも金輪際見に行かない監督なのかということである。

それを見極めるのをとても楽しみにしながら映画館に向かった。

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Monday, March 05, 2007

Said goodbye to DELL

【3月5日特記】 プリンタを買った。

今まで使っていたプリンタの Windows Vista 用のドライバがリリースされない可能性が高いと言われて腹立ち紛れに買った。DELL よ、さらば、である。

DELL のサポートデスクのお兄ちゃんは、正確には「開発されない可能性が高い」と言っただけだ。でも、明日もし突然 Vista 用のドライバが公開されたとしても何の後悔もない。

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Sunday, March 04, 2007

『くりいむレモン』

【3月4日特記】 昨日の深夜に WOWOW から録画した『くりいむレモン』を観た。2004年度キネマ旬報で堂々第46位にランクされた映画である。

今までアニメやらVシネマやらで何度も映像化されているのでご存知かもしれないが、血の繋がりのない兄と妹の恋愛を描いた作品だ。

兄役は水橋研二。水橋研二と言えば忘れられないのが塩田明彦監督の『月光の囁き』で彼が演じた苦悩のフェティシスト。あの映画での苦悩に似た世界を、また彼が卓越した演技力でここに再現している。

妹役は村石千春。この人が何者なのか僕は知らない。

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Saturday, March 03, 2007

映画『叫』

【3月3日特記】 映画『叫 さけび』を観てきた。

実は黒沢清の作品を映画館で見るのは『スウィートホーム』以来18年ぶりなのである。テレビやDVDで観ているかと言えばそうでもなくて、22年前に『ドレミファ娘の血は騒ぐ』をビデオで(!)観たっきりである。

だから『CURE キュア』も『ニンゲン合格』も『カリスマ』も『回路』も『アカルイミライ』も『LOFT ロフト』も観ていない訳で、そんな奴がいい加減なことを書くとコアなファンの方々の怒りを買って炎上するのではないかと、今回はちょっと緊張しながらキーを叩いている。

ろくに見もしないでこんなことを書くのも良くないのだが、僕にとっての黒沢監督は、若いころこそ“新進気鋭”、“俊英”、“鬼才”みたいなイメージがあったのだが、中年に至ってその立ち位置があまりはっきりしなくなってような気がする。だから僕は長らく彼の作品を観なかったのである。久しぶりに彼の作品を観てみて、「ああ、この人はこういう、ちょっと脇道の名人芸みたいな作品を作る人なんだなあ」という、少し妙な評価に落ち着いた。

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『Web制作現場の憂鬱』門出明(書評)

【3月3日特記】 この本は笑えるか笑えないかが言わば踏み絵ですね。もちろん笑えない奴は怒り出すかと言えばそんなはずはなく(ただ1人、この本の中で延々と槍玉に挙げられている「山崎君」だけは例外でしょうが)、笑えない人は解らない人でしょうからただ首を傾げるばかり。

いや、僕は無事に笑えました。もっとも全て解った訳ではなくて、サーバ・サイドの技術については概念は知っているものの、もひとつイメージは湧きません。でも、笑えて良かった。ほっとしました。

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Thursday, March 01, 2007

安易ならざる香菜

【3月1日特記】 我が家の香菜が全部枯れてしまった(1月27日の記事参照)。

結局 7~8cm までにしか伸びなかった。突然萎れて、挙句に枯れてしまった。1本も食べないうちに。

ま、そりゃそうですよね。そんなに簡単に家で栽培できたらスーパーは上がったりだ。
7~8cm しかなくたって元気なうちに食べておけば良かったという気もしなくないが、まあ、どうせ儚い命であれば根がついたまま全うさせてやるのが情けという気もする。

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