焼き鳥(?)のCMと『幸福な食卓』
【2月25日特記】 今まで関係が見えなかった2つのことが頭の中で突然繋がることがある。今日、駅で電車を待っているときにその現象が起きた。
まるで電極から電極に放電するみたいに、頭の中の遠い場所に格納されていた2つの事実が結ばれるのである。
このブログでも、その2つのことにたまたま触れていた。昨年11月29日の記事と今年2月23日の記事だ。
- 僕が昔見たCMの中の忘れられない台詞
「お父ちゃんはな、もうお父ちゃんが嫌になることがあるんやで」 - 瀬尾まいこの小説『幸福な食卓』の一節
「父さんは父さんを辞めようと思う」
関西弁のCMであるということは関西ローカルで放送されていた可能性が高い。しかし、瀬尾まいこは確か関西出身だったはずだ。
そうか! 僕の頭の中で、この2つのことが電撃的に繋がった。
瀬尾まいこもきっと小さい頃にこのTVCMを見て、その台詞が僕と同じようにいつまでも頭にこびりついていて、それをヒントの1つにして『幸福な食卓』を書いたのだ。
多分そうに違いない!
そのことから思うこと2つ
- やっぱりあのCMが耳にこびりついていたのは僕だけではなかったのだ!
- 作家というものはそんな断片的なことから始めて、最終的に1つの作品を構築してしまうのだ!
さて、もしもあなたがここまで読んで「なるほどなあ」と思ったのであれば、あなたは大変危うい。こんな論法に騙されてはいけない。
僕は昔のCMと瀬尾まいこの関係を推測して、それをもとに作家の一般論に広げて行った。一種の連鎖推論である。
最初の命題は推論の結果でしかないのに、次に論を進める時にはそれを前提として扱っている。本来前提となるものは事実もしくは真理でなければならないのである。
──などと書いていると、「お前は一体自分の書いたことに共感してほしいのか、それともそれを否定してほしいのか?」と言われそうだが、もちろん前者に決まっている。
ね、確かにそう思うでしょ?
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