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Friday, February 02, 2007

2006邦画興行成績を見て

【2月2日特記】 1/30に2006暦年の映画興行成績が発表になった。日本映画製作者連盟のHPに詳しい。

それによると興行収入10億円を超えた邦画は28本ある。そのうち僕が(映画館・試写会で)観たのが11本。ま、おじさんとしてはそこそこ流行を追っかけているほうか(笑)。

ところで、このリストを眺めていると、当たる映画と良い映画は違うのだなあとつくづく感じる。

「ちょっと待て、『良い映画』って一体何なんだ?」という異論が差し挟まれるかもしれないが、それは観た人それぞれが判断すれば良い。観た人それぞれにとって良い映画があって良いのではないかと思うのである。

多分、この興収トップ28のリストはどの観客の頭の中にある“良い映画リスト”とも一致しないだろう(洋画の場合もまた然り)。それで良いと思うし、逆にそういうもんだとしっかり認識しておいたほうが良い。

もし、他人がどういう評価をしているのかが気になるのであれば、各種映画賞を調べてみれば良い。

このトップ28は、僕が自分の感覚と一番近いと思って信頼しているキネマ旬報ベストテンと比べてみても、随分様子が違う。あるいはブルーリボン賞でも、報知映画賞でもそうだろう。あの日本アカデミー賞でさえ単にヒット映画を選んでいるわけではないのが判る。

映画賞はある意味プロの観客(審査員)たちの評価の集積である。しかし、興収ランキングは評価の集積でさえない。それは消費の統計である。

もし今まで興行成績の噂と親しい友人の感想だけを頼りに映画選びをしていた人がいるなら、一度いろんな映画賞に目を向けてほしい。あなたの鑑賞範囲が広がるかもしれない。そして、広がった結果、興収ランキングとも映画賞とも違う、あなた独自の“良い映画リスト”が再構築されれば良いなあ、と僕は思うのである。

興収ランキングや映画賞の結果があなたの感性と違うからと言って憤ることはない。それは楽しむものである。そして、楽しんでいるうちにあなたも変わる。

他人との差異を楽しむこと、そして確固たる自分がいつのまにか変容することに気づくこと──その2つは人生の醍醐味を味わわせてくれる大きな要素だと思う。

たかが映画がそんな風に役立つこともあるのである。

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