ニューオリンズ・ブラスバンドとブラス・ロック
【1月25日特記】 この頃、JR大阪駅と阪急百貨店の間のガード下で路上ライブをやっているブラスのバンドがある。毎日やっているのか毎週水曜日なのか知らないが、僕が出くわすのはいつも水曜日の夜である。昨日も演っていた。
パーカッション×2+7人のホーン・セクション=合計9人のバンドである。みんなパチパチと携帯写真を撮っていたが、無名のバンドとは言え肖像権の問題があるので(と言うか、問題は撮るか撮らないかではなく載せるか載せないかなのだが)僕は撮らなかった。と言うか、黒山の人だかりで撮れなかった。
BRASS BAND RAMBLE OUT 35 というのがグループ名らしい。New Orleans Style Brass Band という紹介文が添えてある。
演奏は粗くて、そんなに巧いとは思わないが良いパフォーマンスだと思う。勢いがあって乗れるバンドだ。出くわす度に足を止めて暫し聴いてしまう。
東京と大阪を比較すると、東京のストリート・ミュージシャンのほうがずっと巧いと思う。「はあ、こんな巧い奴がこんな道端で演らなきゃならんとは、こりゃ東京は大変だわ」とよく思った。
ただ、大阪は時として東京よりも優れたパフォーマを産む。このバンドも着ているものは汚らしいが、7人のホーン(うち1人は女性)が踊りながら吹くシーンはなかなかサマになっている。聴いていてこちらの体も自然と動いてくるのが楽しい。久しぶりに聞くブラスのサウンドは、なんか血を熱くしてくれる気がする。
そう言えば1970年前後にブラス・ロックというジャンルが流行った。BSTとか(軟くなってしまう前の)シカゴとかである。
チェイスの『黒い炎』を初めて聴いたときの感動はいまだに忘れられないなあ、などと思っていたらどうしてももう一度聴きたくなって、Amazon で買ってしまった。
今聴くと不思議なことに自分の記憶の中にあるサウンドより薄い。何故だろう?
これならガード下の路上バンドのほうがよほど迫力がある。バレンタインデーに近所のライブハウスで単独ライブをやるらしい。スケジュールが合えば聴きに行って来ようかな。
Comments