『ロード・オブ・ザ・リング』3部作
【11月23日特記】 3日間かけてDVDとHDレコーダで『ロード・オブ・ザ・リング』3部作を一気に見終わった。
見終わったら何か記事を書こうと思っていたのだが、軽々しく書けない。ああ堪能した──ただそれだけは言える。溺れるほどに堪能した。
とは言え、まあ、いくつか感じたことを列挙しておきましょうか。
- まず、これは誰でも思うことだろうけど、CGの威力恐るべし。技術の進歩に唖然。いや、スタッフの技量に唖然と言うべきなのかも。
- 最初から3時間×3本の映画化を考えたのが偉かったね(民放のドラマをCM抜きで1クール分の分量だもんな)。1本に押し込めようとしたら大失敗しただろうし、2時間×3本でもやっぱり失敗だったろうな。この時間的余裕が縦横無尽の展開を許した。それと、とりあえず1本作ってみて当たったから慌てて続編を、という作り方をしてたら、きっとどこか破綻してたと思う。
- 全然知らんけど、やっぱり原作が素晴らしいんだろうね。
- 第2作「二つの塔」を見終わった時点で、突然妻が「スメアゴル(ゴラム)は統合失調症だ」と言い出して、おかしくて仕方なかった。いや、別に統合失調症を嗤いものにしたわけではない。仕事柄そういうことに詳しい妻によると、「独りっきりで過ごす時間が長時間に及び、しかも常に何かにおびえた状態で暮らしていると、典型的にああいう症状が出てくる」のだそうである。なるほど。しかし、そういう視点でこの映画を見る人は滅多にいないだろうなあ(笑)。
- 人名も地名もやたらと憶えにくくて非常に苦労した。えっと、モンドールじゃなくて、ゴルゴンゾーラじゃなくて(ちなみに、これらはチーズの名前)・・・。そんな中で、サムだけは何であんなありふれた名前なんだ?
- クライマックスでどのような展開から指輪が溶岩の中に落ちて行くのか、噴火した山からフロドとサムがどのようにして脱出するのか──この2点は割と早いタイミングで完璧に読み切ってしまった。自慢したくて書いてるんじゃなくて、誰でも経験あると思うけど、たまたま読めちゃったりするとつまらないんですよね。
- で、最後の最後、あの人たちはどうしてエルフと一緒に船に乗って行ってしまったの? この点は夫婦そろって理解できず、並んで首を傾げていた。
- 妻はともかく、僕のほうは2年ぐらい経ったら多分ほとんど全部忘れているから、また一から楽しく見られるだろう。この点だけは自信がある。
以上
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