クーデタ中継
【9月20日特記】 タイでクーデタがあった。ウチの社員で、たまたま別の仕事でタイに行っていた人がいて、その人は報道局員でも報道経験者でもないのだけれど、昼のワイドショーと夕方のニュースにインターネット回線を使って現地リポートを送ってきて、それが放送された。
事件事故の際にたまたま近くにいた報道以外の人間がリポートをするというのは割合よくあることで、今までにも何度か見てきたが、今回は自分の職場に近い人だったので、なんか変な感じであった。
僕も現場の経験はないが、おんなじような立場に立ったらやっぱりおんなじようなことすんのかなあ、って不思議な感じ。
記者の場合アナウンサーと違って完璧な標準語を話すことは求められない。ただし、あまりに方言(関西出身者ばかりではないので必ずしも関西弁とは限らない)丸出しで喋られると視聴者が理解できない恐れがあるので、「少なくとも自分では標準語を喋っているつもりで喋れ」ぐらいのことは言われるのだそうである。
今日はリポートした彼の大阪訛りの標準語と言うか、まるで標準語みたいな大阪弁と言うか、ともかく普段聞いている彼の喋りとは微妙に違う語りを聞いて、テレビの前で我々同僚は時々苦笑していた。
ま、これは仕方がないね。しょっちゅうTVに出て標準語もどきを喋っている記者の場合はそんなことにはならない。
もっとも、クーデタだというのに街の様子は普段とあまり変わりなく、外出もできれば店も開いているというリポートをなんだかまったりと語ってしまったこともあって、なおさら皆の苦笑を買ってしまったという訳である。
しかし、それよりも驚くのは、今日の中継は skype (映像部分)と携帯電話(音声部分)で行われたということだ。
いやはや便利な世の中になったもんだ。
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