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Saturday, September 16, 2006

PFF in Osaka

【9月16日特記】 「ぴあフィルムフェスティバル in 大阪」の初日に行ってきた。

マイナーな作品が却々上映されない関西(と言うか東京以外)に住んでいると、こういう機会をちゃんと捕えておく必要がある。

お目当ては何と言っても一昨年のグランプリ受賞作で昨年のキネ旬21位にランクされた『ある朝スウプは』の高橋泉・廣末哲万コンビによる『14歳』である。これは第15回の『水の花』に次ぐ第16回PFFスカラシップ作品である。

そして、この日はその前に「森田芳光スペシャル」ということで『水蒸気急行』と『ライブイン茅ヶ崎』の上映もあった。前者は今日初めてその存在を知ったが、後者は長年見たくて見たくてたまらなかった作品である。見逃す手はない。

ということで16:00から22:00まで、晩飯喰う暇もなく3本続けて観てきた。1日に3本見るのは何年ぶりだろ。

個々の映画評は明日にでも書くとして、PFFの歴史を振り返っておきたい。と言うのも、今日公式パンフを買って読んで、今までこのフェスティバルがこれほど多くの逸材を輩出しているとは知らなくて大いに驚いたからである。

PFFは1977年に「第1回ぴあ展(映像部門)」として始まり、81年に現在の名称に改められている。当初は「入選」だけしかなく、グランプリが設けられたのは1988年のようだ。

入選者に与えられる言わば奨学金である「PFFスカラシップ」で製作された映画も、前述の通り16本に及んでいる。

公式パンフには毎年の主な入賞者と入選作品が載っているのだが、これを見るともう圧巻である。現在の日本を代表する監督たちの名前が次から次へと出てくるのである。

ちなみに、その資料から、僕が作品を鑑賞したことがある監督だけを抜き出してみよう。

  • 1978:森田芳光(『ライブイン茅ヶ崎』)、長崎俊一、石井聡亙
  • 1979:犬童一心、今関あきよし、手塚眞、山川直人
  • 1981:飯田譲治、緒方明、黒沢清、利重剛、手塚眞、松岡錠司
  • 1982:中島哲也
  • 1984:塩田明彦
  • 1985:諏訪敦彦
  • 1986:園子温、橋口亮輔
  • 1987:園子温
  • 1988:塚本晋也、大谷健太郎
  • 1989:橋口亮輔
  • 1990:矢口史靖
  • 1991:大谷健太郎
  • 1992:古厩智之
  • 1993:奥原浩志
  • 1994:奥原浩志
  • 2000:李相日
  • 2001:荻上直子
  • 2002:内田健二
  • 2004:高橋泉(『ある朝スウプは』)、廣末哲万

1970年代、古くからの撮影所上がりの監督が段々名作/ヒット作を送り出せなくなって、その代わりに台頭してきたのが古くは神代辰巳とか新しくは金子修介などのにっかつロマンポルノ出身の監督たちであった。

そして、その頃このPFFなどに応募されてくる作品は「自主映画」と呼ばれ、主に大学の映研を中心としたムーブメントからメジャーに進出した監督たちは「自主映画出身」という紹介を受けたものだ。

今や自主映画出身ばかりではないか?
撮影所のシステムはもう機能していないのだろうか?

映画の文法は着実に変わりつつある気がする。



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