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Wednesday, August 02, 2006

送別のゼニア

【8月2日特記】 東京支社を去るに際して部のみんなが餞別にネクタイをくれた。
才媛M嬢が選んでくれたとのこと。

バーニーズ・ニューヨークの包装紙だったので、「はあ、わざわざ銀座まで買いに行ってくれたのか」と思った(新宿じゃないと思う、聞いてないけど)のだが、ブランドまでは見ていなかったのである。

今日気がついたらそれは Ermenegildo Zegna のネクタイだった。

不思議な偶然である。

前回東京から大阪に転勤した時(1994年)にもネクタイをもらった。某広告代理店のA氏からだ。そして、それがやっぱりゼニアだった。

当時のゼニアと言えば、とびきり高価でド派手なイタリアの(ですよね?)ブランドというイメージが強かった。

そして、それを選んでくれたA氏という人物がこれまたド派手というか、一種独特のファッション・センスの持ち主だった。象徴的な例を挙げれば、クレリック・シャツのカフス(折り返したやつ)に赤い飾り文字でイニシャルが刺繍してあったりするような人である。

そんな人が選んでくれたゼニアのネクタイとなると、とても自分には合わないのではないかと、包装を解くまではかなり不安だったのだが、当時のゼニアとしてはかなりシックな柄で、これはいまだに気に入ってよく締めている。

ネクタイというのは時々もらうものであるが、これはプレゼントとしては実は却々難しい。実際もらっても気に入らないことのほうが多いのではないかという気がする。

せっかく戴いたのだから実直に1回は締めてみるのだが、それっきりクローゼットにぶら下がったままになっているものも少なくない。

そして、夫婦は一緒に暮していると似て来ると言うが、そういうネクタイを僕が意を決して締めた時に限って妻が「何それ?」「なんでこんな柄選ぶんだろうねえ」などとボロカスに言うのである。

今回餞別でもらったネクタイを一目見て妻は「綺麗な柄、私の好きな色」と言った。
彼女がこのネクタイを見るのは今日が初めてだったが、僕自身これを締めるのは今日で3回目である。

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