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Monday, May 29, 2006

『日本沈没』完成披露試写会

【5月29日特記】 「『日本沈没』日本全国縦断 完成披露プレミア試写会」@日本武道館に行ってきました。ま、仕事の一環として。

インドネシアで大地震があった翌日です。タイムリーと言うべきなのか不謹慎と言うべきなのか(不謹慎と言われても困りますけど)。

入った途端に、「明日のワイドショー用の素材とDVD発売時の特典映像を撮るだけにしてはカメラが大掛かりだし台数も多いなあ」と思ったら、なんと今回の舞台挨拶等の映像をNTTの回線を使って北海道・名古屋・大阪・福岡の会場にも同時中継で流してました。そのあと全国5箇所で同じ映画の試写をするという寸法で、そういう訳で「日本全国縦断」というタイトルがついていたんです。

で、照明が落ちていきなり始まったのが、SunMin thanx Kubota(韓国人歌手のソンミンと久保田利伸のデュオ)によるライブ。バックはカラオケでしたが、いやあ、この曲は久々の“久保田節”ですね。歌も力強いし、彼特有のメロディ展開とハーモニーがなかなか心地良かったです。

で、司会者が出てきたら、これがTBSの安住アナ(出てきただけで歓声)。彼が今日のゲストを呼び込みます。

舞台挨拶は10名:草彅剛、柴咲コウ、豊川悦司、大地真央、及川光博、福田麻由子、國村隼、そしてライブをやった2人+樋口真嗣監督。

アリーナ席の前のほうはジャニーズ・ファンクラブの人たちが多かったようで草彅君のとぼけた挨拶にやんやの拍手(それにしても1人で長いこと喋りました)。及川光博ファンも右の前のほうに固まっていて黄色い歓声を上げてました。

一方、樋口監督の挨拶は(練ってきたネタだったんでしょうが)悉く滑りまくって、「こんな人が監督で本当に大丈夫か?」とかなり不安を覚える中、上映が始まりました。

筋は言うまでもありません。日本が沈没しちゃう話ですよね。小松左京の原作が発売されたのが1973年。同じ1973年の年末に映画が公開されてます。ちなみに今回豊川悦司と草彅剛が演じた田所博士と小野寺の役は小林桂樹と藤岡弘がやってたそうな(時代のせいか随分濃いですね)。

今回は当時と一部設定が変わっています。時代も30年後の現在になってますし、原作で男性のキャラだったものが女性になっていたりします。

で、結論から言えばよくできてます。ま、もちろん、貶す気で見れば突っ込み所は満載なのですが、観客に突っ込みたい気持ちを放棄させられるかどうかは映画の力と勢いにかかってきます。「力と勢い」の具体例としてはいろんなことが考えられますが、ひとつは「画」でしょうね。画面を構成する力量があれば、ちょっとくらい変な面があっても吹っ飛ばしてしまえるのです。

そういう意味で非常に「力と勢い」のある構図と色彩でした。単なる自然の風景ではなく東京の下町の夕焼けであったり、逆光の中の人物であったり、そして自然の大地や人工のビルや道路が壊れて行くCGと特撮。私は西宮で阪神大震災の直撃を受けているせいか、あの時の恐怖感が少し甦ってきました。

地殻のいろんなメカニズムが次々と動き出し、そこに不幸が重なり、あっちであんなこと、こっちでこんなことが起こり、日本列島がどんどん割れて沈んで行く。そして、それぞれの登場人物がそれにどう対処するのか?──そこには日本人特有の心情も織り込まれていたし、外交・経済問題にも触れており、そういうエピソードの重ね方はなかなか巧みでした。

脇役もかなり達者で、いけ好かない官房長官役の國村隼を筆頭に、それと対照的に誠実で信念を持った(でも、本当に頼りになるのか?)総理大臣役の石坂浩二、柴咲の叔母さん役の吉田日出子(いやあ、巧かった!)、近所のおっちゃんの六平直政、『白夜行』の名子役・福田麻由子、あと鋭い視線がやたら印象に残った遠藤憲一、恐らくファンでなければ識別できなかったであろう(顔もまともに映っていない)山田辰夫などなど。

さて、先ほど「突っ込み所満載」と書きましたが、私としてはどうしても突っ込まずにいられない箇所がありました。このブログの映画評は原則ネタバレなしのつもりで書いているのですが、こればかりはどう考えても「それはないやろ?」と。草彅と柴咲の男女関係に関することなんですが、でも、さすがに公開までまだ1ヶ月半以上もある時点で書いてしまうのはちょっと気が引けるので、書くのはやっぱり公開後暫く経ってからにします。

7月15日(土)全国東宝系公開。さて、日本列島は誰がどのようにして救うのか?

★この記事は以下のブログからTBさせていただきました。

アロハ坊主の日がな一日

【追記】

んで、上で述べた「突っ込み所」についてはここに載せています。読むのは、できれば映画を見た方だけにしてください。

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