ジャニスを聴きながら
【4月22日特記】 会社の僕の席の近くに定年間近のおっちゃんが座ってます。そのおっちゃんが最近 iPod を手に入れて、片っ端からリッピングしてるんです。
こないだも会社の自分のデスクの奥から古いCDを見つけ出して、iPod で聴くためにそれをPCに移して、曲をかけたまま昼食に行ってしまいました。
まだデスクで仕事をしていた僕は聴くともなしに聞いていたのですが、あれっ、この声はジャニス・ジョプリンじゃないのか?と思い、彼の席の席まで行ってPC画面を確かめてみたら、演者欄には Big Brother and The Holding Company と表示されているではないですか。
あれ? おかしいなあ。ジャニスにすごく似ているのになあ・・・と怪訝に思ったのですが、実はジャニスが67年にモントレー・ポップ・フェスティバルに出演した時のバンド名が Big Brother and The Holding Company だったんですね。知りませんでした。
しかし、それにしても魂を揺さぶる声です。僕は綺麗に透き通った伸びやかな声よりも、こういう個性的で力に満ちた声が好きです。
荒木一郎に『ジャニスを聴きながら』という名曲があります。彼もきっとジャニスが好きだったんでしょう。あおい輝彦で1976年にヒットした曲なんですが、荒木一郎本人のバージョンのほうがずっと良いです。この歌詞は荒木一郎でないと歌いこなせないですよね。
♪街はコカコーラ ふるさとは売られていた
俺はプレイボーイ 墨で消され売られて行く
そう、心が荒んだ時に、何故か僕らはジャニスが聴きたくなるのです。
僕の隣に座っているおっちゃんも心が荒んでいるのでしょうか? いや、僕にもあなたにもそういう時はあるはずです。
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