NHK『純情きらり』1
【4月12日特記】 朝が忙しくなってきた。『純情きらり』を観るのである。NHKの朝の連ドラを観るのは何年ぶりだろう? 15年ぶりどころではない。
何でまた急に見始めたかと言えば、宮﨑あおいが出ているからである。
ところで宮﨑あおいのザキは「崎」ではなく「﨑」である。知ってはいながらこのブログではずっと「崎」のまま放置してきた。「宮崎あおい」で検索をかけた時に引っ掛かって来ないのではないかと心配したからである。ただ、人名に関わることなので失礼かと思い、この際全部書き換えることにした。暫くはキャッシュが残っているから大丈夫だろうけれど、将来はちゃんと「宮﨑あおい」だと知っている人しかここに辿り着けないかもしれない。
宮﨑あおい以外にも、僕の好きなところでは、まず日本を代表する中年男優である三浦友和が父親役で出ているし、弟役の松澤傑(まつざわ・すぐる。『転がれ、たま子』でも主人公の弟役やってた)も頗る良い。そして、番組HPによると、このあと西島秀俊も出演するようだ。
先週の月曜日に始まって、当初は美山加恋ちゃんが主人公を演じていたが、金曜日からその後を引き継いで宮﨑あおいが登場し、その日から僕の朝は俄かに忙しくなった。
業界用語で言う「ながら視聴」が「専念視聴」に転じ、TVを、いや、宮﨑あおいを見るのに専念するために他のことをする暇がなくなったのである。通勤電車も1台遅らせることにした。
今日までのところ非常に良い。
第2次世界大戦直前の時代にあって、旧い価値観に縛られない自由な少女──この時代設定にこの人物設定というのは誰もが考えるコントラストであって、そういう意味ではありがちなストーリーなのだが、ストーリー運びに無駄がなくて面白く、台詞廻しも非常に自然なため安心して見ていられる。
脚本の浅野妙子は『ラブ・ジェネレーション』で注目された人で、去年の映画では大谷健太郎監督と共同で『NANA』の台本を手がけている(そして、この2つの作品の間で『大奥』なんか書いていたとはちょっと驚き)。
このしっかりした脚本を、宮﨑あおいや三浦友和、寺島しのぶ、戸田恵子などの名優が演じているのだから非常に安定もしているし魅力にも溢れている。
ところで先日ある人から「宮﨑あおいよりも蒼井優のほうがずっと可愛い」と言われたのだが、こういう場合はどう返せば良いのだろう? 先週の金曜日に言われて、ずっとそのことを考えている。
蒼井優が可愛いことには何の異存もない。ただ、僕としては「この娘は可愛いか」と訊かれればイエスとかノーとかウーンとか答えるけど、「この娘とあの娘とどっちが可愛いか」と問われてもあまりそういう視点はないし、仮に「この娘だ」と思ったとしてもそれを他人と論ずる気もない。
宮﨑あおいと蒼井優とどちらが好きかといわれれば、それは一も二もなく宮﨑あおいだが、そんなこと言ったって言われたほうは「へえ」としか言いようがないだろうし、「宮﨑あおいよりも蒼井優のほうが可愛い」と言われても、僕としても「ふーん」としか言いようがない。
僕が宮﨑あおいを好きなのは、単に可愛いからではなく、女優&スターとしての資質によるところが大きい。このドラマは宮﨑あおいの資質をよく引き出していると思う。
ところで、蒼井優と1字違いだが、この『純情きらり』には徳井優も出演している。このおっちゃんも大変可愛い。(宮崎あおい)
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Comments
こんにちは、コメントありがとうございました。
私も21世紀にしてはじめてNHKの朝ドラを見たのですが、
物語の出だしはなかなか良さそうですね。
そこかしこに見られる旧来道徳との対決が、これからも
物語の主軸になっていくと思います。
視聴率のほうはあまり芳しくないようですが、私は楽しんで見ているので
それで十分です。
こちらの記事を拝見して、「﨑」の字がちゃんと出るのを初めて知りました。
私もこれからブログ記事にするときは、旧字の「﨑」を使うことにしますね。
Posted by: 丞相 | Thursday, April 13, 2006 09:03
> 丞相さん
わざわざコメント、どうも。
「﨑」の字なんですけど、ちょっと心配なのはマックでもちゃんと表示できているかどうかです。あと、ウェブメールで送ったときに、文字コードによっては化けることもあるみたいです。
このあたり、人名表記とアクセシビリティのどちらを優先すべきか、かなり難しい問題ですね。
Posted by: yama_eigh | Thursday, April 13, 2006 09:57