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Wednesday, March 29, 2006

政党支持率を考える

【3月29日特記】 日本中のいろんな調査機関が政党支持率の調査をしていて、それが発表されるたびに思うのだが、日本(だけじゃないかもしれないが)の政党支持率はどうしてこんなに変動するんだろ?

やれ靖国神社参拝問題だと言って自民党の支持率が下がったかと思うと、それ偽メール事件だと言って今度は民主党の支持率が下がる。そんなものどうでも良いことばっかりじゃねーか、とまで言うと乱暴すぎるのは確かだが・・・。

この2つに関しては、僕は小泉首相の靖国参拝は(外交に影響を及ぼすほどの)大きな
問題だとは思うが、偽メール事件は政党(あるいは国家)全体に及ぶような問題ではないと思う。そして、靖国参拝についても、それは小泉首相の一貫した姿勢なので、今年も参拝したからと言って、あるいは今年中国が激しく反発したからと言って、そのことによって支持率が変わるのも妙な話だと思う。

「小泉首相は支持するけど靖国参拝には疑問を感じる」とか「民主党は支持するけど、今回の偽メール事件への対処の仕方にはがっかりした」とかいうのが本来あるべき態度なのではないだろうか? 1つひとつの事象によって支持/不支持を切り替えるということが理解できないのである。

もちろん「がっかりした」ことがきっかけで支持が不支持に変わることはあるだろう。しかし、政党の支持率がこれほどマメに変化することに何か違和感を覚えるのである。

1つひとつの事件の前に、政党には「概ねこの方向を目指す」という基本路線がある(それがなければ政党とは言えない)はずで、支持/不支持はそれを見て決めるものではないのだろうか? ならば政党支持率はいちいちこんなに変化しないはずだ。

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Sunday, March 26, 2006

TBS『白夜行』(森下佳子から目が離せない-2)

【3月26日更新】 TBS『白夜行』最終回の録画を今見終わった。圧倒的に深い感慨がある。TVドラマを観て涙を流したのは何年ぶりだろう。

視聴率的には関東・関西ともに平均ベースで10%を少し超えた程度であり、成功とは言い難い。かつてNTV『すいか』のように低視聴率ながらギャラクシー賞やATP賞を獲ったドラマもあったけど、これは無理だろうなあ。業界でも全然評判になってないもん。如何せん見ている人が少ないんだろうなあ。でも、僕は平成TVドラマ史に残る名作だと思う。

1月19日の記事にも書いたが、脚本家・森下佳子の技量にただただ舌を巻く。人間不在の原作小説が見事に人間ドラマに生まれ変わった。

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『沖で待つ』絲山秋子(書評)

【3月26日特記】 僕は短編小説をあまり読まない。重厚な長編が好きなのである。

それから、僕は芥川賞/直木賞受賞作をあまり読まない。いろんな意味で(外的要因も内的要因も)もう少しこなれて来てからの作品を手にすることのほうが多い。この作品を読んだのはなんかピンと来るものがあったからだ。

しかし、それにしても、読んでみると如何にも薄い。普段は1冊買ったら何度も開いて閉じてして何日後かに漸く結末にたどり着くのに、この本は下手すると1回開くだけで終わってしまう。なんだかこの本に1000円も払うのが惜しくなってしまう。

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Saturday, March 25, 2006

システムの不備を運用で乗り切る

【3月25日特記】 以前このブログでも取り上げた「電気用品安全法」がほぼ完全に骨抜きになった。PSEマークが付いていなくても「レンタル」と解釈して事実上の販売を認めるというのである。

後日漏電検査を受けることが前提となっているとのことだが、このドタバタはまさにお笑い種である。

日本人はよくこういうことをやる。法改正している暇がないという事情はあるが、そもそも抜本的な建て直しを好まず、システムの不備を運用で乗り切るのである。

たとえ法改正するだけの時間的余裕があったとしても、今さら改正すると法案提出に関わった人間の面子を潰すことになる。とは言え、このまま法を施行すると音楽関係者、リサイクル業者からの不満を抑えられない。だから、解釈を変える。これこそシステムの不備を運用で乗り切るという伝統的な手法である。

これは日本人の特技であり、欠陥である。この気質が社会のあり方にどう影響しているのか、僕たちは真剣に考え始めるべき時期に来ていると思う。

システムの不備は本来システムの改変によってこそ解決するのではないか? 運用によって問題は一時的に解消しても決して解決には至らない。運用で乗り切った後に残るのはツギハギだらけの社会である。

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Thursday, March 23, 2006

追悼:宮川泰さん(このタイトルは紋切り型だけど)

【3月23日特記】 一昨日、作曲家の宮川泰(みやがわひろし)氏が亡くなった。

僕にとっての宮川氏はザ・ピーナッツでもクレイジー・キャッツでも『宇宙戦艦ヤマト』でもなく、“コーセー化粧品歌謡ベストテン”だった。

FMラジオ番組のMCをしていた宮川氏は、その週のヒット曲を本当に分かりやすく解説してくれた。難しい音楽用語を振り回したりせず、かと言って単なる印象論には終わらず、「普通ならこの音を持ってくるところ、彼はこの音を持ってくるんですよ。いやあ、天才ですねえ」みたいな語り口で、僕らにポップスの奥義を教えてくれた。

彼が語った大江千里論(ったってほんのワン・フレーズだったけど)がいまだに僕の記憶に残っているくらいだ。作曲家だからこそ、そして“和製ポップス”の先駆者であったからこそ、あんなに説得力のある解説を聞かせられたのだ。

「ご冥福をお祈りする」みたいな常套句は書きたくない。ただ、僕は訃報に接して改めて彼に感謝するのみである。宮川氏のような存在こそが日本のポップスを育てて来たのである。

僕の一番の favorite song は沢田研二のソロ・デビュー曲『君をのせて』。ヒットしなかったけど、昭和歌謡史に残る名曲であると思う。

ありがとう、宮川さん。

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Wednesday, March 22, 2006

『ジェイン・オースティンの読書会』カレン・ジョイ・ファウラー(書評)

【3月22日特記】 僕はジェイン・オースティンを1冊も読んだことがない。この小説のタイトルがこうである限り、事前に読んでいたほうが良いに決まっている。多分、一番有名な『自負と偏見』くらいは読んだことがあるか、せめて最近封切られた映画を観たか、そのくらいの素養があったほうが楽しめる小説なのだろうとは思った。

しかし、もしもオースティンの6篇の小説を全て読んだ人だけを対象とする小説であるなら、日本でそれに該当するのは恐らく大学の文学部英文学科卒で、しかも卒論に彼女を選んだような人だけになってしまうではないか。それでは読者層はあまりに狭い。そんな狭い本が出版されるはずがないと思った。

もっとも欧米ではオースティンの人気は日本と比べようがないほど高いらしい。だから、オースティンを読んだことがある人は日本より遥かに多いだろう。しかし、それでも6作全部を読みきった人がそうそういるとも思えない。もしもそういう人だけを対象としていたら、この本がアメリカでベストセラーになることもなかっただろう。

ここまでの推論が正しいとすれば、あとは1冊も読んだことがない僕でも楽しめるかどうかという問題である。そこから先は根拠がない。しかし、なんか大丈夫なような気がしたのだ。そして、その予感はどうやら外れていなかったようだ。

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再覧:『茶の味』

【3月22日特記】 先日から妻が上京している。で、WOWOWから録画して1回観たのだけれど消さずに置いておいた『茶の味』(昨年12月26日の記事参照)を見せた。絶対気に入ると思ったので。

もちろん僕も妻の横でもう1回観たのだが、もう1回観てもなんのこっちゃさっぱり解らない部分はやっぱりさっぱり解らない。

妻は見終わって、「面白かったねえ!」と「訳わかんないよねえ(笑)」と「♪やまー、山、山、やま~」の3つを交互に繰り返していた。

やっぱりウチは似た者夫婦である。

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Sunday, March 19, 2006

アクセス解析雑感

【3月19日特記】 このブログは@niftyのココログプラスというコースで運営しているのでアクセス解析ができます。アクセス解析と言ってもブログによってできることは多少違うのでしょうが、僕の場合は日々のアクセス数、リンク元、検索ワード/フレーズを調べることができます。

アクセス数に関して言えば、今日と昨日については1時間ごとのアクセス数、今週と先週については日ごとのアクセス数、そしてそのそれぞれについて記事ごとのアクセス数が判るようになっています。

記事ごとに見ると、アクセスを集めるのは圧倒的に映画評です。このブログを始めた当初は映画の記事なんて書いていなかったのですが、客寄せのつもりで書いてみたら本当に客寄せになったし、書いてみると自分でも楽しいのでここんとこずっと書いています(洋画は書かないケースもあるけど)。

で、このところコンスタントにアクセスが多いのが映画『好きだ、』の記事です。『THE有頂天ホテル』とか『県庁の星』などの大ヒット映画について書くと瞬間風速的にアクセス数は増えるのですが長続きしません。それに対して単館上映のこの映画の記事を、僕が深く感動したこの映画の記事を皆さんがいつまでも読んでくれることがとても幸せです。

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Saturday, March 18, 2006

映画『ルート225』

【3月18日特記】 映画『ルート225』を観てきた。シアターN渋谷──ユーロスペースが移転した跡にできた映画館だ。客は13人。うちカップル1組。他は全部1人で来た客(そのうち女性は1人)。

藤野千夜による同名の原作小説を読んでいたということもあるが、この映画を観ようと思った最大のポイントは多部未華子である。

──映画『HINOKIO』に出ていた、男の子だか女の子だかよく分からない子、と言っても判る人は少ないだろう(でも、あの映画を観た人なら「ああ、あの娘か!」とすぐピンと来てるはず)。城南予備校のポスターに写っている子と言えば判るだろうか?(しかし、それにしても、あんなにくっきりとモデルの影が写っているポスターを見たことがない。何の意味なんだろう?)

4月下旬に公開される映画『夜のピクニック』でもまた主演らしい。これもすごく楽しみである。

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Friday, March 17, 2006

映画『運命じゃない人』

【3月17日特記】 映画『運命じゃない人』を観てきた。「国内映画賞8冠達成」を記念してのアンコール・レイトショーである。移転後の渋谷ユーロスペースに初めて行って来た。

ファーストランの時には観ようかどうしようか迷っているうちに終わってしまい、その後あちこちで高い評判を耳にして僕としては悔しい思いをしていたので、この再上映は嬉しい限りであった。

しかし、今日見るまで知らなかったのだが、これPFFスカラシップ作品だったんですね。PFFスカラシップでいきなりキネ旬5位とはあっぱれとしか言いようがない。

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Wednesday, March 15, 2006

中古楽器とファシズム

【3月15日特記】 今日の朝刊で知ったのだが、経済産業省は4月1日から本格施行する「電気用品安全法」の対象から中古電子楽器を外すことを決めたらしい。

この法律については、随分前にとあるミュージシャンのブログで知ったのだが、坂本龍一氏らが中心となって7万5千もの反対署名を集めていたとは知らなかった。

全くご存じない方のために書くと、メーカーなどが安全性を確認した印である「PSEマーク」をつけた電気製品以外は販売を禁止する法律である。法律自体は2001年に施行されたのだが、今年3月末を以て猶予期間が終わるのである。

この法律を立案した一番最初の発想は、多分「中古の電化製品は漏電の恐れがあるので危ない」という単なる善意だったのだろう。ただ、その先に「中古製品を買えなくなると新製品が売れて経済が活気づくだろう」という色気があったのも確かではないかな。

いずれにしても、せいぜいその程度までしか考えていなかったはずだ。まさかミュージシャンが署名運動をするなんて(中古のアンプや電子楽器でしか出せない音があろうとは)夢にも思ってなかったに違いない。その狼狽ぶりが、本格施行直前に例外を増やすという“つけ焼き刃”に現われている。

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Tuesday, March 14, 2006

映画『かもめ食堂』

【3月14日特記】 映画『かもめ食堂』を観てきた。シネスイッチ銀座を出て晴海通りに差し掛かったところで、若い女性同士の話し声が聞こえた。

「あの、すいません、『かもめ食堂』観てらっしゃったんですか?」
「はい、そうですけど」
「面白かったですか?」
「面白かったですよ!」
「あ、ホントに? 良かったぁ。ありがとうございました」

こういうやり取りを聞くと嬉しくなる。こういう風にして、この映画の噂がどんどん広まって行けば良いのになあと思う。都内でここだけの上映というのは如何にももったいない。

『バーバー吉野』(2004年度キネ旬29位)、『恋は五・七・五!』(2005年度同57位)に次ぐ荻上直子監督の第3作である。

デビュー作では小学生、次の作品では高校生が主役であったこともあって、あまり演技力の練れていない役者がたくさん出ていたが、今回のように小林聡美、片桐はいり、もたいまさこと芸達者なところが3人揃うとさすがに見応えがある。

舞台はフィンランド、ヘルシンキの「かもめ食堂」。サチエという日本人女性(小林聡美)が独りで切り盛りしている。もっとも、切り盛りと言ったって開店以来客はただの1人も来ていない。漸くジャパニメーション・オタクのトンミという青年(ヤルッコ・ニエミ)がやって来るが、人の良いサチエは「お客さま第1号」ということで、彼に対してはコーヒー永久無料にしてしまう。

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Sunday, March 12, 2006

Give us a minute

【3月12日更新】 洋画を見ると英語の勉強になる。1作見れば少なくとも1回は驚き、1つは馴染みのなかった表現が身に付く。もっとちゃんと聞き取れればもっと驚いてもっと身に付くのだが、今の僕はそんなペースである。

昨日も『クラッシュ』を観ていて、「うーん、なるほど」と思ったところがあった。

グラハム(ドン・チードル)、リア(ジェニファー・エスポジト)、フラナガン(ウィリアム・フィットナー)の3人が話をしていて、フラナガンがリアに(グラハムと)「2人だけにしてくれ」と言うシーン。

日本語字幕は上記の通りなのだが、その時に使われた英語は"Give us a minute"。英語の台詞と邦訳の字幕を照らし合わせてみればなるほどと思うのだが、例えば僕が同じシチュエーションで誰かにそう言われたら、その場を去るどころか、「は? どうかしました? どうぞゆっくり考えてください」などと言ってしまいそうだ。

us が誰を指しているかがポイントなんだよなあ。うーん、なるほど。早速どっかで使ってみたくて仕方がない。

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Saturday, March 11, 2006

映画『クラッシュ』

【3月11日特記】 映画『クラッシュ』を観てきた。アカデミー作品賞を獲ったので満員かと思ったがそうでもなかった。

この映画のあらすじは書かない。あまりに人がたくさん出てくるので書き始めると大変だということもあるけれど、基本的にサプライズを仕込んだ筋を追う映画なので書かないほうが良いだろう。

焦点が当たるのは人種差別と(監督は力点を置いていないけど、僕が思うに)銃社会である。

場所はLA。僕も行ったことがあるが、NYなんかと違って非常に怖いという印象を持った街だ。地下鉄はあるにはあるが、歩いている人をあまり見かけない。広すぎて車でしか移動できないのだ。そして、さまざまな人種が暮らしている。彼らは別々の区域に暮らしているので街で普通に接触することがない。あるとすれば路上での車同士の接触、つまり crash である。

ここには多くの人と多くの差別意識が描かれる。剥き出しの差別主義者である警官。そんな同僚を見て恥ずかしいと思う正義感に溢れた白人警官。黒人にメダルを贈呈して票を稼ごうとする地方検事。その検事の右腕で、理屈では解っていても心の底の差別意識は拭えない(し、それを隠そうともしない)男。

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Friday, March 10, 2006

随想:日本アカデミー賞

【3月10日特記】 今週の月曜日にLAで行われたアカデミー賞授賞式の陰に完全に隠れてしまったけれど、実は先週の金曜日に日本アカデミー賞の発表があったんですね。ええ、当てにはしてませんけど何を選んだのか興味はありました。

で、最優秀作品賞に選ばれたのが『ALWAYS 三丁目の夕日』──この映画、何度か観ようと思ったのですがすんでのところで止めました。思えば知らず知らずにそういう臭いを嗅ぎ取っていたのかもしれませんね。

いや、今日は日本アカデミー賞の悪口にならないように書こうと思ってます。多分この映画も、観れば「良かった」と思うと思うんです。でも、日本アカデミー賞というのは僕がなかなか映画館に見に行こうという気にならない映画を選んでくれる賞なんです。29回の歴史の中で、僕が映画館で観た優秀作品賞受賞作は3本しかありません。

日本アカデミー賞のHPを見れば、この賞の母体となっている「日本アカデミー賞協会」が松竹・東宝・東映・角川及び日活の社員を中心とする、言わば映画関係者互助組合みたいな存在であることが判ります。全審査員(=全協会員)4,407名中、この5社の社員だけで1,362人を占めています。だから、小さな制作/配給会社や独立プロの作品はそう簡単に選ばれるべくもありません。

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Wednesday, March 08, 2006

日本にはうんざり

【3月8日特記】 先日、取引先の会社に祝い事があったのだが、それに対する手配(つまり、祝電とか祝い花とか祝い品の類)が抜けていた。

事前にその会社からは「お祝いについては一切固辞」との書面を頂いていたのだが、そんなものもらっても他社はやっているに決まっているので、こちらとしても対応が必要なのだ。

しかし、わざわざ「要らん」と言って来ている奴に無理やり何かするのが正しい礼儀であるとは、この国はなんと面倒臭くて鬱陶しい国なんだろう。

ウチの社が手配してなかったのは単なるポカではなくて、直接の担当者が正に「要らんとはっきり言っているのだから良いだろう」と判断したからに他ならない。

ホントならそれで良い、と実は僕も思っているのだが・・・。
ある意味、もう日本にはうんざりだ。

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Tuesday, March 07, 2006

映画『県庁の星』2

【3月7日追記】 この映画を観た人たちの間では、柴咲コウが演じた二宮あき役は大竹しのぶか室井滋にやらせるべきだったという意見が多いらしい。原作での設定が40代だから、そういう意見が出てくるのも無理はない。

ところで、この話を僕に教えてくれたMさんが室井滋の名前を度忘れしてしまったので、こんな会話になった。

M:「あの、ほら、『やっぱり猫が好き』に出てた・・・」
僕:「小林聡美ですか?」
M:「じゃなくて、あの・・・」
僕:「もたいまさこ?」
M:「違う、違う」
僕:「じゃ、室井滋」
M:「そう。・・・でも、考えてみたら、その3人なら誰でもできるなあ」

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Sunday, March 05, 2006

映画『県庁の星』1

【3月5日特記】 映画『県庁の星』を観てきた。実は原作本が出た時に読もうかなと思っていたら映画になると聞いたので、結局読むのはやめて公開を待っていたのである(とは言え映画の出来には全然期待していなかった)。

冒頭から空撮だ(断崖で海と接した荒地に倒れている織田裕二。この画の意味は後で判る)。そして巨大養護施設のCG。──いかにもフジテレビという幕開け! 逆になおさら「う~ん、あんまり期待できんかな」という気分になってしまった。

原作が売れたのであまり詳しくストーリーを書く必要はないと思う。これは県庁に勤めるエリート官僚が人事交流研修で場末のスーパーに派遣され、役所と民間の風土・流儀・発想などの違いに困惑する(もちろん派遣されたほうのスーパーはもっと困惑する)顛末を綴ったものである。

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映画出資と回収のシステム2

【3月5日追記】 昨日の記事ではわざと辛うじて儲かるケースを想定したのだが、バカ当たりした例を考えてみようか。

他の想定は全部そのままで、観客動員を70万人から310万人に変更すると興行収入は40.3億円となって、昨年で言えばトップ5に入ってくる。

この場合、たとえ2次利用による収入がゼロであったと想定しても、製作委員会には13億円強が戻ってきて、10%の5,000万円出資した我が社には1億3千万円強が配分されることになる(つまり、8,000万円以上の儲け)。

2次利用による配分が昨日の例と同じだと想定すると委員会の総収入は¥1,594,094,500、我が社の配分はその1割の1億6千万弱となって、1億円以上の利益が出る訳だが、310万人も動員した映画であれば2次利用がこんなに少ないはずがないので、実際にはもっとボロ儲けになる。

しかし、昨年の例を見ても判るように、こんなにバカ当たりする映画は1年間に片手で数えられるくらいしかない。

そういう例を夢見て、各社は映画に出資するのである。出資した作品の大半は赤字かせいぜい少しの黒字。そしてたまにバカ当たりした時に一気に収益率を回復する。

昨日も書いたが、映画出資とはそういう博打なのである。

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Saturday, March 04, 2006

映画出資と回収のシステム1

【3月4日特記】 最近いくつかの業界紙に2005年の映画興行収入のベストテンが載っていた。昨年は邦画がものすごく好調だったようだ。

興行収入の1位は断トツで『ハウルの動く城』の196億円。2位から4位までの『劇場版ポケットモンスター』『交渉人 真下正義』『NANA』が40億円超。5位から7位までの『容疑者 室井慎次』『電車男』『ALWAYS 三丁目の夕日』までが30億円超。その後『北の零年』『ローレライ』と続き、第10位の『星になった少年』でも23億円もある。ちなみに1位から10位までの合計額は502.9億円に上り、2005年の日本映画全体の興行収入817億円の61.5%を占めている。

邦画好きの方なら既にお気づきかと思うが、上記の10本のうち5本がフジテレビの、残る5本のうち4本もそれぞれ日テレ(2本)・TBS・テレ朝の製作または出資である。

ここまで読んで、「ふーん、TV局も映画で随分儲けているんだ」と思った方は多いだろうが、果たして皆さんは映画に対する出資と回収のシステムについてどれほどご存知だろうか?

ここでは「製作委員会方式」の出資についてちょっと解説してみたいと思う。ただし、以下で展開している例においては随分乱暴に数字を設定した部分もあり、必ずしもこれが典型的であるとは言えないので、その点だけお含みおき頂きたい。

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Friday, March 03, 2006

家賃の振込み先変更

【3月3日更新】 郵便受けに大家さんから「来月から家賃の振込み先を変更してほしい」との手紙が入っていた。

何の気なしに会社でその話をしたら「それ、振り込め詐欺じゃないですか?」と言われた。なるほど・・・。全く思いつかなかった。言われて初めてその可能性に思い当たった。

帰宅してから改めてその手紙を検証してみると、宛名はちゃんと僕のフルネームになっているし、問合せ先と書いてある電話番号は正真正銘の大家さんのものであり、ちょっと珍しい名字の大家さんのハンコも押してあったが、念のために確認の電話を入れることにした。

果たして、幸いにして僕のケースは本物の大家さんからの手紙であったのだが、何かと気をつけないといけない世の中になったものだ。そう言えば、去年は架空請求もらったしなあ・・・。

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Wednesday, March 01, 2006

the wrong incentive

【3月1日特記】 会社は制度疲労を起こしていると思うのである。何がかと言えば、仕事の成果に対する報酬が出世であるということが。

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