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Thursday, February 02, 2006

村の古老

【2月2日特記】 昔からいろんなものに憧れてきたけど、何に憧れるかはその時その時で異なっていた。

例えば若い頃はフォーク・シンガーに憧れた。仙人に憧れた。銭苔に憧れた。

最近では村の古老になりたいと思う。そう、村の古老。

「長老」ではちょっと偉すぎる感じがする。村の全てを取り仕切っているような印象がある。

だから村の長老ではなく村の単なる古老になりたい。

普段は別に重きを置かれるわけでもなし、と言って無視されるでもなく、すれ違えば挨拶ぐらいはするが、その程度にしか認識されておらず、でも何かの折には誰かがふと「そうだ、あのじいさんに訊いたら知ってるかもしれん」などと思い出してくれる。

村の代表が3~4人、僕を訪れる。

「ほうほう、若い衆よく来てくれた。なになに、ほう、それはな・・・」などと訥々と語りだす。そして最後に「おっほっほ」と笑う。

あくまで「おっほっほ」である。「わっはっは」でも「いっひっひ」でもいけない。

その後1ヶ月くらいは村人に見直される。そして、2ヶ月経てばもう誰も気にしていない。もちろんすれ違えば挨拶ぐらいはするが。

今はそういう老人になるためにひらすら修行をする時なのだと観念して、村へと続く山道を登っている。

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