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Sunday, January 29, 2006

映画『オリバー・ツイスト』

【1月29日特記】 映画『オリバー・ツイスト』を観てきた。

僕は日本及び英米の現代小説ばかり読んでいて、チャールズ・ディケンズは読んだことがない。映画も現代(あるいは未来)を舞台にしたものばかり観ている。

ただ、“20世紀のディケンズ”と呼ばれる作家ジョン・アーヴィングは大好きでほとんど全ての長編を読んでいる。彼の原作による映画もほとんど観ている。

で、過日、映画館で『オリバー・ツイスト』の予告編を見た時、そこにアーヴィングの推薦文がついていて、それでこの映画も見ようと思った訳である。それもまた「繋がって広がる」ひとつの例である。

ところが、こういうオーソドックスな(これを「オーソドックスな」と呼ぶのが正しいのかどうか判らないのだが)映画を見ると、書くことがなくて困ってしまう。

確かにオリバーを演じたバーニー・クラークもフェイギン役のベン・キングズレーも巧かったし、セットは瞠目に値するものだったし、なによりもテンポが速かったことが良かった(これは古典を映画化する上でとても大事なことだと思う。ともすればペースが遅くなりがちで、現代の観客をダレさせていまうことになるから)。

でも、それでどうした?という感じの映画。何、それで終わり?みたいな感じ。

恐らく原作はもっともっと長いのだろうし、その長いうちのどの部分を抜き出したのかは知らないが、「はいはい、そろそろ2時間超えましたから今日はこれで・・・」と映画館の人に言われたみたいな気になる。

何より見ていて驚きがないのである。

「おいおい、お前は映画見て驚きたいのかよ!?」と言われれば、はい、そうです、僕は映画を見て驚きたいのです。

その映画の発想に、色彩に、構図に、カメラの動きに、設定に、展開に、台詞に、役者の表情に、音楽に、そして言葉に出来ない余韻に、僕は驚きたいのである。

僕は映画に驚きを、刺激を、個性を求めている。結局、改めてそのことに気づかされた映画だった。

いや、決して悪い映画じゃないよ。でも、『戦場のピアニスト』のほうが出来は良いのでは?

★この記事は以下のブログからTBさせていただきました。

ダディャーナザン!ナズェミデルンディス!!

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