映画『ザスーラ』
【12月29日特記】 映画『ザスーラ』を観てきた。ザスーラったって、The Sula じゃないよ、Zathura だよ。th をサ(ザ)行で表すしかない日本語の哀しさよ。
無料招待券をもらったということもあるけれど、10年前に『ジュマンジ』を観て面白かったので、その延長線上で観に行った。原作者は同じクリス・バン・オールスバーグという絵本作家である。
で、全くの同工異曲。どちらも偶然見つけたボード・ゲームをやってみたら、そこに書いてあることが現実に起こってしまってえらい目に遭うという話。
『ジュマンジ』のほうはジャングルの野生動物がたくさん出てきて、踏み潰されそうになったり食われそうになったり、洪水が起こって流され溺れそうになったりだったのが、『ザスーラ』ではいきなり家ごと宇宙空間に飛んで行く。
まあ、そりゃ、どうしても第2弾・第3弾のほうがエスカレートするわな。ほんで、流星群が降って来るわ、宇宙人に襲われるわ、ま、大変さも倍増するわけだ。
この手の映画は誰もが最後には振り出しに戻ってハッピーエンドという予感を持ちながら見るものだから、結局最後に至るまでの間にどんな奇想天外があるかを楽しむしかないのである。だから、これ以上内容を詳説しないことにする。
例によってアメリカ人が大好きな「家族の絆」を絡ませておいて、映画はあっけなく終わる。
日本人ならもっともっと粘って大どんでん返しを2つ3つ重ねるところだろうが、あっさりしたもんだ。
例えばもっと笑い転げるようなシーンがあるとかすればもっと楽しい映画になったろうに、とは思うのである。ただ、主人公のダニーを演じた8歳のジョナ・ボボが非常に巧く、笑い転げないまでもニヤッとできるシーンはいくつかある。
今回はタダで観たことでもあり、まいっか。
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