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Saturday, December 24, 2005

NTV『Happy Xmas Show !』

【12月24日更新】 1986年と1987年のNTV『Merry Xmas Show !』についてはHPのほうに書いたばかりだが、NTVはその後もその伝統を引き継いでイヴの夜にはなにがしかの音楽単発番組を続けている。

最近は『Happy Xmas Show !』である。

僕はここ数年この番組には見向きもしたことがなかったけど、今年は久しぶりに見る気になった。却々悪くない人選だったと思う。

「そんなぁ、持ち歌を普通に歌われてもなあ・・・」という人もいたけど、稲垣潤一と RAG FAIR のセッションのアレンジなんか良かったし、福耳(山崎まさよし、スガシカオ、杏子)なんかTVで見られたのも嬉しかった。

ゴスペラーズのファンには叱られそうだが、鈴木雅之とゴスペラーズが並んで歌うと歌唱力の差は歴然! やっぱり鈴木雅之はタダモノではないね。

すっかりそこらへんのオバさんになってしまった Cindi Lauper は相変わらず可愛くて、声に衰えもなかった。

それに比べて、中村雅俊、全然声出てなかったぞ!

ほんで、徳永英明と森山良子のデュエット──徳永が最初ソロ取って森山のソロに替わるとき転調したでしょ。アレンジとしては面白かったけど、プロなんだから1つのキーで声出せよな!

なんて、まあ、不満もありながら実はそれなりに楽しかったのも確かである。

ただ、やはり『Merry Xmas Show !』と比べて見劣りするのは、あくまでヴォーカリストの共演に終始していること。楽器や編曲で遊んでないんだよね。

唯一のプレイヤーズ・セッションであった Char、松任谷正隆、野村義男の顔合せもあまりに短いんだもん。

それと収録Vの繋ぎ合せでスタジオがない分一体感と盛り上げに欠ける(でも、それやっちゃったら『Merry Xmas Show !』と同じくらい莫大な金が掛かっちゃうので、ま、仕方ないか)。

それを埋め合わせるためにトーク(中村雅俊&松任谷正隆)のVとドラマを散りばめた。
どちらもそれなりに楽しめたのは確か。草笛光子と塚本高史が良い味出していたし。ただ、草笛のダンナがサンタだというカラクリは早くに見破ってしまったけどね。

エンディング・ロール見てたら、『Merry Xmas Show !』の1986年版に構成作家の下っ端としてクレジットされていた小山薫堂が今やトップに躍り出ているではないか。

時の流れを感じるとともに、細々とではあっても『Merry Xmas Show !』の伝統を守り続けている日テレに敬意を表したい。

それにしても、今年のイヴはひとりぼっち。
夜が進むにつれてだんだん淋しくなってきた。

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