『深呼吸の必要』
【11月6日特記】 今日もまたハードディスクに録り溜めたWOWOW映画の消化。今日は『深呼吸の必要』。詩人・長田弘の著書からタイトルだけを拝借した映画。
沖縄のサトウキビ畑で刈り取りのアルバイトに集まった若者たちの35日間。それぞれ、都会でいろいろ傷ついたり事情があったりして、沖縄に逃げてきた若者たちだ。
それが辛い刈り取りの仕事や共同生活を通じて癒されたり、気づいたり、思い直したりするという話。
映画の進行に沿って、広大なサトウキビ畑が順に刈り取られて原っぱになって行く。それが登場人物の心の変化と呼応しているように見えるところがこの映画のよくできたところだ。
成宮寛貴、長澤まさみ、大森南朋など、最近よく売れてきたタレントも出演している。が、なんと言っても良い味を出しているのはオジイとオバア役の2人の役者だ。
篠原哲雄監督作品。2004年度キネマ旬報では第11位にランクされている。
僕は10位以内に入っていないところに妙に納得した。20位くらいでも充分ではないか?
いや、良い映画であることは認めますよ。でも、みんなが一丸となってハッピーエンドに向かって驀進してる映画だもんなあ。いくらよくできていても、僕はこんな映画には投票したくない。
もっと意地が悪くても良いのではないだろうか?
Comments