« 『蛇イチゴ』 | Main | 映画『TAKESHIS'』 »

Friday, November 04, 2005

舞台『ニライカナイ錬金王伝説』

【11月4日特記】 劇団スーパー・エキセントリック・シアター第43回本公演、ミュージカル・ウチナンチュウ・コメディ『ニライカナイ錬金王伝説』を観て来た(池袋、東京芸術劇場)。

実はSETは今まで一度も観たことがなかったのだが、今回ご案内を頂いたので良い機会だと思って観に行った。

芝居が始まってすぐに「あっ、これは吉本新喜劇やんか!」と思った。お決まりのギャグがないところだけ違うが、雰囲気や進行の仕方は吉本新喜劇そのものだ。ふーん、SETってこういうこと演ってたのか・・・、と何やら感慨深い。

もっとも筋は吉本新喜劇より遥かにメリハリがある。沖縄の「無論島」を舞台に、地元振興策、再開発と環境保護の問題にマネーゲームや政治的陰謀が絡んだりする。

ただ、メリハリはあるにしても、はっきり言ってストーリーは茶番だ。底の浅い教訓が込められている。

にも拘らず、アクションがあり、歌があり、踊りがあり、となると自然に演劇的なカタルシスは達成される。BEGINが結構心に染みる良い曲を提供していることもあって、茶番劇なのに不思議に盛り上がるのである。

この辺りはさすがに三宅裕司、エンタテインメントの何たるかをちゃんと心得ていると言える。

そう、最後に解放感を演出できるのなら茶番でも良いのである(もっとも、下手な文明批評などに走らず、もっと単純なスラップスティックで良かったのにとは思うが・・・)。

それにしても、歌は歌うし楽器も演奏するし、ダンスもあれば擬斗も必要となってくると、劇団員はこりゃ大変だ。でも、アクションもしっかりしてたし、コーラスもちゃんとハモってましたよ。

今回一番面白かったのは三宅裕司と小倉久寛の2人の掛け合いのシーン。お互いに、アドリブてんこ盛りでのしつこい応酬。やっぱり三宅さんは生の芸人ですね。

30年近く続いているミュージカル・アクション・コメディ──三宅裕司が何を目指しているのかがよーく解った舞台でした。

|

« 『蛇イチゴ』 | Main | 映画『TAKESHIS'』 »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference 舞台『ニライカナイ錬金王伝説』:

« 『蛇イチゴ』 | Main | 映画『TAKESHIS'』 »