舞台『リバーダンス』
【10月29日特記】『リバーダンス』を観た(大阪、フェスティバルホール)。タップを中心としたダンスもケルト音楽主体のミュージックも、まさに「怒涛の」と形容すべき瞠目のステージだった。
特にアイルランドとアメリカのタップの競演が凄かった。フィドルの早弾きを聴いていて、ふと、ケルト・ミュージックがアメリカ大陸に渡って変容したものがブルーグラスなのかなという気がした。
ところで、開演前に後ろの席に座っていた2人のおばさまの話を聞くとはなしに聞いてしまったのだが、どうやら歌手の誰かのステージを観に行って、その時の悪口を言っているらしい。
「もう、決められたことを順番にやってるだけで、事務的? 解る? サービス精神が全くなくて、もう映画観てんのんと同じや。2度と行かんとこと思たわ。その点、吉幾三はお喋り面白いし、笑かしてくれるし・・・」
よ、吉幾三!?
僕は吉幾三には何の恨みもないけど、『リバーダンス』と吉幾三のファン層が一部かぶると知って大変ショックを受けたのだった。
Comments
泡夜乗子。すいません昔の彼女ですが、ブルースとズロース、いつも濡れていました。
冗談はさておき、興味深々なURLを発見して御主と小生、かなり近い感が有りますが、職業上の違いか、かなり 跳んでる感が有ります。
青草から、よし行くぞうは、麦畑みたいで大変面白い話と思います。以下 ひょっとすると見当違いな論点かもしれませんが お願いします。
終わりに推敲すれば 小生 御貴殿の本分の程 国文学の方面かと推察します。
以下は 音楽的な議論として申し上げます。
さて、ブルースの本題ですが、日本の演歌もブルースも楽器では基本はスリーコードと成るのはご存知でしょう。どちらもブルーノートを入れるかどうかは、その楽曲によります。基本的には小生の理解する所では、演歌は五音調であり、ブルースには発展的ブルーノートや感情による其の他のミュージシャンの感性が込められていると思います。日本の八木節でも松島の大漁節でもどこかの馬子唄でも同じです。
地味篇・ジミヘンの紫の影もディープパープルの水上の煙も、クリームの、、、バニラフェッジの、、、嗚呼ー アバもいい いまどきのタツーも、全て日本のお祭りと同じと思います。
拍子が違うと感じるならばその雰囲気に至っていない。
音感が違うと感じるならば音の言わんとするところが判っていない。
是が、かの大バッハのバロック音楽だと思います。ロックとバロックは、たった一文字の違いですが ベートーベンもシューベルトも現代音楽も 派生した物で ユーミンや中島みゆきに新鮮さ・驚愕を感じるのは大バッハに是非聞いて貰いたい物だと思います。
小生 生を受けて54にて スタインウェインアンドサンズとかストラディバリウスは高嶺の花にて やっとフェンダークラプトンを大枚を叩いて入手しました。
終わりに 所謂音楽の話をされるならば御自身の音声でやるか、楽器で表現するか、どちらでもかまいませんが、ご自分で試されれば更に、 興味深いものと成ると思います。
僭越ながら 色々と講釈染みたことを言って恐縮と存じます。
Posted by: 田舎のツーちゃん | Sunday, October 30, 2005 01:29
> 田舎のツーちゃん
な、なんとも言えぬ不思議なノリの方ですね(褒め言葉だと思って読んでくださいよw)。
あまりの碩学に一部ついて行けないところもありますが、興味深いコメントありがとうございました。
ちなみに私、大学では国文学ではなく西洋経済史を専攻しておりました。
Posted by: yama_eigh | Sunday, October 30, 2005 22:29
おじゃまします。「『リバーダンス』と吉幾三のファン層が一部かぶる」はいいですね。爆笑しました。
中村とうよう著『アメリカン・ミュージック再発見』という本では、アメリカ音楽へのアイルランド音楽の影響についてけっこう書いてありますので、興味があればご一読を。
Posted by: moriy | Thursday, November 03, 2005 12:43
>moriyさま
笑っていただいて何よりです。
HP少し拝見しました。
「リバーダンスをはじめとする辺境の(inter-culturalな)打撃系パフォーマンスを追っかけます!」とは、すっごいコアなサイトですね。びっくりしました。
ちなみに、フェスティバルホールの公演で妻がDVD買いました(僕はお金払ってませんw)。
ところで、中村とうよう先生ですか。大御所がそんな本書いてましたか。ネットで検索しましたが、できればちょっと立ち読みして中身を確かめてから買いたいので、書店で捜してみます。
どうもありがとう。
Posted by: yama_eigh | Thursday, November 03, 2005 21:39