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Thursday, October 06, 2005

『ギミー・ヘブン』完成披露試写会

【10月6日特記】 映画『ギミー・ヘブン』の完成披露試写会に行ってきた。

んー、どこが悪かったんだろ?と見終わってから一生懸命考えてみたのだが、結論として主犯はやっぱり脚本かなあ。

坂元裕二と言えば『東京ラブストーリー』でいきなり現れて一世を風靡した脚本家。あれはもう14年も前か。最近では映画版セカチュー。うむ、あれもちょっと力入りすぎて暴走気味の脚本ではあった。

良い台詞もあるんだけれど、ところどころ外してる。そして全体を見ても、設定・進行ともに難あり。

せっかく“共感覚”という面白いテーマを見つけたのに、それを無理やり殺人事件に仕立てる必要はなかったのでは?

共感覚というのはひとつの感覚に付随して別の感覚をおぼえること。
例えばものを食べて味だけではなく形を感じたり、ものを見て音楽が聞こえてきたり・・・。2万5000人に1人の割合でそういう人がいるらしい。そう言えば昔読んだ『絶対音感』(最相葉月・著)という本に、絶対音感の持ち主は音を聴いて色を感じるという話があった。

ただ、共感覚の持ち主同士が同じものに対して同じ感覚を持つということはまずないらしい。

映画の話に戻るのだが、要はこの共感覚と殺人が結びついているのである。それが映画の中で大きな無理を生んでしまっているのが実情。

カメラマンには高間賢治という非常に実績のある人(僕が映画館で観た作品は5本ある)を使っていて、画はとても綺麗だし(ちょっとした長回しがあったり、色彩も豊か)、俳優も結構良い人をたくさん起用している(僕が印象に残ったのは宮﨑あおい、安藤政信、松田龍平、鳥肌実、北見敏之。他に江口洋介や石田ゆり子、小島聖らが出ている)のにとても残念。

最後のシーンで一気に謎解き・種明かしをしようという魂胆なのだが、脚本のそれまでの部分にボロボロ漏れがあって、僕はクライマックスが来る前に多くの秘密を解明してしまっていた。脚本家はミステリーを投げつけたつもりでも、観客にとってはヒントでしかなかったということもあるのだ。

監督の松浦徹はこれが長編デビューだとか。まあ、次回作に期待というところかな。

次は同じ共感覚というテーマで殺人が絡まないストーリーを考えてみたらどうかな?
いや冗談じゃなしに、ホントに面白いテーマだなと思うんですよ。

【余談】

冒頭の舞台挨拶で安藤政信は何を訊かれても「宮﨑あおいちゃんが可愛かった」としか答えなかった。その気持ちは良く解る。

可愛いだけでなく、宮﨑あおいらしい役どころで、無言の演技から饒舌になるあたり、やっぱい巧いよ、この娘は。(宮崎あおい)

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