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Sunday, September 25, 2005

SATURDAY NIGHT LIVE 1

【9月25日特記】 SATURDAY NIGHT LIVE 25 YEARS of MUSIC をDVDで観ている。おせっかいな知人が頼みもしないのに「面白いから見ろ」と3巻も送ってくれたのだが、いやあ面白いわ、これ! 今第1巻を見終わったとこ。

SATURDAY NIGHT LIVE と聞いて、日本人にはちょっとついて行けないアメリカン・ギャグの連続というイメージが先行したのだが、考えてみればこれはタイトル通りのライブがメインなのであって、まず音楽が素晴らしい。豪華でバラエティに富んだゲスト──ビリー・ジョエル、カーリー・サイモン、S&G、エルヴィス・コステロ、ミック・ジャガー、ザ・バンド・・・。

グレイトフル・デッドとかパティ・スミスなんて動くところを始めて見た。

そして、音楽とギャグが非常に巧く結合できている。コメディアンたちの音楽的水準が極めて高いのである。ジョン・ベルーシによるレイ・チャールズやジョー・コッカーの物真似(コッカー本人とは共演)が最高に面白い。

そしてブルース・ブラザースでも1曲『ソウル・マン』を演ってて、これは映画『ブルース・ブラザース』を髣髴させる、と言うか、まんまである。いやあ、あの映画何度も観たなあ。考えてみれば、TV番組から映画が生まれたんだから凄いよね。
え、凄くない? いや、ドラマだったら凄くないんだけど、音楽やギャグの場合は凄いよ。

日本でもこの番組を目指して、あるいは少なくとも意識して作られた番組が少なくなかったと思うのだが、残念ながらこの域に達したものはなかったのではないかな?

NTV『今夜は最高!』なんかは SATURDAY NIGHT LIVE のテーストに近く、しかも成功した例だと思う。ハウフルスの菅原さんならではの世界だったね。

コント部分は半分は笑えない、けど、残りの半分は爆笑。
ドラッグ・ネタとか移民ネタとか、日本人には馴染みのない世界があって、そこにアメリカン・ジョーク独特の臭いが加わるので、笑えないのは笑えないし笑えるのは笑える。ジム・クロウチが飛行機事故で死んだことまでギャグにしてて非常にブラック。

しかし、それにしても、英語が完璧に聞き取れたのは移民ネタの移民英語の部分だけだったのが情けなかったなあ。

2巻、3巻も楽しみ。Thanks, Meg !

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