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Friday, September 23, 2005

映画『タッチ』

【9月23日特記】 映画『タッチ』を見てきた。斉藤祥太・慶太で大丈夫かなあという思いがあったので、犬童一心監督でなければ観なかったかもしれない。今は観て本当に良かったと感慨深い。

もちろん筋はちゃんと知っていたが、原作の漫画を毎週読んでいたわけでもTVアニメを毎回欠かさず見ていたわけでもないので、ここではあだち充の原作との比較に於いてどうであったかという観点で述べることは控える。

正しい青春映画だった。正しいアイドル映画だった。女の子はどこまでも可愛く、男の子は最終的にカッコ良く撮ろうとしている。出演者を100%活かし切った映像だった。

特に長澤まさみ──魅力全開だった。そして、彼女の見事な演技──今回も彼女の眼が泳ぐ、泳ぐ

祥太・慶太も自然で、かつリアルな演技だった。とりわけ、和也が死んだ後の霊安室のシーンで監督が祥太に「逆に、笑うような感じでやってみて」と指導したというエピソードは凄い。

そして、主演の3人だけではない。

双子の両親役の小日向文世と風吹ジュンに圧倒的な存在感があった(僕、風吹ジュンも大好きなんですよね)。

キャッチャー松平役の平塚真介の非常に印象に残る好演──パンフレットの中で監督自身が「ちょっと浪花節が入っていましたね」と語っているが、これは決してそうなってしまったのではない。計算通りなのである──監督は言う、「映画はお客さんに“ここで行っちゃえ!”って言ってやらないとダメだというところがあるんですよ」。

他にもボクシング部の原田役のRIKIYAもとても良かったし、ライバル新田役の福士誠治も十全に魅力をアピールしていた。ほんのちょい役のくせに若槻千夏がやたら目立ってたのも不思議だった。

ともかく、構図が良いのである。原作漫画のアングルをそのまま採用しているところもあったが、全編良い画の連続だった。あまり大きく動かないカメラが非常に良い角度で人や物を捉え続けていた。

原作の設定やストーリーを微妙に変えたところも非常に功を奏していた。まさに「勘所をはずさない」というのはこういう演出のことを言うのだろう。筋がわかって観ているくせに、不覚にもおっちゃん2回も泣いてしもた。

世の中にはもっと深くて面白くて感動的なストーリーはいくらでもあるだろうし、それ故もっと高い評価を得る映画もいくらでもあるだろう。ただ、この素材を映画化するという観点で語れば、この映画は百点満点。非の打ち所のない傑作だと思う。

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