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Sunday, September 04, 2005

HPは本ではないしチラシでもない

【9月3日特記】  ウチの会社のCM考査担当が、消費者金融に関してこんな方針を打ち出したことがある。曰く、

HPの最初のページ(つまり、狭義の「ホームページ」、index.html 等)に利息等の注意事項が書いてある会社のCMしか受け付けない

僕は結構あきれた。

彼らが言いたいことは、いきなり借り入れ申し込みのフォームに記入させるのではなく、その前に注意事項をきっちりと読ませるような会社でないとダメだということなのだろう。

しかし、リンクやブックマークを辿れば関係のないページからいくらでも飛んでこられるのである。現実に借り入れ申し込みのページへ直接のリンクを張ったバナーがたくさんあるではないか。

そう、今や index.html から順序正しく読まれるなんてことは稀なのである。

このことは例えば僕自身のHPを見ても分かる。

僕のHP"wise word web"において、扉のページである index.htm についているアクセス・カウンターは、今日現在で 22,100 台である。一方、このサイトのメイン・コンテンツと銘打っている連作エッセイ「ことばのギア、発想のシフト」のメニュー・ページには(一般には公開していないが)同じく今日現在で 16,100 台のアクセスが記録されている。

これだけ見ると、「はあ、さすがにメイン・コンテンツだけあって来訪者の7割以上が見ているのか」などと思ってしまいがちである。ところが、同じサイト内の「視聴率の嘘800ホント200」のアクセス・カウンターは今日の10時現在で 146,500 台を記録しているのである。

これは扉のページから順番に辿って見てくれている読者なんてごく少数であると言うことの証左である。そして、このことこそがHPの利点の一つなのである。

HPは本ではないのだ。必ずしも表紙や1ページ目から読むものではない。
ウチのCM考査担当にはこの事情がさっぱり頭に入ってなかったらしい。

そして、同じようにHPの特徴を理解せず、今度はHPをビラやチラシと同一視しているのが公職選挙法である。

なんと、ビラやチラシの枚数を規制するのと同じ法律の、同じ条文で政策発表・支援要請のHPを取り締まろうとしているのである!

この悪法のおかげで各政党は公示後のHP更新ができなくなっている。個人の資格でも禁じられている。

でも、さすがに政党は摘発を恐れて更新を控えているだろうが、個人のHPで特定政党を応援するメッセージを書きまくっている人は結構いるんじゃないかな?(確認してないけど)
そしてそれをいちいち取り締まろうったって土台無理な話である。だいいちHP作成者の生理に反しているではないか?

インターネットやHPというのはとても柔軟な存在である。
もう少しその辺りのことを理解した人が法律や規制を考えて行かないと、日本のインターネットはとんでもない状況に置き去りにされてしまうのではないだろうか?

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Comments

現在消費者金融の会社のテレビCMは
法律の改正により
月曜日から金曜日、土曜日、日曜日問わず
夕方5時~夜9時まで放送禁止になっています。しかし、時間の読めない野球中継の延長枠(フジテレビ、テレビ東京系を除く各局)で
消費者金融会社がスポンサーになってしまうケースがあり、延長幅が短いと流れないケースもあります。(10分、15分延長の時にあり)

Posted by: 消費者金融のテレビCMは現在夕方5時~夜9時までは放送禁止です。 | Monday, September 05, 2005 23:16

> 「消費者金融のテレビCMは現在夕方5時~夜9時までは放送禁止です。」さん(?)

しかし、名前欄にタイトル書く人多いね。

本筋から脱線したコメントなので削除しても良かったんですけど、ちょっと間違いがあるので・・・。

法律で禁じられているのではなく、民放連の自主規制です。

Posted by: yama_eigh | Monday, September 05, 2005 23:33

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Tracked on Sunday, September 04, 2005 17:49

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