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Friday, August 19, 2005

芥川賞直木賞贈呈式祝賀パーティ

【8月19日更新】 第133回芥川賞直木賞贈呈式祝賀パーティに行ってきた。

去年の講談社漫画賞のパーティでも思ったのだが、出版界のパーティは極めてスマートだ。

芥川賞直木賞の例で言うと、いきなり司会者が受賞者を壇上に上げて贈呈式(と言っても正副の賞を授与するだけ)。その後両賞の審査員ひとりずつ(今回は黒井千次氏と宮城谷昌光氏)がそれぞれ講評。そして2人の受賞者からひと言ずつ。

それが終わった時点で初めて主宰者である日本文学振興会の偉いさんが挨拶。それで贈呈式は終了。ここまで僅か30分。そして、そのまま祝賀パーティになだれ込む。乾杯も何もない。

普段僕らが招いたり招かれたりしているパーティって、大体は最初に主催者の偉い人が出てきて長い挨拶をする(運が良ければ面白い話が聞けるが、運が悪ければ単に堅苦しいだけ)。それから今度は別の偉い人が出てきて乾杯の音頭を取る(運が悪ければ乾杯の発声まで10分くらいかかる)。それから漸く催しだ。

僕らの業界はついついこういうパーティをパフォーマンスにしようとする。だから芥川賞や直木賞みたいに事前に発表してから日を置いてパーティというような形は避けたい。できればその場で審査結果発表と行きたい。──そういう下心が却って会場をしらけさせることもあるのだ。

あるいは、その場で発表みたいな劇的な演出ができないまでも、何がしかその場でのパフォーマンスを展開しようとする。とは言っても文学賞の場合はやりようがない。まさか「はい、それではここで受賞者に朗読していただきましょう!」という訳にも行くまい。

漫画賞だったら「はい、それではこのボードに描いていただきましょう!」なんてことはできるかもしれないが、なんだか受賞者が晒し者になった気分だ。ところがTVはある意味基本的に晒し者文化みたいなところがあるので、なんかそれに似た趣向を考えようとするはずだ。

出版界はそういうことは考えないので、その分スマートだ。とても良いと思う。

ところで、各氏の挨拶を聞いていて、文学者という者は必ずしも話が巧い訳ではないのだなあと思った。2月に行われた第132回のパーティの時には芥川賞受賞者の阿部和重氏も審査員の山田詠美氏も、直木賞受賞の角田光代氏も審査員の林真理子氏も、皆それぞれに話が面白かったのだが・・・。

今回は審査員の先生方は別として、受賞者は2人ともかなり緊張してて、芥川賞の中村文則氏はほんのひと言しか喋らなかったし、直木賞の朱川湊人氏も随分取りとめがなかった。

それでも両審査員の選評と本人たちの話を聞いていて作品に対する興味が膨らんだのは確か。

良いパーティだった。

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