『きょうのできごと』
【8月7日特記】WOWOW録画分の消化。今日は『きょうのできごと』。行定勲監督。2004年度キネ旬では38位(3人しか点を入れていない)。
おっそろしく退屈な映画。で、その退屈さが痛々しい。青春時代を思い出す。具体的にやっていることは違っても、みんな退屈だったという点では変わりない。
僕らは非日常性からの脱却をあてどなく思い描いていた。女の子のわがままに応えることが愛だと思っていた。日常性が怒涛のように押し寄せて、一日また一日と無為に過ごしてきた。
そんな日常性と痛々しさを丹念に描いた映画。大きな展開のないストーリーを映画にする勇気を称えたい。
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