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Monday, July 18, 2005

『下妻物語』と『ジョゼ』

【7月18日特記】 見逃していた映画『下妻物語』を午前中に WOWOW で見て、午後から以前 WOWOW の放送を録画しておいた映画『ジョゼと虎と魚たち』を見た。どっちも凄かった。

『下妻物語』はまず色彩と構図が素晴らしい。人物造形もしっかりしていてストーリーも面白い。遊び心たっぷりである一方、あまり押しつけがましくない形でちゃんと主張もしている。爽やかな青春映画。

ロリータ&ヤンキーという発想も良いが、演じた2人がまた良い。深田恭子はまあありがちな感じだが土屋アンナは度肝抜いてくれる意外性!

中島哲也監督って誰だ?と思って調べたら1988年に見た『バカヤロー!』(オムニバス形式)の第2話の監督だった。

『ジョゼと・・・』はてっきり身障者のお涙頂戴映画と思っていたら大間違い。この手の設定でストーリーを始めると、行き着くところはたいてい「そんな小綺麗なはずあるかい!」と言いたくなるような空々しい世界になってしまうのだが、この映画は違う。

違う分だけ本当にありそうで、その分、後味が悪い。後味が悪い分だけ身に染みる。

ジョゼ役の池脇千鶴が圧巻の演技。その池脇と妻夫木聡を取り合う健常者の女、こいつ誰だったかな?と暫く考えてしまったが、途中で気づいた。これは上野樹里だ。そう、あの『スウィングガールズ』主演の上野樹里!

犬童一心監督作品を見るのは、なんとまだ自主制作時代の『夏がいっぱい物語』以来22年ぶりだった。

この2本の映画、因みにキネマ旬報のランキングでは前者が2004年の3位、後者が2003年の4位である。

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