映画『リンダ リンダ リンダ』
【7月24日特記】 映画『リンダ リンダ リンダ』を観てきた。そんなにすごくないけど却々悪くない。
冒頭など一部のシーンを除いてカメラがほとんど動かないんだよねー。カット、カットで繋いで行く。カメラを固定しての中くらいの長回しを多用──それがとても印象に残っている。
韓国からの留学生を演じたペ・ドゥナが良いねえ。ひとつひとつの表情がとても良い。体育館にひとりで忍び込むシーンなんて何でもないシーンなのに、ちょっとウルウルしてしまう。
出演者たちの”間”の取り方も良い。間の悪い関係、間の悪い言葉・・・。人間と人間の関係というものが見事に映し出されている。
女子高生がバンドを組んでブルーハーツを演るっていう、それだけの映画。その中にひとりだけ韓国人がいるというのが唯一のひねり。それ以外にはひねりなし。でも、結構悪くない。
しかしまた、なんでこんな地味な映画にこれだけ多くの客が入ってるのか、とてもびっくり。
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