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Sunday, June 26, 2005

なんで僕が謝らなければならないんですか

【6月26日更新】 長いこと仕事をしてきてつくづく思うのは、謝るのが嫌いな人が本当に多いということ。みんななんであんなに謝るのが嫌いなのだろう?

X社の社員にA君とB君がいるとする。B君の過失、怠惰、あるいは悪意によってX社が取引先のY社に対して窮地に立たされたとする。とりあえずX社としてはY社に謝るしかない。ところがA君は「B君が悪いのになんで僕が謝らなければならないんですか」とむくれるのである。僕がA君なら抵抗なく謝る。

A君は言う「なんで僕が謝らなければならないんですか」
僕はA君に言う「それが君の仕事だから」

X社はY社に迷惑を掛けたのである。もしもY社に対する窓口がA君であるなら、とりあえずA君が謝るしかない。仮にY社に対する直接の窓口がB君であったとしても、場合と立場によってはA君が謝る必要があることもある。

何もB君に対して謝れと言っている訳ではない。それなら僕も謝るのは嫌だ。Y社に対して謝るのである。何故ならそれは君の仕事だから。

他の社員に成り代わるのは大切な仕事のひとつである。

【6月27日追記】逆の場合もまた然り。

Y社の誰かの過失、怠惰、あるいは悪意によってX社のB君が迷惑を被ったとする。仮にA君がX社におけるY社に対する窓口であった場合、A君がB君に謝るべきかどうかはケース・バイ・ケース。

ただし、これは言ってはいけない──「僕はちゃんと言いましたよ!」。

  • A君がちゃんと言ったとしてもY社にちゃんと伝わってなかったのであれば、それは「言った」とは言えない。
  • ちゃんと伝わっていたのにY社がミスしたのであれば、それは如何ともしがたい。「ちゃんと言いましたよ」などとムキになっても仕方がない。
  • ちゃんと伝えたにもかかわらずY社がA君を裏切ったのであれば、A君の担当能力の問題でもある。自分の責任について考えるべきである。

いずれにしても「ちゃんと言いましたよ!」と言う相手はB君ではない。
どうしてもB君に言いたいのであれば、それはB君に一切迷惑がかからないように事前に完璧にY社を押さえ込んでから初めて言えることだ。

どうしても「ちゃんと言いましたよ」と言いたいのであれば、言う相手はむしろY社である。ただし、Y社に対してそういう言い方をするのが本当に有効かどうかを、頭を冷やしてよく考えた上での話だ。Yes の場合もあれば No の場合もある。

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