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Monday, April 25, 2005

国内の不満

【4月25日更新】 中学・高校の歴史の授業で(日本を含めて)どこかの国が戦争を始めた理由について、「(不況などの)国内の不満を海外にそらすため」という説明を聞いた。僕は聞くたびに内心「そんな馬鹿な。国民はそれほど単純だろうか?」と疑問を抱いていた。

ところが、例えばこの10年なり20年なりを振り返ってみると、結構世界各国で似たようなことが起きているではないか!?

我々はまさにそのように単純で馬鹿なのだと肝に銘じておきたい。

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Sunday, April 24, 2005

『テレビの嘘を見破る』今野勉(書評)

【4月24日特記】 「テレビなんてどうせヤラセばっかりなんだよ」「いや、ほとんどの人はちゃんとやってるはずだよ」──この本はそういう視聴者の予断と期待に対する、テレビを作っている側からの声である。

声ではあるが「業界の一致した見解」などではない。私もテレビ局に勤めているが、残念ながら「やらせ」に対する厳然とした基準はないと言わざるを得ない。

ただ、それは職場で日々議論されているし、どこへ向かうべきかを真摯に探り続けているテレビマンがいることも確かである──この今野勉氏のように。

ここにあるのは今野氏による「業界の歴史と現状」の提示に過ぎない。これを読んだ視聴者は(著者自身が指摘しているように)多分すっきりしない気分だろう。しかし、制作者と視聴者がともに多種多様である限り明確に1本の線で境界を表すことは不可能なのであってグレーゾーンは存在する。

そのグレーゾーンを学び、埋めて行く作業がメディア・リテラシーなのである。この本はそういう意味でメディア・リテラシーの上質の教科書である。

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Thursday, April 21, 2005

『対岸の彼女』角田光代(書評)

【4月21日特記】 久しぶりに巧い小説を読んだ。まず、その構成が面白い。

主人公の小夜子は引っ込み思案の主婦。結婚を期に仕事をやめたのだが、やがて幼い娘を保育園に預けて再就職することを決意し、就職先の女社長・葵と知り合う。小夜子とは同い年でしかも大学まで同じだった。

葵は小夜子と違って人懐っこく楽天的でバリバリ仕事をこなしている。──そこまでが最初の章で、次の章は高校時代の回想になる。

読者は当然小夜子の高校時代だと思って読み始めるのだが、実は小夜子ではなく葵の高校時代である。しかも、最初の章で暗い小夜子と対照的に明るく描かれていた葵が実はいじめにあっていたことが判る。なんとも皮肉な設定である。

そこからは現在の小夜子・葵と高校時代の葵(と親友のナナコ)が交互に描かれる。長らくこの2つの物語がどう繋がるのか判らないまま、それぞれのストーリーは少しずつ進行してゆく。

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Sunday, April 17, 2005

「パスネット」と「スルッと関西」

【4月17日更新】 東京の「パスネット」では入口を通過するときにまず最低基本料金が徴収され、下車する際に再び差額が引き落とされる。関西の「スルッと関西」カードは改札口を出るときに全額引き落とされる。確か Suica と ICOCA でも同様の違いがあったのではないだろうか?

これは関東のほうが関西よりも金に細かいという珍しい現象だと思っていたのだが、料金を徴収する側からではなく徴収される立場に立つと見方は逆転する。関西ではカードの残額が10円しかなくても取りあえず乗車できるのである。これをできないようにすると、関西人の乗客の暴動が起きるかもしれない!?

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Saturday, April 16, 2005

『メディア異人列伝』永江朗(書評)

【4月16日特記】 僕にとっては全部読んでやっと意味が解った本だった。目から鱗である。

休刊になっている「噂の眞相」の連載インタビューの再録である。しかし、僕は「噂の眞相」という雑誌をまともに読んだことがなかった。永江朗という人も知らなかった。ここでインタビュイーになっている114人のうち名前を知っていたのも僅か43人だった。

読むのに随分時間がかかった。考えてみれば114人ものインタビューが並んでいるのである。段組になっていて、しかも400ページを超える。時間がかかるのも当たり前である。

「実際会ってみると自分の持っていたイメージとは随分違う人だった」という記述から始まる記事が多く、同じ構造が繰り返されるのには少し飽きてしまう。そして、インタビューと言いながらインタビュイーの地の声よりもインタビュアーが書いた感想めいたもののほうが多いのである。インタビューと呼ぶには異質でインタビュー取材に基づく記事だとして読んだほうが良い。

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Sunday, April 10, 2005

悲しいこと、淋しいこと

【4月10日更新】 悲しいこと、淋しいことって何だろう?

この歳になると親しかった友人の死なんてことにも遭遇する機会が増えてくる。

それほど深刻でない例としては、食器が割れること。その食器が高いものか安いものか、愛着があったかどうかなんて関係ない。ひたすら淋しく、悲しい。

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