『ガラテイア2.2』リチャード・パワーズ(書評)
【10月24日特記】 読み終えてすぐにまた一から読み直したくなった。これほど読むのに難渋したはずなのに、何故?
これは『舞踏会に向かう三人の農夫』に次ぐパワーズの邦訳第2弾である。あの本も読むのがずいぶんしんどかった。あまりに入り組みすぎていて、しかも難解だった。そして、この『ガラテイア2.2』もまた話が交錯する。
しかし、交錯すると言っても、この本では話はたった2つだ。主人公の作家リチャード・パワーズがコンピュータに言語を教えようとする話と、回想として挿入される、Cという女性とパワーズとの恋と破綻の物語。
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