『博士の愛した数式』小川洋子(書評)
【10月18日特記】 『村上春樹と柴田元幸のもうひとつのアメリカ』に収められた三浦雅士と柴田元幸の対談でスチュアート・ダイベックと小川洋子を知った。
「柴田元幸が褒めるのであれば間違いはあるまい」と思って各々1冊ずつを注文したのだが、『博士の愛した数式』のほうは bk1 では在庫切れ──それだけ売れているということであろうが、他の書店では平積みになっている本が在庫切れとは、bk1 も情けない(ということで、他店で買っちゃいました)。
記憶が80分しかもたない老数学者と、そこに通う家政婦、家政婦の息子である野球好きの10歳の少年の3人の心の交流を描いた物語である。数学と野球が見事に物語りに組み入れられている。
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