『阿修羅ガール』舞城王太郎(書評)
【3月3日特記】 んなもん感動するわきゃねーだろーがと思いながらとりあえず読み始めたらちゃんと感動した。驚異の冒険小説。
って、この bk1 の内容紹介もそうだけど、結構みんながこの文体を真似したくなる。おもしれーと思って真似してるかっつーと、プリティ・ファッキン・ファー・フロム・イット。ただ感染るんだよね、このリズム。読んでるとノッてくる。
ラップだね、これは。そう、ラップのリズム。
「ざけんじゃねーよ」みたいな言葉遣いするバカ女子高生が主人公だし、俺みてーな、普段からまともな小説とか読んでるまともな読書家なんかが、こんな浮ついた文章読んでも「うぜーっ」て思うだけじゃねーのって思ったけど、やべー、引き込まれるよ、これ、マジで。
軽そうに見えて超深いし、スジ凝ってるっぽいし、ちゃんと纏まってて、ちゃんとした力量のある作家のちゃんとしたメッセージのある、ちゃんとした、まいっか、なんかすげーっ! つーか、これ今年の直木賞でいーんじゃないの? 速攻買って読みなよ。
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