« 『容疑者の夜行列車』多和田葉子(書評) | Main | 『トム・ゴードンに恋した少女』スティーヴン・キング(書評) »

Sunday, October 13, 2002

『王国 その1 アンドロメダ・ハイツ』よしもとばなな(書評)

【10月13日特記】 書こうとしていることはよく解る。しかし、それがひしひしと伝わってくるかどうかと言えば2つに分かれるのではないか。

特に僕のようなオジサンには少ししんどかった。それは必ずしも僕がオジサンだから、あるいは男だからスッと沁み込んでこないというものでもあるまい。一部の人たちの心には乾いた土地に水が染み込むように入り込んで行くのだろうということは容易に想像がつく。

だが、読む人によっては、少女趣味と評されるのはマシなほうで下手するとイタイ奴というような捉え方をされるかもしれない。それほどに一部のカリスマなのである。

僕は嫌悪感を催すところまでは行かなかった。良い本である。透き通って、かそけき希望を漲らせている。

若い人は読みなさい。

オジサンはどうするか? うむ、オジサンが読むのは一種のバクチになるかもしれない。でも読んでげっそりしたオジサンは、心が薄汚れているという証拠かもしれない。そういう意味でバクチなのである。

|

« 『容疑者の夜行列車』多和田葉子(書評) | Main | 『トム・ゴードンに恋した少女』スティーヴン・キング(書評) »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/110115/55193677

Listed below are links to weblogs that reference 『王国 その1 アンドロメダ・ハイツ』よしもとばなな(書評):

« 『容疑者の夜行列車』多和田葉子(書評) | Main | 『トム・ゴードンに恋した少女』スティーヴン・キング(書評) »