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Saturday, May 25, 2002

『ウイニング・ラン』ハーラン・コーベン(書評)

【5月25日特記】 待ちに待ったマイロン・ボライター・シリーズの第7作。

今回は第3作に登場したマイロンの学生時代の恋人エミリーの再登場が事件の発端である。いつものウィン、エスペランサ、ビッグ・シンディらの常連のキャラクターに加えて、なんと前作に登場した女装の元モサド工作員ゾラまで登場している。

彼(彼女?)は「水戸黄門」で言えば、最初は敵役で現れながら後に黄門様の一行に加わった風車の弥七みたいな設定で、恐らく今後のシリーズでも大活躍するのではないだろうか。いや、弥七の百倍は強烈なキャラだ。

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Saturday, May 11, 2002

『目かくし』シリ・ハストヴェット(書評)

【5月11日特記】 シリ・ハストヴェットはポール・オースター夫人である前にシリ・ハストヴェットなのである。そのことを一番感じさせられた。

僕も含めて多くの人が「へえ、オースターの奥さんか」と思ってこの本を手に取ったのではないだろうか。その場で少し読んでみて面白そうだからレジに持って行く。帰って読む。そして、読み終えた頃には彼女が誰の夫人であろうとどうでも良くなっているはずである。

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『ジーンリッチの復讐』山川健一(書評)

【5月11日特記】 この作家はその時代に脚光を浴びている色んなものを題材にして次々に書いて行く。つまるところ器用なんですね。

そして、中途半端に器用なのではなく、結構イイ線まで器用なので割合安心して読める。悪く言えばミーハーなのだけれど、よく言えば時代を見る眼がある。適度にエンタテインメントであり、過度に嘘臭くはない。そういう意味では村上龍に通じるところがあると言っても良いのだが、受ける感じは全然違う。

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