Sunday, September 17, 2017

神戸浩

【9月17日特記】 昨夜、WOWOWで録画してあった『超高速!参勤交代 リターンズ』を観ていたら、妻が百姓役の神戸浩を面白がった。僕の大好きな役者だ。

「この人って、いつもこんな頭の弱そうな役なの?」
「うん、8割方そうかな」

最初に観た『ビリー★ザ★キッドの新しい夜明け』(山川直人監督、1986年)があまりに強烈で、僕はいっぺんに名前を憶えたのに留まらず、その後スクリーンに彼の顔を見出すと小躍りせんばかりに喜ぶようになった。

調べてみたら、映画館で見ただけで、僕は彼の出演作を12本見ている。

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Saturday, September 16, 2017

映画『交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション1』

【9月16日特記】 映画『交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション1』を観てきた。12年前に始まったテレビのシリーズは全回見ている。生涯で観たアニメの中でもとりわけ好きな作品と言える。ただ、その後作られた何本かの映画は全然見ていない。

ただ、「とりわけ好き」などと言っても、僕の場合は見終わったらどんどん忘れてしまって、面白かったかどうか以外のことはほとんど憶えていないのが常である。今回もこの映画を見終わってから漸く少しテレビのことを思い出した、というのが正直なところだ。

見ている途中の感想としては「おいおい、これでいいのか?」ということだった。観ている僕のほうが焦るような感覚があった。

テレビで使った素材に新しく書き足して映画にすると聞いていたので、概ねテレビ・シリーズのストーリーをなぞるんだと思っていたら、じっちゃんも出てこないし、エウレカさえも出番が極端に少ない。

序盤のクライマックスであるアミタ・ドライブについても少し触れるだけ、と言うよりも、それが何なのか全く分からないままの中途半端な描写である。

おまけに物語は時系列に語られるのではなく、時間が切り刻まれて、レントンが過去を述懐する順番に入れ替えられており、だからすこぶる分かりにくい。

テレビ・シリーズを知っている観客に対してはこんな構成でも良いのかもしれないが、初めて見た人には何のことだか分からないだろう。「ほんとにこれでいいのか?」というのが正直な感想だった。

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Friday, September 15, 2017

映画『三度目の殺人』

【9月15日特記】 映画『三度目の殺人』を観てきた。なんだろう、このモヤッとした感じは?

是枝裕和監督は随分と流行に逆らった映画を撮ったものだ。今は「ああ、やっぱりこの人は嘘をついていたのか」「ああ、結局こいつは悪い奴だったんだ」と、最後にスパッと割り切れる作品こそが受けが良いのに。

今どきこんな解りにくい映画が受けるのかなと心配になるくらいなのだが、もちろん監督は意識してそこを狙って撮っている。

この映画の見方としては2つの大きな筋があると思う。

ひとつは証言を二転三転する殺人犯・三隅(役所広司)に翻弄され、自分でも気がつかないうちにものの感じ方・考え方が変わって行く国選弁護人・重盛(福山雅治)の姿を追う見方。

それから、三隅は凶悪犯なのか無実なのか、そして裁判の結果は有罪なのか無罪なのか、そういうことを追っかけて見ているうちに、ああ答えはないんだなと気がつく、という見方。

僕の意識は後者に向いた。変わって行く重盛の面白さよりも、何が真実だか分からない面白さに魅かれた。答えはないのであって映画を見終わってから自分で探すしかないのである。

事実、何度も前言を翻した三隅が最後に無罪を主張したのが真実だったのかどうか、被害者の娘で実は三隅との交流があった咲江(広瀬すず)が勇気を持って告白したことは嘘ではないのか、どれもちゃんと描き切らずに終わっている。

それは是枝監督が「皆さんがそれぞれ自由に解釈できる映画を作りましたよ」と言っているのではなく、むしろ、「そんなこと俺だって知らねえよ」と言っているように見える。

それを、「とかく黒と白で塗り分けてしまおうとする社会に対して警鐘を鳴らしている」などと言うと途端につまらなくなる。そういう映画でもないのだ。

ま、フツーの刑事モノみたいに真犯人が判明してめでたしめでたしみたいな感じで終わるとは思っていなかったが、そうか、それにしてもこんなモヤッとした形で終わるのか、と気づいた時に「もうちょっと終わらないでくれ」「まだエンドロールは出さないでくれ」と強く思った。

やや狙いすぎた脚本という印象もないではなかったのだが、それでも観客にそんなことを思わせるのがこの映画の力なんだろうな。

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Sunday, September 10, 2017

映画『散歩する侵略者』

【9月10日特記】 映画『散歩する侵略者』を観てきた。黒沢清監督。

映画を観ながら、ところどころで演劇的な匂いがすると思ったら、原作は芝居だった。岸田戯曲賞こそ獲っていないが、数々の受賞歴のある劇団・イキウメの座付作者にして演出家の前田知大の作品。

黒沢監督自身も今回の台本にいつもより台詞が多いことに関して、「最大限イキウメっぽさを出していきたいと考えた」と言っている。

この劇団はSF/ホラー的な芝居をするらしく、黒沢清のテーストにぴったりである。そもそもは小説版を読んだ黒沢が映画化したいと申し出たところ、前田自身が黒沢映画の大ファンであったことから両者の交流が始まったらしい。

ともかくこれは設定が全てと言って良い作品だ。宇宙人が地球を侵略する話なのだが、この宇宙人の姿は地球人には見えない。彼らは地球人の体を乗っ取って地球人になりすまし、地球人との接触を通じて地球人のことを学習しながら侵略の準備を進めている。

で、いきなり出てくる宇宙人はこの学習が途中の者ばかり(地球人の側から言えば宇宙人に体を乗っ取られたばかり)なので不気味なのだ。

そのうちのひとりが行方不明になってから突如腑抜け状態で保護され、妻の鳴海(長澤まさみ)の元に帰ってきた真治(松田龍平)。そして、セーラー服を着て全く感情のない暴行を繰り返す女子高生・立花あきら(恒松祐里)。3人めが口の利き方がどこかおかしくてカチンと来る天野(高杉真宙)。

冒頭はいつもの黒沢清で、ともかく怖い。血まみれの惨劇のあとカメラが玄関に寄る、また少し寄る──その怖さ。そしてドアが開いて惨劇の続き。

初めの数分間に女子高生の金魚掬いと超能力で横転させられる大型トラックというとんでもない場面の組合せを見せてくれる。

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Sunday, September 03, 2017

映画『銀魂』

【9月3日特記】 映画『銀魂』を観てきた。珍しく原作コミックスの存在は知っていたが、読んだことはない。少年ジャンプのファンでもテレ東のアニメのファンでも、小栗旬のファンでもない。目当ては福田雄一監督である。

いやあ、こんなに面白いとは思わなかった。どこまでが原作でどこからが福田雄一の脚色なのか知らないが、まずギャグとしてかなり笑える。その上でアクション部分をアクション映画並みに作ってあるからさらに面白い。

まず全く予備知識なく観に行った者には冒頭から何だか分からないのだが、追い追い説明してくれるので理解はできる。いきなりその世界に入っていける行けるかどうかは別として(笑)

舞台は江戸で、サムライとか言っている割には身なりは現代風で、パフェもあれば眼鏡もある。幕末の歴史的人物と1字違いの登場人物が多数出てくる。

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Tuesday, August 29, 2017

映画『君の膵臓をたべたい』

【8月29日特記】 映画『君の膵臓をたべたい』を観てきた。最初はタイトルに嫌悪感を覚えた。『先生を流産させる会』以来の嫌なタイトルだと思った。放っておいたら、その映画と同じように、タイトルだけで観に行かずに終わるところだった。

でも、この映画は随分評判が良いみたいなのだ。それで観ることにした。そんなわけで予備知識はほとんどゼロである。

映画が始まって、「あ、小栗旬なのか」と思った。そして、回想シーンになり、彼の高校時代の同級生の女の子・桜良が出てきて、「あ、これは浜辺美波ではないか!」と小躍りした。

僕は『咲』で彼女を知った、と言うか、『咲』の浜辺美波しか知らないのだが、「この子はきっと来る!」と確信した。

そして、アバンタイトルの後、スタッフの名前が出て、脚本は吉田智子である。良い脚本家が書いているではないか。

小栗旬が演じる【僕】(春樹)は母校で国語を教える教師なのだが、冒頭の授業中のシーンで彼の話を聞かずに物音を立てた女生徒に対する何とも言えない無力な感じがこのキャラクターをとても巧く描いている。台詞ではなく状況で描ける脚本家なのだ。

監督は月川翔。名前に記憶はあるが作品名は出て来ない。でも、帰宅して調べてみたら、行定勲が『クローズド・ノート』を撮っていたときのメイキング担当が三木孝浩で、その三木のアシスタントが月川だったという。これは僕の好きな“筋”だ。

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Sunday, August 27, 2017

今日はどうかしてる

【8月27日特記】 今日は失敗した。妻が仕事で出かけた後、映画でも観に行こうと思ってネットで座席を取った──つもりだった。ところが、映画館の前まで来て、はて、番号は何番だったっけ、と思ったのだが、番号を目にした記憶がない。

TOHOシネマズだから、ネットで予約すると「購入完了のお知らせ」というメールが来る。そこには「購入番号」という4桁の数字が書かれており、映画館に行って機械にその購入番号と自分の携帯番号を打ち込んで発券するのである。

ところが、そのメールを見た覚えがない。映画館の手前 50m ぐらいで気づいて、スマホの画面をいろいろ切り替えて探してみたが、どのアカウントにもどのフォルダにも今日の日付で TOHOシネマズから来たメールはない。

PC と スマホに2通メールが届く設定にしているので、その両方ともを捨ててしまったという可能性は低い。

だいいちメールを見た記憶がない。そう多分メールは来ていないのである。

チケットを取った時、実はいろんなことをしながら取ったのが悪かった。そして、座席が取れた(と思ったの)と同時にスマホが震えてメールが届いたことが分かった。それで僕はきっと「もう座席は取れた」と勘違いして最後のボタンをクリックしなかったのだ。

たまたまそのタイミングでスマホが震えたのは、全然関係のないメールの到着を知らせたものだと後から分かった。しかも、1通ではなく2通、いずれも何の関係もないメールがそんなタイミングで相次いで届いたのである。

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Tuesday, August 22, 2017

映画『東京喰種』

【8月22日特記】 映画『東京喰種』を観てきた。原作は累計 3,000万部を超える大ヒット漫画だと言うが、いつものことだが、僕はこの映画の予告編を見るまでその存在さえ知らなかった。

どうも僕には『寄生獣』のイメージがあって、これも人を喰う喰種(グール)と人間との壮絶な戦いのドラマかと思っていたのだがそうではなかった。「半喰種」になってしまったカネキ(窪田正孝)の言わば苦悩を描いたドラマだ。

生まれてこの方ずっと人を喰ってきた喰種ならいざ知らず、昨日まで親友だった男がもはや自分の食糧でしかなく、しかも、水とコーヒー以外人間の食べるものは一切受けつけず、罪もない人たちを殺して喰うしか生きていく術がない。

──ある日突然そんなことになってしまったら、いくらなんでもすぐに人間を食い漁る生活に転じるほどの割り切りに到達するのは困難だろう。

この作品は一見人間社会のさまざまな対立を比喩的に映し出しているようにも思えるのだが、しかし、喰う者と喰われるモノという関係がある以上、この対立だけは決して解決できない。──それこそが、この物語、この設定が優れている点であり、一種のトリックである。

CCG(喰種対策局)の捜査官・真戸を演じているのが大泉洋なのだが、彼自身は自分の正義を徹底的に追求している鉄の意志の男であり、職種としても正義と体制の担い手であるのだが、大泉本人や監督も言っているように、この役がどうしても「悪役」に見えてくる。

その辺りは完全に我々がトリックに嵌ってしまっている証拠である。

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Friday, August 18, 2017

映画『打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?』

【8月18日特記】 映画『打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?』を観てきた。アニメ版である。岩井俊二監督の原作映画は観ている。テレビ版ではなく、再編集されて劇場版になった1995年のやつだ。

と言っても、毎度書いているように、僕は読んだ本や観た映画を読んだり観たりした尻からあっという間に忘れてしまう。ただ良かったか悪かったかという印象だけしか残らない。この映画についてはとても良かったという印象がある。

で、もう一度見たら記憶が戻るかと言えば、そういう面でも非常に鈍く、例えば事件モノだったりすると犯人が誰なのか最後まで見ないと思い出せなかったりすることはしょっちゅうある。

そんな感じだからこの映画も「あれ? こんな設定だったかな?」と思いながら観ていたのだが、さすがに進み行くうちに気がついた。

岩井監督の原作でも確かに「もしも」という設定はなされていたのだが、しかし、「玉を投げて時間を戻す」なんてシーンはなかったはずだ。それから、主な登場人物である少年少女たちはもう少し幼かったはずだ。

見終わって調べたら、珍しく僕の記憶は正しかった。

昔の実写版では主人公たちは小学生(そのうちのひとりが奥菜恵だったことはすっかり忘れていた)、こちらは中学生である。そして、時間が戻るメカニズムについては昔の映画ではきっちり描かれておらず「よく分からない」と評されたとのこと。

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Monday, August 14, 2017

順の黒いタイツ

【8月14日追記】 昨日観た映画『心が叫びたがってるんだ。』にひとつ疑問点がある。映画が始まってすぐに気づいて、何なんだろう?と思ったのだが、舞台となっている高校の制服が、順(芳根京子)だけ少し違うのである。

多分僕と同じことに気づかれた方も多いと思うのだが、他の女生徒は黒のハイソックスなのに、順だけが黒のタイツなのだ。

いや、スカートや靴の中までは見えないし、生地の質感も分からないので果たしてタイツなのかレギンスなのかはたまたガータで留めるストッキングなのか知らないが、ともかく順以外の女子生徒は生ひざと生ふとももが見えているのに、順だけは黒い衣が足を覆ったままスカートの中に消えているのである。

これは非常に変である。順が何か確信犯的に校則に背いているのだろうか? いや、校則ではこの辺りについては緩い規定になっていて、どちらでも許されるのかもしれない。しかし、それにしても順ひとりだけが違うというのは如何にも妙である。

作者が何を考えたかは想像がつく、というか、主人公を目立たせるためと考えるのがごく一般的だろう。しかし、そのことによってリアリティが壊れることについてはどう評価したのだろう?

これは映画化に当たっての設定なのか、それとも原作の劇場用アニメのときからそうだったのか、そこが気になって画像検索してみたら、どうやら原作からして順だけが足全体真っ黒のようだ。

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