「キネマ旬報」2月下旬号(2)
【2月16日特記】 さて、皆さんお待ちかねの(なわけないかw)キネマ旬報日本映画ベストテン採点表の分解と分析をやります。
キネ旬の投票は各審査員(2014年度の日本映画なら「本誌編集部」を含む59人)がそれぞれ55点を持って、1位には10点、2位には9点、3位には8点、…、9位には2点、10位には1点を投じるシステムです。
これを、1)何人の審査員が投票したか、2)投票した審査員1人あたりの点数は何点か、を調べて「得点=○人×平均△点」という形に分解してみるのです。
そうすることによって、a)それぞれの点数はそれほど高くなくても多くの審査員が投票している=広く人気のあった作品と、b)投票人数は少ないがそれぞれが高い点数をつけている=思い入れ度の高い作品を見極めようという試みです。
毎年書いていますが、統計学的には決して正しい手法ではありません。しかし、1位から10位までに限定して、大まかな傾向を見ようとするのであれば、そこそこ適当な方法ではないかと思っています。
さて、2014年度ベストテンは、
- そこのみにて光輝く
314点=41人×7.66点 - 0.5ミリ
222点=34人×6.53点 - 紙の月
162点=26人×6.23点 - 野のなななのか
134点=18人×7.44点 - ぼくたちの家族
128点=23人×5.57点 - 小さいおうち
107点=16人×6.69点 - 私の男
97点=15人×6.47点 - 百円の恋
94点=17人×5.53点 - 水の声を聞く
70点=14人×5.00点 - ニシノユキヒコの恋と冒険
67点=9人×7.44点 - 蜩ノ記
67点=11人×6.09点
となりました。
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