Friday, February 18, 2011

日本アカデミー賞授賞式会場における満島ひかり

【2月18日特記】 第何回だか知らんが、日本アカデミー賞の中継をちょっと見た。あまり興味のない賞なのだが、風呂から上がってきたら妻が見ていたので、最後の部分だけ一緒に見た。

結果は『悪人』のほぼ圧勝で、作品賞と監督賞という一番美味しいところを『告白』に持って行かれたものの、個人演技賞は妻夫木聡、柄本明、深津絵里、樹木希林が主演/助演/男優/女優賞を独占した。

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Tuesday, February 08, 2011

「キネマ旬報」2月下旬号(2)

【2月8日追記】 さて、今年も恒例の『キネマ旬報ベストテン』の分解と分析をやってみよう。

自分で始めてみたら結構面白いので、ここのところ毎年やっているのだが、『キネマ旬報ベストテン』に選ばれた10本の作品の得点を深さと広さに分解するのである。ベクトルの座標を表す作業に似ている。

キネ旬の審査は各審査員(2010年度日本映画の場合は編集部を含め57人──対前年比2名増)が1位と思う作品には10 点、2位には9点という具合に総持ち点55点を投じて行く形式である。

で、統計学的にちゃんと分析するとなると分散とか何とかになるんだろうけど、とりあえず簡便な(ということはちょっとインチキな)判別法として、それぞれの作品が獲得した得点を「何人が投票したか×投票した審査員の平均点は何点か」という積の形で表わしてみるのである。

そうすることによって前半が「どれだけ一般受けしたか」という指標になり、後半が「どれだけ思い入れが強いか」を表し、両者の積が総合得点という解釈になるのである。

さて、今回も早速その計算結果を並べると以下のような形になった。

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Monday, February 07, 2011

「キネマ旬報」2月下旬号(1)

【2月7日特記】 「キネマ旬報」2月下旬決算特別号が発売になりました。さて、今年もまた去年と同じ形式で第11位以下の作品を総点検してみることにします。僕自身の2つの記事(12月29日付け1月13日付け)の続編という形になります。

第11位(次点)が『武士の家計簿』であることは前回の記事に書きました。これは僕があとから考えなおして「『キネマ旬報ベストテン』の20位以内に入ってほしい映画10本」に入れた作品です。まあ、やっぱり入ってきたねという感じですね。

第12位は『酔いがさめたら、うちに帰ろう。』──これは嬉しいですね。これも僕が選んだ映画です。

そして第13位は『ゲゲゲの女房』。おお、これが入ってきましたか! いや、堂々たる文芸作品だったので選ばれてもおかしくない映画ですが、大ヒットしたNHKのテレビドラマと比べてかなり地味な作風だったので、こんな上位に来るとは思いませんでした。

第14位は『アウトレイジ』。これも良い映画でしたし好きな作品です。ただ、北野武という大御所の作品だったので今回は「『キネマ旬報ベストテン』の20位以内に入ってほしい映画10本」から外したまでのこと。たけし映画のファンとしては納得です。

さて、第15位に『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』。これはちょっと驚きました。いや、この映画を高く評価した記事も読んだ記憶はあるのですが、あまり一般受けしないのではないかと高を括ってました。見終わって暗澹たる気分になる、やりきれない映画でした。いや、貶しているのではなく、そういう良い映画であったと思います。

そして、僕が去年の映画の中で双璧だと思っていた『春との旅』『パーマネント野ばら』が漸く第16位と17位に並んで登場します。おや、こんなとこかい、という思いもありながら、ああ両作ともちゃんと20位以内に入ってきたか、とホッとしたという気持ちのほうが強いです。

第18位は『レオニー』。って、これ何ですかね? 全く知りません。全くノーマークでした。──と思って調べたら、ああ、イサム・ノグチの伝記映画ね。これって「日本映画」の範疇に入るんですね。確か台詞は英語ではありませんでしたっけ?

第19位は『最後の忠臣蔵』。これも見てません。まあ、いつも書いていることですが、僕は時代劇はあまり見ないので。

そして第20位が『今度は愛妻家』。これも既に名をなした監督という理由で僕が外した作品。でも、良い映画でしたもんねえ。ちゃーんとここに入ってきたか、という感じです。

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Thursday, January 13, 2011

発表:2010キネマ旬報日本映画ベストテン

【1月13日特記】 発表されましたね、2010キネマ旬報ベストテン。

僕のブログ恒例の「『キネマ旬報ベストテン』の20位以内に入ってほしい映画10本」の記事には、「今年は僕の思い入れはかなり空回りしそうな予感がある」と書いたのですが、逆に昨年は非常にレベルの高い年だったので、「え、こんなものが選ばれるのか!?」と憤るようなこともないだろうと思ってました。

さて、昨夜発表された日本映画のベストテンは下記の通りです。例年通り僕の記事とのつき合せをして行きたいと思います。

  1. 悪人
  2. 告白
  3. ヘヴンズ ストーリー
  4. 十三人の刺客
  5. 川の底からこんにちは
  6. キャタピラー
  7. 必死剣鳥刺し
  8. ヒーローショー
  9. 海炭市叙景
  10. ヌードの夜/愛は惜しみなく奪う

(次点)武士の家計簿

なんと僕が観たものは10本中5本しかありません(次点の『武士の家計簿』を含めると11本中6本)。

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Thursday, December 30, 2010

2010年度日本インターネット映画大賞(日本映画部門)投票

【12月30日特記】 12/23 付けの記事とコメント欄を見ていただければ分かるのだが、今年も無事に(笑)『日本インターネット映画大賞』投票のお誘いをいただいたので投票することにした。

前の記事にも書いたが、ものすごく信頼している賞という訳でもないのだが、ブロガーが専用ブログへのトラックバックで投票するという成り立ち方や、実際に選ばれてくる作品の微妙な色合いが、僕はそこそこ気に入っているのである。

さて、投票/採点の仕方はこう定められている。

[作品賞投票ルール(抄)] 

選出作品は5本以上10本まで
持ち点合計は30点
1作品に投票できる最大は10点まで

で、たまたま恒例の「『キネマ旬報ベストテン』の20位以内に入ってほしい映画10本」を昨日選んだばかりなので、今回はかなり頭の整理はついている。今年はこのようにしてみた。

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Wednesday, December 29, 2010

回顧:2010年鑑賞邦画

【12月29日特記】 今年も押しつまってきたので、恒例の「『キネマ旬報ベストテン』の20位以内に入ってほしい映画10本」という記事を書いてみる。

今年映画館や試写会で見た邦画は52本(『七瀬ふたたび』の『プロローグ』も監督が違うので1本とカウントしている)。ちなみにこれは僕の新記録である。試写会が多かったせいもある。

で、毎年同じことを書いているのだが、これは「『キネマ旬報ベストテン』の20位以内に入るであろう」ではなく「入ってほしい」映画10本であり、『キネ旬ベストテン』を選んでいるのは、数ある映画賞/ランキングの中でこれが僕と一番相性の良い評価であり、信頼している賞だからである。

振り返ってみると、今年の邦画はとても粒ぞろいでレベルが高かったと思う。この中から10本を選ぶのは至難の業であった。

で、どうせ難しいのであれば、誰もが納得する予想ではなく、如何にも僕らしい選抜がしたいなどと考えながら(ま、毎年そういうことは意識はしているのだが)、選んだ10本は下記のとおりである。

これまた毎年書いていることだが、これは僕が高く評価している順ではなく、観た順番である。

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Tuesday, December 28, 2010

映画『ばかもの』

【12月28日特記】 映画『ばかもの』を観てきた。絲山秋子原作、監督は金子修介。

好きな監督なのである。日活ロマンポルノの頃から観ていて、これが(映画館で観るのは)10本目。それでも半分に満たない。

『○○』の金子修介という紹介の仕方をするとしたら、○○に入る映画名は何なのだろう? やっぱり平成ガメラ・シリーズか、それともデスノートか?

いや、ポルノから怪獣ものまで難なくこなす幅の広さこそが金子修介の魅力なのだと思う。

話は高崎市の三流大学生・秀成(成宮寛貴)とバツイチの額子(内田有紀)が額子の母(古手川祐子)が切り盛りするおでん屋で知り合うところから始まる。

映画の中で年齢は明示されないが、この時秀成は19歳、額子は27歳だった。それから10年に渡って2人の長い紆余曲折が描かれる。

数日後スーパーで再会した時、初めて会った時と同様に、額子は秀成を小馬鹿にしたような態度で、しかし、あけすけに誘ってくる。

童貞だった秀成は一も二もなく応じ、夢中になってやってやってやりまくる。しつこいくらい、何度も描かれる2人のセックス。

ここらあたりは監督自身が日活ロマンポルノの時代を思い出していたのではないかな。内田有紀が左足のソックスは左手で脱いで、そのあと右足のソックスを左足の親指に引っ掛けて脱ぐところを足のアップで捉えたり、却々面白かった。

ただ、日活だったらもうこの時点で少なくともブラは外してるんだけどな、という不自然さはあった。まあ、仕方ないか。

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Thursday, December 23, 2010

日本インターネット映画大賞(今年は投票依頼なし)

【12月23日特記】 今年は『日本インターネット映画大賞』投票のお誘いが来ない。

去年までであれば、今頃までには間違いなく、どれか適当な記事へのコメント(だったかTBだったか定かでないが)という形で投票依頼があったのだが、一体どうしたのだろう?

いや、何がなんでも投票させてもらわないと、と言うわけではない。今までも投票依頼があったから、じゃあ、ありがたく受けさせていただきます、という形で投票させてもらったまでで、お誘いがないのに押しかけて行ってまで投票しようという気はない。

ただ、どうしたのだろう、とは思うのである。

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Monday, December 20, 2010

映画『酔いがさめたら、うちに帰ろう。』

【12月20日特記】 映画『酔いがさめたら、うちに帰ろう。』を観てきた。

近年作品がやたらと映画化されている漫画家・西原理恵子だが、今回は彼女の漫画が原作なのではなく、彼女の元夫、戦場カメラマン・鴨志田穣の自伝に基づいたものである。

「元夫」と言うと「離婚した」「死別した」の両方が考えられるが、ここでは両方である。もちろん離婚したのが先で、死んだのが後。この映画の中では既に離婚別居していて、西原(映画の中では「園田由紀」=永作博美)が2人の子どもを引きとっている。

映画は鴨志田(映画の中では「塚原安行」=浅野忠信)のアルコール依存症を描いたものである。映画が始まったときにはもう既にいつ死んでもおかしくない状態である。そして、映画の中でははっきりとは描かれていないが、やがて本当に死んでしまう。

この壮絶と言うか悲惨というか、ドラマとしての(事実に基づく故になおさらの)過激さが人目を引くが、僕が惹かれたのは監督・東陽一という懐かしい名前を目にしたからである。70年代・80年代にかなり名声を博した監督である。今作は6年ぶりらしいが、僕はなんと『四季・奈津子』以来30年ぶり!である。

アルコール依存症という、酒を飲まない(酒が飲めない)僕には程遠い世界で、凡そ理解できるネタではない。だが、生きることの困難は解る。愛されることの暖かさも解る。愛することの切なさも解る。これはそういう映画だった。

そして思い出したのは8年前に観た崔洋一監督の映画『刑務所の中』である。それはつまり、僕にとってはアルコール依存症の症状、治療法、そして治療環境に関する情報が、刑務所の中を見るように新奇なものであったということだが、決してそれだけで言うのではない。

かたや刑務所こなた病院であるが、ともに罪の意識を抱えた人間が、いや、全然罪の意識のない人間もいるが、とにかく牢獄に閉じ込められている話である。利重剛が扮する医者がアルコール依存症のことを「(病気なのに)下手すると医者にも同情してもらえない」と評しているが、そこが犯罪者と似ているのである。

牢獄とは物理的な塀や壁、鍵のかかったドアかもしれないし、もっと精神的な、心の中の障壁なのかもしれない。

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Friday, December 10, 2010

映画『武士の家計簿』

【12月10日特記】 映画『武士の家計簿』を観てきた。

そもそも時代劇はあまり見ない。これも森田芳光監督でなければまず見なかったと思う。

しかし、時代劇であるとは言え、これは経済ドラマなのである。しかも、古書店で見つかった実際の「そろばん侍」の家計簿からノンフィクション(研究書)ができ、そこからこのフィクション(映画)ができた──成り立ちからしてなんだか痛快ではないか。

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