Sunday, February 16, 2020

ウィルスとストラックアウト

【2月16日 記】 僕は医者でも医療関係者でもないから、想像で言ってしまう部分が大きいのだけれど、それでもなんか納得が行かないのでここにちょっと書いて晒してみる。ひょっとしたら冷静で説得力のあるコメントがつくかもしれないから。

マスクの話である。

単なる風邪であれ、新型のウィルスであれ、マスクは予防に効果がないという説がある。しかも、それを一生懸命喧伝している人がいる。マスクの繊維は粗くて、それよりも小さなウィルスを通してしまうというのがその根拠らしい。

しかし、素人考えではあるんだけれど、「本当にそうか?」と僕は思うのである。僕がそう思う根拠をいくつか書いてみる

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Friday, February 14, 2020

バレンタインに思う

【2月14日 記】 セイント・バレンタインズ・デイ、である。

思えばチョコレートをもらわなくなった。年を取ったたせいもあるのかもしれないが、そもそも義理チョコなるものが廃れてきたのである。最近の小学生女子は異性ではなく同性の友だち同士で送り合う“友チョコ”なるものが主流であるとも聞く。

しかし、ほとんどもらわなくなった中でもらってしまうと、妙に気になる。

ここ数年の僕は、家で妻が買っておいてくれるものを別とすれば、生命保険の外交員のおばちゃんと会社の受付嬢グループからしかチョコをもらわなくなったのだが、ま、生保のおばちゃんのほうは営業行為であるから放っておくとして、受付嬢グループのほうはやっぱり気になる。

気になるので、毎年ホワイトデーにはお返しをしている。

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Tuesday, February 11, 2020

映画『ヲタクに恋は難しい』

【2月11日 記】 映画『ヲタクに恋は難しい』を観てきた。

僕はとりたてて福田雄一のファンではないが、福田雄一監督作品はちょこちょこ観ている。ちょうど、とりたてて宮藤官九郎のファンではないが彼の手掛けたものはちょこちょこ観ているのと同じくらい。

では、何を目当てに見に行ったか言うと、それは高畑充希である。結構好きなのである。

今回は漫画の原作があるとは言え、それをミュージカル仕立てにするというのは秀逸なアイデアであると思った。しかも、それを撮ったのがミュージカルを撮ったことがない福田雄一だというところがすごいと思う。

で、ミュージカルと言いながら、頭からは歌わない。冒頭は佐藤二朗の会社でのベタ喋り。いつもの佐藤二朗ワールド。それを高畑充希ほか部下たちが聞いているシーン。ほぼ佐藤二朗ショーと言って良いくらい。

これは福田雄一と言えば佐藤二朗とムロツヨシを期待する観客へのファンサービスなのだろう。その後も佐藤二朗は歌いも踊りもしない。だが、ムロツヨシは歌って踊る(巧くないけどw)。

で、最初のミュージカルは宏嵩(山﨑賢人)と成海(高畑充希)がつきあうことになって、手に手を取って走って行った先が何故か聖地・東京ビッグサイトの前で、そこで大勢のコスプレ・ダンサーズと一緒に歌い踊るシーン。

映画を通じて無表情な宏嵩とハイテンションな成海(確かにヲタクと言われる人にはどちらのタイプもいる!)の対照が面白いのだが、ダンスシーンもそのままなのがおかしい。

2つめのミュージカル・シーンは夜の池袋。質の大黒屋を奥に見て、鳴海がこちらに歩いてくるのをカメラが引きながら撮り、途中で4人ぐらいの女性ダンサーがフレーム・インしてくる。結構な長回しでダンスの半分ぐらいをワンカットに収めている。

この映画ではこういう長回しのミュージカル・シーンも多いし、こういう奥行きの深い構図も随所に出てくる。

3つめが渋谷109前。これは成海のバックに大勢のコスプレ・ダンサーがいるが、コスプレとOLっぽい服装との2バージョンを撮って編集で交互に繋げてある。他のシーンも含めて、こんな大都会の真ん中でのロケは大変だったろうなと思う。

高畑充希はミュージカルもやってきたし、最近では星野源と一緒に出演したNHK『おげんさんといっしょ』でも歌の巧さは実証済みである。ものすごく良い声。音程も良く、声に張りも表情もある。勢いミュージカル部分は高畑充希中心になる。山崎賢人はあまり歌わない。

ところが、ファミレスのシーンで山﨑賢人がソロで歌い出すと、高音部に伸びがあり意外に良い声。歌もダンスもかなりのレッスンを積んだらしい。そして、共演陣では、菜々緒がこれまたとても伸びやかな良い声で、斎藤工がこれまたダンスも歌も芝居も良くて、特に高畑充希とのコーラスが美しかった。

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Sunday, February 09, 2020

SONGS & FRIENDS 佐野元春 Café Bohemia

【2月8日 記】 新日本製薬 presents SONGS & FRIENDS の第3弾、佐野元春 Café Bohemia に行ってきた。

武部聡志のプロデュースによる、往年の名盤をもう少し下の世代のミュージシャンに引き継いでもらって後世に伝えて行こうとする企画である。

第1弾が荒井由実の『ひこうき雲』、第2弾が小坂忠の『HORO』と来て、第3弾が佐野元春の『Café Bohemia』とは、少し意表を突かれた感はあるが、しかし、このアルバムがとんでもない名盤であることは間違いがない。

佐野元春は、デビュー間もない頃こそ、ブルース・スプリングスティーンの亜流みたいな捉え方をする人もいたが、その音楽的指向と冒険心の幅は広く、新しくアルバムを出すごとに、スカやレゲエなどの新しいリズムを取り入れ、誰よりも早く(ではなかったかもしれないが、少なくとも誰よりも効果的に)ラップやヒップホップの要素を取り入れたりしていた。

このアルバムは、言わばそういう“1周目”が終わって“2周目”に入ったような感じの、第1円熟期とでも言うべきタイミングに発表されたものだ。ここでは昔と比べてジャズっぽいアレンジが多い。何しろ、ドゥワップからヒップホップまでやる人なのだ。懐は深い。

「完璧」という形容をしたくなる素晴らしいアレンジ。パーカッションからブラス・セクションまでの大編成で分厚い音を作り上げ、フィルインのひとつひとつまで見事に有機的に機能していて、多彩なリズムを織り込んで変化を連続的に生み出し、カッコいいハーモニーが僕らをあの夜の向こうに突き抜けさせてくれる。

──都市の詩人とも言うべき彼のことばのキレ。

間違いなく彼は、僕の人生がしんどかった時、危うかった時に、僕を救ってくれた人のひとりである。

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Saturday, February 08, 2020

映画『テリー・ギリアムのドン・キホーテ』

【2月8日 記】 映画『テリー・ギリアムのドン・キホーテ』を観てきた。

あれは多分1989年だと思う。派遣社員としてウチの会社で働いていた女性が映画の話をしているのが聞こえてきた。話している相手は僕ではなかったが、席が近かったので聞こえたのだ。

その時彼女が最近見て面白かった映画として挙げていたのがテリー・ギリアム監督の『バロン』だった。それを小耳に挟んだ僕は、「テリー・ギリアムを観て『バロン』が面白いと言うなんて、なんと面白い女の子だろう!」と思い、途中からその会話に入っていき、後日映画に誘った。

そして、それから2年ほどして、僕はその女性と結婚した。というわけで、ウチは夫婦揃ってテリー・ギリアムのファンである。この映画ももっと早く観たかったのだが、夫婦で交互に風邪を引いてしまったために延び延びになっていたのだ。

しかし、それにしても、この映画はテリー・ギリアムそのものだった。よくもまあこんなストーリーを考えて、こんな台本を書いてしまうものだ。しかもそれを本当に映画にしてしまうところがすごい。何度も挫折して 30年もかかって映画化したおかげで、特撮の技術は進み、ジョナサン・プライスは年をとってドン・キホーテらしくなった。

学生時代にドン・キホーテをモチーフにして自主映画を撮ったトビー(アダム・ドライバー)は、今では売れっ子のCMディレクターになっていた。その彼がCMの撮影で再びスペインを訪れたとき、偶然にもあの時自分が監督した『ドン・キホーテを殺した男』の DVD を手にする。

あの時のロケ地が近いことを思い出してバイクで行ってみると、素人ばかりを起用したあの映画でドン・キホーテ役を演じていた靴職人ハビエル(ジョナサン・プライス)は、完全に頭がおかしくなって自分をドン・キホーテだと信じ込み、訪れたトビーをサンチョ・パンサだと思い込んだ。

──というのが、多分チラシやパンフレットに書かれるあらすじなのだろう。しかし、僕はハビエルが自身をドン・キホーテと思い込んだと言うよりも、ハビエルにドン・キホーテが憑依した、本物のドン・キホーテがハビエルに降りてきた、という捉え方をした。

この2つの見方は一見同じようで全く異なる。

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Friday, February 07, 2020

『祝祭と予感』恩田陸(書評)

【2月5日 記】 『蜜蜂と遠雷』の言わばスピンオフ短編集。『祝祭と予感』というタイトルも全6編の最初の『祝祭と掃苔』と最後の『伝説と予感』を組み直したものだが、全ての章が『蜜蜂と遠雷』と同じ『○△と☆□』という構造になっている。

これを読んでいて思い出したのは、語の本来の意味とは少し異なるけれど、「余技」という言葉。そう、これは恩田陸の余技という感じがするのだ。

例えば原作小説を映画化するために設定を膨らませたり、筋をいじったりする作業に似ているのではないだろうか。

映画監督によってはメインの登場人物全員の育った環境や経歴、背景などを細かく規定して役者に渡す人がいると聞くが、ひょっとしたら恩田陸はクランクイン前にこの小説を書いて石川慶監督に渡したのではないかと思うほど。

勝手に原作小説をいじると原作者に怒られることもあるはずだが、何と言っても自分が原作者なのだから、誰にも怒られない。楽しくて仕方がなかったのではないだろうか。そういう感じが僕に「余技」という言葉を想起させたのである。

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Thursday, February 06, 2020

「キネマ旬報」2月下旬号(2)

【2月6日 記】 さて、今年もキネマ旬報2月下旬号のデータを使って遊んでみましょう。毎年やってここに書いているので、もうあんまり細かい説明はしませんが、キネ旬ベストテンの投票データを分解するわけです。

これは統計学的には必ずしも正しい方法ではないですが、上位10本ぐらいで比較する限りはそれなりに正しく特徴を掴めるのではないかと思います。

キネマ旬報ベストテンは、2019年の邦画部門の投票で言うと、58人の審査員が合計55点を持って、1位には 10点、2位には 9点、…、10位には1点と入れて行きます(しかし、ここのところ毎年審査員の数が減っていますね)。そうやって得られた合計得点で順位が決められるわけです。

で、僕はそれを毎年分解していています。

まず、その作品に何人が投票したのかを確かめます。そして、その人数で得点を割ります。そうすると、その作品に票を投じた審査員1人当たりの平均得点が出ます。その平均得点と投票人数で、映画がどんな形で受けたのかを考えるのです。

つまり、投票した審査員の数は多いけれど平均得点は低い場合は広く浅く受けた映画、投票した審査員は少ないけれど平均点が高い場合は一部にしか受けなかったが深く刺さった映画──あ、結局わりと詳しく説明してしまいましたね。そろそろその結果を見てみましょう。

  1. 火口のふたり
    215点=33人×6.52点
  2. 半世界
    154点=25人×6.16点
  3. 宮本から君へ
    146点=25人×5.84点
  4. よこがお
    137点=22人×6.22点
  5. 蜜蜂と遠雷
    113点=16人×7.06点
  6. さよならくちびる
    111点=19人×5.84点
  7. ひとよ
    109点=17人×6.41点
  8. 愛がなんだ
    103点=18人×5.72点
  9. 嵐電
    102点=16人×6.38点
  10. 旅のおわり世界のはじまり
    101点=15人×6.73点

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Wednesday, February 05, 2020

「キネマ旬報」2月下旬号(1)

【2月5日 記】 「キネマ旬報」2月下旬号が今日発売になった。例年通り、年末に書いた「『キネマ旬報ベストテン』の20位以内に入ってほしい邦画10本」と突き合わせて行こう。

第1位と個人賞については昨日の記事に僕の思いを少し書いたので、まずは第1位から10位までのデータをずらっと並べてみよう:

  1. 火口のふたり
  2. 半世界
  3. 宮本から君へ
  4. よこがお
  5. 蜜蜂と遠雷
  6. さよならくちびる
  7. ひとよ
  8. 愛がなんだ
  9. 嵐電
  10. 旅のおわり世界のはじまり

なんと、ここまでに僕が「20位以内に入ってほしい」と思ったうちの5本が入っている(5、6、7、8、10)。こんなにたくさん僕の応援した作品がベストテンに入るのはここのところなかったことである。

残りの5本(僕が推してなかった作品)のうち、第1位の『火口のふたり』は、昨日も書いたように、僕が最初にリストアップした14本の中に含まれていたもので、それ以外の4本については僕が観ていない作品なので、今年はかなり確率が高い、と言うか、(予想ではなく応援なので)コスパが良いとでも言うべきか(笑)

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Tuesday, February 04, 2020

キネマ旬報ベストテン(1位のみ)

【2月4日 記】 毎年1月上旬には発表していたキネマ旬報ベストテンが、昨年から雑誌の売れ行きを考えてのことなのか、2月下旬号が出る前日まで受賞作品を伏せるようになりました。しかも、発表されるのは邦画/洋画の第1位と個人賞だけです。

で、とりあえず第1位が何かだけは判ったわけですが、これが開けてびっくり『火口のふたり』! 確かに良い作品でしたが、1位に来るとはちょっと予想していませんでした。しかも、瀧内公美の主演女優賞とのダブル受賞!

これは僕が毎年選んでいる『キネマ旬報ベストテン』の20位以内に入ってほしい邦画10本を選ぶ際に、最初にリストアップした 14本のうちから落とした作品です。だから、僕も高く評価しています。ただ、他に応援したい映画が多かったということ。

当時の映画評を読み返すと、

この映画は単に性を描いているのではない。愛を描いているのでもない。そこで描かれているのは微動だにしない性愛である。

そこがこの映画の抜きん出たところだ。とても印象の深い映画だった。

なんてことを書いていました。

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Sunday, February 02, 2020

『超ヒマ社会をつくる』中村伊知哉(書評)

【2月2日 記】 僕は中村伊知哉センセの講演を何度も聴いたことがあるし、仕事上若干の繋がりもあり名刺交換もしているが、向こうは憶えているはずがないので気楽に書く。

伊知哉センセの特徴は何と言ってもその胡散臭さである。

京都大学の学生~少年ナイフのプロデュース~郵政省(現・総務省)入省~MITやスタンフォードなど米国の大学に留学~慶應義塾大学の先生~数多くの政府機関や諮問委員会の委員~吉本興業の社外取締役などと、その経歴を見ただけでもかなりのインパクトがあるが、まず目につくのはその容姿、と言うか服装である。

伊知哉センセは常に紋付袴姿なのである。事務所のある赤坂界隈を闊歩するセンセをよく見かけるのだが、これは実はよく見かけているのではなく、半径 50m 以内にセンセがいると絶対に気づくというだけのことだ。

役人時代の写真を見ると、そこでは常に蝶ネクタイを締めていたりする。ともかく目立つのである。

彼のことを「自分が目立つこと、自分のパフォーマンス以外には全く興味がない」と言う人がいる(僕が言っているのではないので、念のため)。いや、本人が目立ちたいのかどうかは知らんが、なんであれ目立つのである。そして、目立つことが明らかに彼の仕事のプラスになっている。

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Saturday, February 01, 2020

映画『mellow』

【2月1日 記】 映画『mellow』を観てきた。今泉力哉監督・脚本。これだけリアルで微妙な台詞を書ける人を、僕は他に知らない。当時“ニュアンス映画”と銘打たれた森田芳光監督の 35mmデビュー作『の・ようなもの』を思い出した。

mellow という小さな、しかし下町ながら洒落た花屋を独りで営む夏目誠一(田中圭)と、彼を取り巻く人々(全員がその花屋の常連客である)の物語。

今泉監督は最初に花屋という設定を思いついて、その後、それと対象的なものとして古いラーメン屋を持ってきて、父の死後その店を独りで切り盛りしている古川木帆(岡崎紗絵)という人物を置いたらしい。

汚いラーメン屋の男が綺麗な花屋の店員に恋をするような物語は五万とあるが、ここではラーメン屋が女性で花屋が男性であるところが面白い。

とにかく夏目がモテまくるストーリーだが、モテ男のモテる故のドタバタや自意識過剰を描いたコメディではない。

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Thursday, January 30, 2020

料金プラン貧乏

【1月30日 記】 携帯電話(スマートフォン)の料金に関して、我が家は夫婦で同じ会社の同じプランを契約している。

純粋従量課金ではなく、使用量何GB までいくら、そのあと何GB までいくら、と段階的に上がって行く、よくあるプランである。

妻は動画などをあまり見ない人なので、いつも余裕で第1段階の 1.00GB 以内に収まっている。

僕は動画配信を担当する部にいるので、人によっては個人のスマホで大量の動画チェックをすることになるが、幸い僕の場合はそういう仕事内容にはなっていない。

趣味でそれほど動画を見ることもなく、まあ、見るにしても大抵は PC で見るので、大した使用量にはならないのだが、残念なことにそれでも毎月微妙に 1.00GB を超えてしまうのである。

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