Thursday, March 04, 2021

BSフジ『HIT SONG MAKERS 消えゆく昭和の音楽の星たち』

【3月4日 記】 録画してあった『HIT SONG MAKERS 消えゆく昭和の音楽の星たち』(2/21 BSフジ)を漸く観た。去年亡くなったさまざまな歌謡曲~J-POP 関係者、とりわけその中でも筒美京平となかにし礼という2人の巨星にスポットライトを当てた特別番組だ。

BSフジが誇る音楽番組の名作『HIT SONG MAKERS』での取材をメインに再構成したものであることがタイトルから伺える。

ちなみに僕はこの番組が出した5枚組のDVDを持っている。そして、このブログにも何度も書いてきたが、僕は筒美京平という作曲家を崇拝している。

『筒美京平 Hitstory Ultimate Collection 1967~1997 2013Edition』も、リッピングではあるが全曲持っている。『筒美京平作品 楽譜集 Kyohei Tsutsumi Songbook Ultimate Collection 1966~2008 100songs』も買った。

そして、去年相次いで亡くなったこの2人については、筒美京平関連で4本なかにし礼関連で1本の記事を上げている。

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Tuesday, March 02, 2021

The stone is still there

【3月2日 記】 石はまだそこにいた。3000発の集中砲火にも耐え、われても末に逢はむとぞ思ふどころか、頑なに割れもせで。石が強いとはこのことだ。

体外衝撃波による尿路結石破砕の話である。

当日、術後のレントゲン写真を見ながら、医者が「ああ、まだ、ここにあるなあ。うーん、少し縦長になったかな」などと弱気なことを口走ったので不安にはなっていたのだが。

とにかく2~3週の間を置いてまた来てくださいと言われた。この経過観察の間に事が進展する場合もあるのかなと信じた。

しかし、おしっこが出るたびに(どれぐらいの大きさになっているかは分からないが)石っぽいものが混じっていないか注意深く観察したにもかかわらずそれらしいものはなかった。

幸いにして痛くも痒くもなかったのだが、それは石が動いていない証拠かもしれないと嫌な気がしながら。

そして、今日17日ぶりに行ってまた撮ったレントゲン写真を見ながら、医者は「うむ、頑固にいるなあ」と呟いた。

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Sunday, February 28, 2021

Play Log File on my Walkman #140

【2月28日 記】 時々披露している僕のプレイログ。調べてみたら今年はまだ1回も書いていなかった。

例によって5曲をピックアップ。

  1. Honky Tonk Wemen(Superfly)
  2. 男の子女の子(郷ひろみ)
  3. 二人の銀座(山内賢&和泉雅子)
  4. 買い物ブギ(UA)
  5. さらば愛しき大地(豊田勇造)

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Saturday, February 27, 2021

映画『三月のライオン』

【2月27日 記】 映画『三月のライオン』のデジタルリマスター版を観てきた。クラウドファンディングでミニシアターエイドを支援して、そのリターンとしてもらった無料鑑賞券を漸く使うことができた。アップリンク渋谷。

羽海野チカの漫画を大友啓史監督が神木隆之介主演で撮った『3月のライオン』ではない。『ストロベリーショートケイクス』や『さくら』の矢崎仁司監督による1992年公開の映画である。世界各国の映画祭で大きな話題を呼んだ作品だ。

まず思ったのは、この素晴らしい女優は一体どこに行ってしまったのだろう?ということ──主演の由良宜子である。僕は彼女の名前を聞いた記憶がない。調べてみても2001年を最後に出演作は途絶えている。このまま消えてしまったのだとしたら非常に残念だ。

間違っても実生活でこんなにぶっ飛んでて面倒くさい女の子とつきあいたいとは思わないが、女優としてはかなり好きだ。エロくて可愛くて健気で個性的──この映画の魅力は彼女の魅力に尽きると思う。

映画は何枚かのモノクロ写真と文字テロップで始まる。小さい頃からずっと兄を愛し兄を慕ってきた妹が、記憶喪失になった兄に対して自分はあなたの恋人だと偽って一緒に暮らす。そこまでのことを少年少女の幼少期の写真と文字情報で一気に伝えてしまってから映画は始まる。

ちょっと、そういう手法ってありかいな?とは思う。

兄はハルオ(趙方豪)、妹はナツコ(由良宜子)。ナツコは兄の前ではアイスと名乗っている。アイスは大きなアイスボックスを鞄代わりに持ち歩いて、そこに何でも入れている。そしてアイスキャンデーばかり食べている。兄は瓶のコーラばかり飲んでいる。

これはいつの時代なんだろう?と思う。コーラは缶ではなく瓶が普通だった時代。街路には公衆電話が立ち並び、そのガラスにはピンク・チラシが貼ってあった時代。バイクに乗るのにヘルメットが義務づけられてなかった時代。

1990年代初頭って、そんな時代だったか? なんか、もっと古い時代のように思える。

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Friday, February 26, 2021

掘り出しモノ賞

【2月26日 記】 去年の映画の記事は全部書き終わったと思っていたのだが、ひとつ「掘り出しモノ賞」の更新を忘れていた。

これは twitter ベースの映画賞である coco賞の投票で、ベストテン以外に自分で名前をつけて独自の賞を選ぶことができるようになっていて、僕は毎年そこで「掘り出しモノ賞」と銘打って票を投じていたのである。

これが我ながら楽しかったので、coco賞がなくなってからも選び続けることにして、去年初めてこのブログにも掲載した次第である。

今後はこれを、毎年加筆修正して更新していこうと思う。

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Tuesday, February 23, 2021

映画『花束みたいな恋をした』

【2月23日 記】 映画『花束みたいな恋をした』を観てきた。坂元裕二・脚本。監督は TBS の土井裕泰。この人の名前は「のぶひろ」って読むらしい。今回初めて知った。

山音麦(菅田将暉)と八谷絹(有村架純)の、大学生から社会人(フリーターも含む)に至る、足掛け5年に及ぶラブ・ストーリーである。

2人の出会いと馴れ初めが描かれた部分では、「そんなに偶然の一致ってあるものか? いくらなんでもそこまで趣味嗜好と志向性が近い相手は現れんだろう」という感じがして、言わばおとぎ話のような恋愛である。

そもそもそんな組合せはありえないということもあるが、それよりも僕が思うのは、そこまで全部一致していなくても恋は成立するし、むしろ芯になる共通性が少しあって、あとは適当に違うほうが2人の関係はうまく行くということだ。

「芯になる」と書いたように、共通性は全体に広がる必要はない。細くても中心にあれば良いのである。

しかし、それにしても、ここまで感性の一致する相手と出会って、それが自分の恋愛対象となる性別の、恋愛対象となる年齢や環境の人であれば、2人は間違いなく恋には堕ちるだろうが…。

そして、その2人の共通性を語るために、これでもかこれでもかと言うぐらい作品名(小説、漫画、ゲーム、音楽、映画etc)や作家名、ブランド名などを繰り出してくる脚本の手法が本当に上手く機能していて、リアリティを感じさせてくれる。

reality は triviality の中に宿るのである。

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Sunday, February 21, 2021

朝の通勤時間に新聞を読まなくなった理由

【2月21日 記】 最近、朝の通勤時間に新聞を読まなくなった。Photo_20210221151301

いや、最近コロナで会社にはあんまり行ってないじゃないかと言われればそのとおりなのだが、だから読まなくなったわけではない。

もう何年も前に紙の新聞は取るのをやめたではないかと言われれればそれもそのとおりなのだが、だから読まなくなったわけでもない。ずっと電車の中で iPhone で新聞を読んでいたのだから。

では何故か?

最近気がついたのだが、それは新聞を読まなくても四六時中ニュースが入ってくるようになったからだと思う。

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Saturday, February 20, 2021

電磁誘導方式の体外衝撃波による尿路結石破砕顛末記

【2月20日 記】 この歳になると(関西人の読者はきっと「どの歳やねん!」ってツッコんでると思いますがw)体にもいろいろガタが来て、去年の暮れには人生初の救急搬送を経験しました。それについても結構面白く書けそうな気もするんですが、今回は人生初入院について書きます。Thunder953118_1280

これまた去年の暮れなんですが、腎臓で長年にわたり大事に保管してきた結石が尿管に移動しました。CT で調べると、自然に出て来るか来ないかギリギリぐらい大きかったので、それを破砕するために1日入院することになりました。

処置したら日帰りの病院もありますが、僕が行った病院では念のため1日入院させられます。これが僕の人生初入院になりました。2021年2月13日。

さて、体外衝撃波(って何ですかね?)で破砕するって言うから、ピシッと当てて「ハイ終わりました!」って感じかと思ったら、1秒間に1回ずつ 3000回当てるんだと。1秒1回で3000回て、割り算したらアンタ 50分もかかるっちゅうことですがな。

しかも、「我慢できない痛さではないので麻酔ではなく鎮痛剤を使います」と来ました。なるほど、つまり、我慢はできるけど、痛いのは痛いのね。

で、処置の2時間ぐらい前から点滴するんですが、来た看護師さんが、「私、こんなこと言っちゃいけないんですけど、針刺すの下手なんです」との自己申告通り、見事に点滴失敗。代わりの看護師さんがやってこれまた失敗。そこで、ふたりが声を揃えて「松岡さん呼んで来よう!」って。

…初めから松岡さん呼んでよ。松岡さんは大丈夫なんやろね。

さすが松岡さん!(って、初対面ですが)、刺すべきところを慎重に選んで見事1回でクリア! しかし、そんなとこで喜んでてどうする。ちなみに左の尿管なので、邪魔にならないように、点滴は右腕なんだそうです。

んで、点滴2種類プラス、30分前には痛み止めの座薬も入れます。前述の看護師さんに「座薬入れるお手伝いしましょうか」と言われました。点滴と違ってこちらは何故か自信ありげでしたが、「痔になったときに経験あるんで大丈夫です」とやんわり謝絶しました。

座薬が効いてきたところで、ふらふらするので車椅子に載せられて処置室に連れて行かれ、台の上に仰向けに寝て機械セット。腰の上方にもなんか機械があるんですが、この辺りから何かが降りてきて、衝撃波を飛ばすんでしょうか?

看護師さんに「ちょっと腰を浮かしてください」と言われて、何かと思ったら左腰の下の板を外します。すると、そこに自動車のエアバッグみたいなものがギュイーンと張り出してきて左腰を圧迫します。

そのときには分からなかったのですが、どうもそのエアバッグみたいなやつのどこか(あるいはエアバッグの背後?)から衝撃波が出て来るみたいです。

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Friday, February 19, 2021

映画『あの頃。』

【2月19日 記】 映画『あの頃。』を観てきた。今泉力哉監督+冨永昌敬脚本という、ものすごい組合せ!

原作があったとはいえ、よくもまあこんなとりとめもない話を映画にしようと思ったな、というのが観ている途中からの感想。

アマチュア・バンドでベースを弾き、音楽の道で食って行けたらと考えていた劔樹人(=原作の漫画家本人、松坂桃李)がひょんなことから松浦亜弥のとりこになり、そこからまたひょんなことからハロプロ・オタクのグループの一員となり、ハロプロに狂いまくる青春時代の話。

この仲間たちを演じているのが仲野太賀、山中崇、芹澤興人、若葉竜也、コカドケンタロウというなんとも言えない曲者揃い。いい歳した社会人がバカばっかりやってる様がおかしい。

いつもの今泉脚本とはリズムも濃淡も異なるが、冨永昌敬は今泉力哉が尊敬する監督というだけあって、相性は最高、鉄壁の組合せである。

結構ろくでもない奴が揃っている中で、とりわけコズミン(仲野太賀)がひどい。そして、おかしい。フーゾク狂いで、ケチで、ネット弁慶で、身勝手でいきあたりばったりで、仲間たちからも「嫌な奴だ」と陰口を叩かれながら、でも、みんなから思いっきり愛されている。

『すばらしき世界』に続いて(と言うか、撮影した順番は逆だけれど)本当に見事な演技だった。もうお父さんは抜き去ったね(笑)

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Thursday, February 18, 2021

外付けWebカメラ

【2月18日 記】 妻が「仕事で何台か外付けの Webカメラが必要なんだけど、ウチに余ってるのなかったっけ?」と言うので、その手のものをしまってある箱を開けてみたら2台入っていました。Webcam

そう言えば、こんなの買って使ってたなと、なんか懐かしい感じ。

今はノートパソコンにはカメラが標準装備されていますが、昔の PC にはそんなものなかったので USB 接続して使ってましたよね。主に Skype かな?

あの頃の Skype の画面って PC のモニターの 12分の1 か、せいぜい 8分の1 ぐらいの大きさで、そんな小さなプレイヤーでお互い外付けカメラで撮ったぼんやりした映像を見ていたものです。

だから、当然その頃買った Webカメラなんてかなり性能の低いものだろうと勝手に思い込んでいたのですが、動くかどうかテストしてみてびっくりしました。

2台あったうちの1台(Buffalo製)は残念ながら壊れていて何も映らなかったのですが、残った1台(Logicool製)のほうで撮った映像はめちゃくちゃきれいなんです。

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Monday, February 15, 2021

『微妙におかしな日本語』神永暁(書評)

【2月14日 記】 2010年に岩波書店から出た『日本語 語感の辞典』は、僕が持っている書籍や辞書の中でひときわ僕の趣味を物語るものである。

文字通り、日本語の語感を書き綴った辞書で、ことばの「意味」ではなく「語感」に分け入っているところが、他には類を見ない、言わばマニア向けの辞書なのである。

いきなり話は逸れてしまったが、『微妙におかしな日本語』はこんな辞書を持っているような人向きの本である。

何年か前の日本語ブーム以来、「日本語のこの表現は間違い。正しくはこちら」みたいな本はたくさん出ているが、この本は、「『日本語のこの表現は間違い。正しくはこちら』みたいなことはよく言われているが、それは本当にそうなのだろうか?」という本なのである。

例を出したほうが早い。例えば「火蓋を切る」と「火蓋を切って落とす」はどちらが正しいか。これは前者が正しくて後者は誤りである。

これはこの本の一番最初に出てくる対比で、しばらくこんな感じの文章が続くのだが、途中から「多くの国語辞典でこの言い方は誤りとしているが、本当にそうだろうか」みたいな例がたくさん出てくる。そして、こちらこそがこの本の真の狙いなのである。

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Sunday, February 14, 2021

映画『ファーストラヴ』

【2月14日 記】 映画『ファーストラヴ』を観てきた。堤幸彦監督。原作は島本理生の直木賞受賞作。今回は珍しく原作を読んでいる。ただし、毎度のことながらほとんど憶えていない。映画を見たら思い出すかと言うと、それほどでもない(笑)

ただ、やっぱり「こんな作品だったかな?」という思いはある。なんとなく原作はもっと面倒くさい小説であったような気がするのだ。ただし、これは僕が彼女のデビュー作『ナラタージュ』を読んだときの感想と混同しているのかもしれない。

ただ、いずれにしても人が生きて行くことの痛みを描いた小説だ。そして、映画のほうも、いくつかオリジナルのシーンを入れ込みながら、基本的には原作のラインを守って作って行ったようだ。

高名な画家である父親(板尾創路)を包丁で刺し殺した女子大生・環菜(芳根京子)。彼女は警察の取り調べに対して「動機はそちらで見つけてください」と言ったと報じられている。

公認心理師(原作では臨床心理士)の真壁由紀(北川景子)は彼女を取材して本を書こうと思う。恐らくなんとなく彼女の中に、自分が父親に対して抱いて悩み苦しんできた嫌悪感と近しいものを嗅ぎ取ったのだろう。

彼女の弁護を引き受けた弁護士は夫の我門(窪塚洋介)の弟(実際は従兄弟だが、事情があって我門の両親に引き取られ、弟になった)庵野迦葉(中村倫也)だった。

由紀は大学時代に迦葉とつきあっており、我門と知り合ったのはその後なのだが、それを隠して我門と結婚した(原作では隠していない)。

上にも少し書いたように、この物語では主人公の由紀と殺人犯の環菜の2人ともに、父親をめぐる似たような性的なトラウマがある。必ずしも犯罪的な行為があったわけではない。ただ、その絶望感と嫌悪感と恐怖感と諦めを混ぜ合わせたような感情を、2人とも「目が怖い」という表現で表している。

浅野妙子の脚本はまとまりが良すぎて、もう少し分かりにくくても良かったのではないかという気がした(もちろん分かりにくい部分も適宜残してあるのだが)が、役者たちの好演もあり、堤演出も外連味なく、良い映画になったと想う。

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