Sunday, October 24, 2021

WOWOW『ザ・ヒット・ソング・メーカー 筒美京平の世界 in コンサート』(途中経過)

【10月24日 記】 10/3(日)に WOWOW から録画しておいた『ザ・ヒット・ソング・メーカー 筒美京平の世界 in コンサート』をぼつぼつ見始めました。3時間半もあって一気に観られないので、暇を見て何曲かずつ。

ちなみにこれは今年の 4月17、18日の東京国際フォーラムでのコンサートを収録したもの。宣伝文句には「筒美京平 オフィシャル・トリビュート・プロジェクト」とあります。

多くは当時その曲を歌って大ヒットさせた歌手本人が出てきて歌うわけですが、当然古い作品を歌った歌手は年老いているわけで、まあ僕も含めて人間誰でも年を取るので仕方がないんですが、どうも醜悪な感じに老けてしまっている人もいて、ちょっとなあ、ということもあります。

見た目が老けたのは自分も同じなので偉そうなことは言えないのですが、歌うことを本業としている人たちだけに、「歌唱力が少し落ちたな」「声が出なくなったな」と感じてしまうのはちょっと無残な思いもします。

で、その歌手が既に死んでたり、あるいは引退してしまっているような場合は他の人が歌います(あるいは単に出演交渉に応じてくれなかったとか、そもそも出演交渉しなかった人もいるのでしょう)。

このコンサートのトップは『ブルー・ライト・ヨコハマ』で、いしだあゆみは存命ですが、歌ったのは伊東ゆかりでした。そして、彼女は続けて名曲『誰も知らない』を歌って、次の歌手に代わりました。大体がこんな感じで1~2曲で引っ込みます。

往年の歌謡曲歌手ばかりではなく、野宮真貴や ROLLY、あるいは最近のアイドルやシンガーソングラターなども混じっているのがいい感じです。歌謡曲に造詣の深い藤井隆を引っ張り出したのも良いキャスティングでした。

野宮真貴の『東京ららばい』は却々悪くなかったし、淳子ちゃんファンには悪いのだけれど、『リップスティック』なんて今回の森口博子のほうが圧倒的に良かったような気がします。

でも、どんなに婆さんになっても『真夏の出来事』は平山三紀(平山みき)本人の声で聴きたいのも確かで、彼女がちゃんと出てきたのは嬉しかった、みたいなケースもありますし、夏木マリのようにここ 10年以上見た目がほとんど変わっていない人もいます(笑)

男性では大友康平が桑名正博を2曲やったのですが、これはオーソドックスで良かったです。

ブレッド&バターが、なんかそこら辺の老人ホームから出てきたみたいな老兄弟になっていたのには驚きましたが、やっぱりいいですよね、この人たちは。

で、何よりもびっくりしたのは浅田美代子が歌がうまくなっていたこと。もう完全にフツーの下手な人のレベルです(笑)

さすがに 82年組の松本伊代や早見優ぐらいまで時代を下ってくると歌唱力の低下はなく、安心して聴けます。早見優がミニのタイトスカートで出てきたのには驚きましたが。

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Saturday, October 23, 2021

映画『ひらいて』

【10月23日 記】 映画『ひらいて』を観てきた。原作は綿矢りさ。監督は首藤凛。早稲田大学の映研出身で、いくつか賞を獲った後テレビマンユニオンの所属となった。まだ 26歳だ。Photo_20211023144901

映画紹介サイトには「高校生の三角関係を描いた」などと書かれているが、いや、確かにそういう設定の映画ではあるが、そういう風にまとめてしまうのはあまり適切ではない。

主人公の木村愛を山田杏奈が演じている。映画の中では彼女が片思いしている西村たとえ(作間龍斗)に「気が強い」と言われているが、気が強いと言うより我が強い女の子だ。

愛はたとえが誰かからの手紙を読んでいるのを見て、後日それを探し出して盗み読みして、彼が他のクラスの新藤美雪(芋生悠)とつきあっていることを知る。

美雪は糖尿病を抱える、病弱で目立たない、おとなしいと言うよりむしろ陰気な少女だ。自分が好きでたまらないたとえがそんな子とつきあっているのが愛には耐えられない。

愛の歪んだ思いはどんどん増幅して行く。愛は美雪に近づき、美雪を誘惑し、たとえに告白し、たとえを誘惑し、心が満たされないままどんどん荒んで行く。

その感じがよく出ている。見ていてハラハラする。イライラもする。もっと悪い展開になるのではないかなどと先回りして考えてしまう。

僕はこういう女の子とは関わりたくない。嫌悪感を覚える。何の共感もない。ただ、映画には引き込まれる。

こんな風に主人公には全く感情移入できないにもかかわらず映画には強く魅かれるのは、映画のタイプも主人公の設定もまるで違うけれど、佐藤江梨子が傍若無人のバカ女を演じた映画『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』以来ではないかと思う。

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Wednesday, October 20, 2021

Play Log File on my Walkman #145

【10月20日 記】 時々披露しているプレイログだが、いつもは聴き終わったリストから曲を選んでコメントを書いているのだけれど、ちょっと新しい趣向として、聴きながら書くというのをやってみようかなと思う。

曲が終わるまでに書き終わるのがルール(って、単に自分に課しているだけで、読む側には何の意味もないのだけれどw)。とりあえず今回も WALKMAN で5曲聴いてみる。

  1. いつでも夢を(橋幸夫)
  2. みんなのうた(サザンオールスターズ)
  3. REVERSI(UVERworld)
  4. My Sweet Darlin'(矢井田瞳)
  5. いい娘だね(あがた森魚)

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Sunday, October 17, 2021

2つの「テンカラット開設25周年記念」映画

【10月17日 記】 昨日観た映画『かそけきサンカヨウ』はテンカラット開設25周年記念映画だった。同じように銘打たれた映画を、今年はもう1本観ている。1月に観た『おもいで写眞』だ。

所属タレントが主演する映画に芸能プロダクションが出資することは近来珍しくもないが、こうやって自社名を冠につけて映画を製作するというのはそうそうない。しかも1年に2本も(もちろん周年ものだから年内でないとおかしいのは確かだが)

テンカラットは大手ではあるが、ジャニーズ事務所や渡辺プロダクションやホリプロのような超大手ではない。そこが1年に2本の映画を企画製作するというのはなかなか意欲的ではないか。

1社で全部を賄うのではないにしても、劇場公開する映画を作るとなると、制作費と PA費を合わせればどんなに安くても億を超える仕事になるのが一般的である。

名前だけで大勢の客を呼べるビッグネームがいる(つまり、公開前からリクープが約束されている)わけではない芸能事務所がよくぞここに踏み出したと思う。

両作ともいろんな会社が出資しているようだが、放送局では『おもいで写眞』には大阪の関西テレビが、『かそけきサンカヨウ』には名古屋のメ~テレが参加している。東京局(あるいは東京局の系列ぐるみ)でないところがこれまた面白い。

監督は前者が熊澤尚人、後者が今泉力哉で、決して大御所ではないが、かと言って新人や若手ではなく既にかなりの評価と地位を得た監督であり、しかも両作のような恋愛映画を得意としてきた「恋愛映画の名手」である。その辺りも非常にセンスが良いと思う。

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Saturday, October 16, 2021

映画『かそけきサンカヨウ』

【10月16日 記】 映画『かそけきサンカヨウ』を観てきた。今泉力哉監督。

この映画はええぞ! 偉い! 参った! (以下、少しだけネタバレあります。ごめんなさい)

言葉で言い表せないものを、役者の所作とそれを切り取った映像で見事に表しているから。心の襞の裏側までくまなく、丁寧に。

例えば沙樹(中井友望)は映画の中では一度も陸(鈴鹿央士)のことが好きだとは言っていない。でも、映画の早い段階から彼女が彼のことを思っていることはじんわり伝わってくる。

一事が万事そういう台詞回し、そういう作り方をした映画なのだ。

原作は窪美澄。僕が名前を知らない小説家だったが、映画化された『ふがいない空を僕は見た』の著者でもある。

僕は映画を見てから原作を読むことがあまりない(その逆は結構あるけど)。だが、今回ばかりは窪美澄の小説を何作か、猛烈に読んでみたくなった。

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Wednesday, October 13, 2021

唐人街の謎の鍵は足利にあり

【10月13日 追記】 映画『唐人街探偵』を見たときに、池袋など東京都心でのシーンがたくさんあって、あんな人混みでどうやって撮ったんだろうと不思議で仕方がなかった。まさか通行止めにしてエキストラを入れて撮ったとは思わなかったが、ではどうやったのかについてははっきりとは想像がつかなかった。

だから、あの映画を見たときの記事には、

東京は東京なのだが部分的にウソだらけ(と言うか、どこまでが実景なのか、見ていたら区別がつかなくなるw)の風景もまた楽しい

とか

都心での大規模なロケ、大勢の出演者を見事にデザインしたアクションや追跡シーン

とか書いている(笑)

さて、知り合いが昨日 facebook に書いていた記事で突然一気に謎が解けた。つまり、どうやって撮ったのか分かったのだ。それは――

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Monday, October 11, 2021

『世界史は化学で出来ている』左巻健男(書評)

【10月11日 記】 タイトルから分かるように世界史を化学の面から解き明かした本である。

肩タイトルはもっと分かりやすく「絶対に面白い化学入門」とあるように、僕はこれを世界史の本ではなく化学の本と捉えて読み始めた。世界史は世界史で面白いのだが、僕にはより馴染みのない化学のほうが遥かに面白い。

物質は何からできているのか? 何かと何かが化学反応を起こすと何ができあがり、何が起きるのか? そして、そういうことを人間はいつどのようにして突き止めて、何に利用してきたのか?

──そういうことがギリシア時代の昔から書き起こしてある。

僕らが知っているたいていの化学の本は周期表から始まったりする。僕らが学校で習った化学もそれに近かったんじゃないだろうか。

ところがこの本は、人間が火を使用するようになってから、いろいろな研究の末に周期表にたどり着くまでの記述にかなりのページを割いている。今の周期表に辿り着く前の、間違った知識のいくつかにも触れている。その辺がとても面白い。

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Sunday, October 10, 2021

年のせいとドラマ視聴

【10月10日 記】 最近年のせいか TVドラマをよく観るようになってきた。「年のせいか」などと書くと TVドラマを観るようになった理由としてはおかしいんじゃないかと思う人もいると思う。でも自分ではなんだか「年のせいか」という気がする。

で、年のせいか若い人のドラマが前より好きな気がするし、前よりよく観ている気がする。これもおかしいと思う人がいるだろう。確かにウチの父などは若い人のドラマを「こんなもん、アホらしいて見てられへん」と言っていたし。

でも、年寄りが年寄りのドラマを観たがるとしたら、それもまた、それはそれで奇異な話で、それを考えると、年寄りが若い人のドラマを気に入っても不思議はないだろう。

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Saturday, October 09, 2021

映画『ムーンライト・シャドウ』

【10月9日 記】 映画『ムーンライト・シャドウ』を観てきた。よしもとばななの『キッチン』に収められていた短編の映画化だそうな。

よしもとばななは4冊か5冊は読んだと思う。それなりに評価はするし別に嫌いでもないが、僕にとって継続して読みたい作家ではなかった。

でも、小松菜奈は好きだし、外国人の監督(エドモンド・ヨウ、マレーシア人)だし、有名な人らしいので、何か新しい感覚を観られるのではないかと思って見に行った。ちなみにカメラマンも(多分)マレーシア人だったこともあり、画的には面白かった。

原作は読んでいないが、映画を観ていると、ああ、多分こんな感じの文章だったのだろうなと容易に想像がつく。じゃあ、どんな感じの文章だったか説明してみろと言われると途端に困るのだけれど、しかし、よしもとばななの文体と相通ずる、非常に雰囲気のある映像だった。

ただ、如何せん短編小説なので、映画にするためにそれほどの膨らませようもないのも確かだ。

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Thursday, October 07, 2021

すぎやまこういちの訃報に触れて

【10月7日 記】 すぎやまこういちが亡くなった。しかし、どの訃報を見てもほとんど『ドラゴンクエスト』のことしか書いていない。Wikipedia でさえ、ドラゴンクエスト関係にかなりのスペースを割いている割には、まともな楽曲作品リストさせ載せていない。

これは僕にとってはとても残念なことだ。

僕にとってのすぎやまこういちは、さすがにザ・ピーナッツの『恋のフーガ』のときには認知していなかったけれど、ザ・タイガースの初期の作品を書いた人というイメージがとても強い。

『僕のマリー』
『シーサイド・バウンド』
『モナリザの微笑』
『君だけに愛を』
『花の首飾り』
『銀河のロマンス』

僕はザ・タイガースのこれらの曲を通じて作曲家・すぎやまこういちと作詞家・橋本淳の名前を憶えた。同じグループサウンズではヴィレッジ・シンガーズの『亜麻色の髪の乙女』もこのコンビだ。

それからガロだ。『学生街の喫茶店』は自作のフォークで全然売れなかった彼らが歌謡曲の大御所の作品を押し付けられたという風に語られているが、結果的には彼らの初めてのヒット、しかもとてつもない大ヒットになった。

その次の『君の誕生日』もすぎやまこういちだ。大体大ヒットのあとは前作の曲調をまるっきり踏襲したりするものだが、そういう露骨な二番煎じをせずにちゃんとヒットさせたすぎやまこういちは偉いなと当時思った記憶がある。

よく聴けば華麗なメロディなのだけれど、身体にスーッと入ってきて、仕掛けめいたものを感じさせない、非常に自然な音符運びで、天性のメロディ・メーカーだと思う。

そういうあたりの、歌謡曲の大御所としての記事をまず読みたかったのである。

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Wednesday, October 06, 2021

Play Log File on my Walkman #144

【10月6日 記】 最近2か月おきぐらいになっている(たまたまですが)プレイログ披露。今回もランダム再生した中から5曲:

  1. 小さな体験(郷ひろみ)
  2. BYE-BYE YUPPIE(Shi-shonen)
  3. アポロ(ポルノグラフィティ)
  4. 目を閉じておいでよ(BARBIE BOYS)
  5. 夏のお嬢さん(二階堂和美)

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Sunday, October 03, 2021

映画『護られなかった者たちへ』

【10月3日 記】 映画『護られなかった者たちへ』を観てきた。瀬々敬久監督。良い監督だとは思うが、取り立てて好きな監督ではない。

東日本大震災と生活保護受給の問題を絡めた中山七里の小説の映画化。

全身を縛って身動きの取れないようにして、そのまま放置して餓死させるという殺人事件が連続して起きる。捜査に当たる笘篠(阿部寛)、蓮田(林遣都)ら刑事たち。

笘篠は東日本大震災で妻を亡くしている。息子の遺体はまだ見つかっていない。避難所に設けられた遺体安置所で、母親を亡くしたカンちゃんという少女(石井心咲)と会う。そこには荒んだ心を持て余して荒れ狂う利根(佐藤健)の姿もあった。

やがてカンちゃんは同じように被災して身寄りがない遠島けい(倍賞美津子)と利根の3人で擬似家族を形成して暮らし始める。

殺人事件はその10年後に起きた。やがて容疑者として利根の名前が上がってくる。殺された2人はかつて役所で生活保護の担当をしていた。殺人の背景にはけいが生活保護を受けられなかったという事情があった。

林民夫という名人級の脚本家が監督と共同で書いた脚本だけに、物語の進行に全く過不足のない、とてもよく締まった台詞回しと展開である。パンフレットのインタビューを読むと、映画化に当たって原作の設定をどのように変えたかが書かれているのだが、その適切さに驚くほどである。

人物もよく描かれているし、ストーリーも面白い。阿部寛、林遣都、佐藤健、倍賞美津子、そして福祉センターの職員・円山幹子を演じた清原果耶らがいずれも見事な演技で、とても良い映画になっている。

ただ、話が少しきれいすぎるきらいはある。

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