Friday, August 18, 2017

映画『打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?』

【8月18日特記】 映画『打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?』を観てきた。アニメ版である。岩井俊二監督の原作映画は観ている。テレビ版ではなく、再編集されて劇場版になった1995年のやつだ。

と言っても、毎度書いているように、僕は読んだ本や観た映画を読んだり観たりした尻からあっという間に忘れてしまう。ただ良かったか悪かったかという印象だけしか残らない。この映画についてはとても良かったという印象がある。

で、もう一度見たら記憶が戻るかと言えば、そういう面でも非常に鈍く、例えば事件モノだったりすると犯人が誰なのか最後まで見ないと思い出せなかったりすることはしょっちゅうある。

そんな感じだからこの映画も「あれ? こんな設定だったかな?」と思いながら観ていたのだが、さすがに進み行くうちに気がついた。

岩井監督の原作でも確かに「もしも」という設定はなされていたのだが、しかし、「玉を投げて時間を戻す」なんてシーンはなかったはずだ。それから、主な登場人物である少年少女たちはもう少し幼かったはずだ。

見終わって調べたら、珍しく僕の記憶は正しかった。

昔の実写版では主人公たちは小学生(そのうちのひとりが奥菜恵だったことはすっかり忘れていた)、こちらは中学生である。そして、時間が戻るメカニズムについては昔の映画ではきっちり描かれておらず「よく分からない」と評されたとのこと。

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Tuesday, August 15, 2017

1728(× 2)-1000(× 2)

【8月15日特記】 今のマンションに引越してきてびっくりしたのは1階の集合郵便受け。ダイヤルを例えば右に6、左に4、右に5などと3回まわしてロックを解除して自分トコ宛ての郵便物を取り出すタイプである。

それだけならどこのマンションにもある代物なのだが、驚いたのはダイヤルの数字が 12進数だったこと。

12進数って何? 時計みたいに 12時過ぎたら 1時に戻るみたいな? などと首を傾げる人もいるかもしれないが、コンピュータが好きな人だったら、10進数なら 0 から 9 まで 10種類の数字を、16進数なら 0 から 9 までと A から F までの合計 16種類の数字を使う、と思い当たるはず。

そう、ウチのマンションの郵便受けのダイヤルには 0 から 9 までと A, B の 12種類の文字が書いてあるのである。

まあ、自分トコの番号を憶えるのがちょっとややこしくなったけど、それほどの不便はない。

ただ、不思議なのはどうしてそこまでするか?ということ。

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Monday, August 14, 2017

順の黒いタイツ

【8月14日追記】 昨日観た映画『心が叫びたがってるんだ。』にひとつ疑問点がある。映画が始まってすぐに気づいて、何なんだろう?と思ったのだが、舞台となっている高校の制服が、順(芳根京子)だけ少し違うのである。

多分僕と同じことに気づかれた方も多いと思うのだが、他の女生徒は黒のハイソックスなのに、順だけが黒のタイツなのだ。

いや、スカートや靴の中までは見えないし、生地の質感も分からないので果たしてタイツなのかレギンスなのかはたまたガータで留めるストッキングなのか知らないが、ともかく順以外の女子生徒は生ひざと生ふとももが見えているのに、順だけは黒い衣が足を覆ったままスカートの中に消えているのである。

これは非常に変である。順が何か確信犯的に校則に背いているのだろうか? いや、校則ではこの辺りについては緩い規定になっていて、どちらでも許されるのかもしれない。しかし、それにしても順ひとりだけが違うというのは如何にも妙である。

作者が何を考えたかは想像がつく、というか、主人公を目立たせるためと考えるのがごく一般的だろう。しかし、そのことによってリアリティが壊れることについてはどう評価したのだろう?

これは映画化に当たっての設定なのか、それとも原作の劇場用アニメのときからそうだったのか、そこが気になって画像検索してみたら、どうやら原作からして順だけが足全体真っ黒のようだ。

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Sunday, August 13, 2017

映画『心が叫びたがってるんだ。』

【8月13日特記】 映画『心が叫びたがってるんだ。』を観てきた。例によって僕は原作を知らない。ただし、原作と言ってもこれはコミックスではなく、オリジナル劇場版アニメだった。

大ヒットしたと言う。これはその実写版だ。そこそこ原作に忠実なようだ。

これは一種のおとぎ話である。劇中劇として言葉(声)を失った少女のおとぎ話が出てくるが、映画全体のストーリー自体が一種のおとぎ話である。劇中劇はまさに言葉(声)を失った少女が自分の体験をミュージカルに書いたものである。

成瀬順(芳根京子)は小さい時におしゃべりが過ぎたことの“呪い”(少なくとも本人はそう信じている)で、喋れなくなる。喋ろうとすると強烈な腹痛に襲われるのである。

そんな順が担任の城嶋先生(荒川良々)から「地域ふれあい交流会(ふれ交)」の実行委員に指名される。

他の委員は、小さい頃から音楽をやってきたが、ある時期から決して本音を語らなくなってしまった坂上拓実(中島健人)、拓実と中学時代につきあっていたチアリーダー部部長の仁藤菜月(石井杏奈)、そして肘を痛めて甲子園出場の夢破れた野球部のエース田崎大樹(寛一郎)だ。

ふれ交の催しに関してはただでさえ乗り気でない4人、そしてやる気のないクラスメートたちに対して、城嶋先生はミュージカルをやってみてはどうかと言い出す。順は授業でミュージカルの楽しさに触れ、そして、喋るのではなく歌うのであればお腹が痛くならないことに気づいて、ミュージカルをやってみたいと思う。

そんな順の勇気と熱情にほだされて、他の委員たちもクラスメートもひとり、またひとりと協力的になり、やがてひとつにまとまって行く、というおとぎ話だ。これで最後に順が声を取り戻すようなことになればますますおとぎ話なのだが、これはどう考えてもそこに向かって進み行くしかない設定である。

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Saturday, August 12, 2017

住所変更

【8月12日特記】 引越しをして、段ボールも7割がた開けて、そのあたりで少し落ち着いてくると諸々住所変更の手続である。

もちろん引っ越す前に片付けてしまったものもあるが、銀行関係は手つかずだ。1年前の引越しで経験しているのだが、これが却々面倒くさい。

銀行によって面倒臭さが全然違うのがこれまた面倒くさい。

もちろん、普通預金だけなのか投資信託の口座も開設しているのか等の差によって違うということもあるのだろうが、銀行によって、ネット上で完了できるところ、ネットから申し込んで紙の変更届を取り寄せるところ、ネットでは一切何もできず平日に電話をせよと書いてあるところ、等々。

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Wednesday, August 09, 2017

『青白く輝く月を見たか?』森博嗣(書評)

【8月9日特記】 僕はこの手の SF小説というジャンルは読み慣れていない。ただ、この作家の本は読んだことがある。デビュー作にして第1回メフィスト賞を受賞した『すべてが F になる』だ。

コンピュータのことを学び始めた僕にとって、このタイトルからしてめちゃくちゃ面白かった(もっとも読んで初めて「ああ、そういう意味だったのか」と気づいたのだが…)。

で、最近の僕の興味は AI であり、シンギュラリティである。今回もまたこの人の小説が興味のど真ん中に刺さってきた。

海底5000mに沈没した潜水艦の中で、ほとんどの人間たちには忘れ去られながら、静かに稼働し続け、そしてディープ・ラーニングによって進化し続ける人工知能オーロラ。

その潜水艦に核弾頭が積まれたままになっていることを危惧する政府に頼まれて、ハギリ博士はオーロラとの接触、ひいてはコミュニケーションを試みる、というような話だ。

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Monday, August 07, 2017

8/6サイト更新情報

【8月6日特記】 サイトを更新しましたのでお知らせします(このブログではなく、併設している私のHPの更新案内です)。

今回も引越しで忙しく、レギュラーの言葉のエッセイだけになってしまいました。今回は、Wの読み方について。

というわけで今回の更新は下記の通り:

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Sunday, August 06, 2017

2度めの出演

【8月6日追記】 映画を観る私たち観客だけではなく、映画を作る監督にも好きな俳優というものがある。そりゃあるだろう。

でも、だからと言って、その監督作品の常連と言われる俳優があまりに増えてくると僕は観る気を失くしてしまう。

僕は好きな監督も多いが、好きじゃない監督も少なくない。別に好きじゃない監督に一定のパタンがあるわけではないのだが、ただ、おんなじ役者ばっかり使い始めると僕はあまり観なくなる。

具体的に書くと、是枝裕和監督は僕の大好きな監督だが、最近ちょっと同じ俳優が多いなあという気がしている。

最初の頃はいろんな俳優を入れ替わり立ち代り起用していたように思うのだが、最近は阿部寛、樹木希林、福山雅治、真木よう子など、メインどころに同じ役者の名前が目立ってきた気がする。

僕にとっては全部好きな男優女優だから構わないし、もちろん使ってみて良かったから再起用するのだろうから、それはそれで当たり前なのだが、ちょっと嫌な感じもしないでもない。

もたいまさこばかり使ううちに(必ずしもそれが理由ではないのだけれど)僕が観る気を失ってしまった荻上直子みたいなことにならなければ良いのだがと思う。

常連の俳優というのが嫌いなわけではなく、例えば森田芳光監督のデビュー作『の・ようなもの』に主演して、後は本当にチョイ役ばかりで顔を出す伊藤克信みたいな使い方は大変好きだ。

要は味付けと同じでさじ加減の問題。いつも同じ調味料をメインで使うと、いつも似たような味になりはしないかということである。

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Thursday, August 03, 2017

『先生!』マスコミ試写会

【8月3日特記】 広瀬すず主演の映画『先生! …好きになってもいいですか?』のマスコミ試写会に行ってきた。青春恋愛ものの名手・三木孝浩監督の、息を呑むような圧倒的な映像表現である。

仮に全く同じ脚本、全く同じ出演者であったとしても、他の監督が撮ったら全く違う表現になったはずである。そして、ここまでの表現ができる監督は、恐らく三木孝浩以外にはいないのではないかと思う。

これまで普段あまり映画を見て来なかった人、特にこの先何本もの映画を見ることになる若い人たちに、是非この映画で確かめてもらいたい。役者をどう動かしてどう切り取ったら良いのかを、この監督が如何に完璧に心得ているかを。

カメラはどの角度から、誰を、何を、どのサイズで切り取っているのか。人物のアップになっているのか、それとももう少し引いて周りの風景や事物も一緒に画面に取り込んでいるのか。

そして、奥行きのある構図の時に、カメラは手前と奥とどちらの人物に焦点を当てて、どのタイミングでそれを切り替えているか。

カメラは止まっているのか、動いているのか。横に移動しているのか縦に動いているのか、首を振っているのか寄ったり引いたりしているのか。直線的なのか弧を描いているのか、動くスピードはどのくらいなのか。そして、それは何を捉えるために、何を見せるためにそういう動きをしているのか。

カットは頻繁に切り替えられるのか、それとも流れを切らずに役者に長い芝居をさせているのか。

いや、三木監督はそれほど長回しを使う人ではないので、見るべきところはそこではないかもしれない。むしろ光だ。どっちの方向から、どんな色と透明度の光が当たっているか──そういうところにいつも心配りをしている監督だ。

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Tuesday, August 01, 2017

掌中

【8月1日特記】 会社の近所に時々昼飯を食べに行く居酒屋がある。そこにこんな貼り紙がしてある。

焼酎に入れる梅やレモンなどは、どうしてもということであればご用意いたしますが、杜氏が丹精込めて作ったお酒ですので、できるだけそのままの味をお楽しみください。

等々。

僕は下戸なので基本的に酒のことはよく分からないのだが、ただ、こういうことが書いてあるお店は嫌だ。

大阪に有名な生醤油うどんのお店があり、そこには「醤油は一往復半」とか何とか書いてあって、醤油のかけ方がそれより多くても少なくても店主に咎められると言う。それと同じ嫌ぁなものを感じる。

一往復半だか二往復半だか知らんが、その「半」という辺りに如何にも値打ちをこいている感じがあって、その話を聞いただけで僕はその有名な店を訪れる気にならない。

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Saturday, July 29, 2017

幸せな引越し

【7月29日特記】 昨日引っ越した。都内から都内。前にも書いたが人生9回目の引越し。こうなったら死ぬまでにもう一回引越ししたいと思うが、体力的にはもうかなりギリギリである。

今回は引越し先でインターネット、テレビの全チャンネル、電話が何の問題もなく一発で接続できた。これは非常に珍しいことである。

事前にしっかり手続きや準備をしていたということもあるが、そんなことはいつもやっていることであり、にも拘らずトラブるのが引越しというものだ。今回はなんとラッキーなのだろう。

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Wednesday, July 26, 2017

喉が渇いている

【7月26日特記】 引越しの荷造りをしている。夏の引越しは辛い。しかし、ウチの会社は異動の時期が夏なので、引越しは必ず夏になる。今回が人生9回目の引越し。全て会社に入ってからである。

で、夏の引越しはやたらと喉が渇くのである。汗をかくのでおしっこがほとんど出ない。逆に言うと、おしっこがほとんど出ていないのにやたらと喉が渇くのである。

で、当然みんなそうなのだろうと思っていたら、妻を見ていると必ずしもそうではないようだ。僕が「喉が渇いた」と言って頻繁に水分を補給するのを見て、「よく喉が渇くね」とびっくりしたりしている。

そう言えば、僕は幼少の頃からやたらと喉が渇いた。

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